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妊娠中に見る『不安な夢』に向き合おう―妊娠中の夢と産後うつの関係|カウンセラー 鶴田 みさ

公開日 2015年04月26日 |
カテゴリ: 子育て・家族関係
妊娠中に見る『不安な夢』に向き合おう―妊娠中の夢と産後うつの関係|カウンセラー 鶴田 みさ

妊娠中は夢が多い

寝ている間に見る夢について、みなさんはどういう感覚をお持ちでしょうか?

あまり意味がない、わけが分からない、占い的にしか判読できないもの、などとお考えでしょうか?

実は個人のレベルで詳しく見ていくと、夢は実にいろいろなことを教えてくれるツールです。いわば内なるメッセンジャーと言うこともできます。

そうは言っても夢はほとんど思い出さないんだけど……という人もいらっしゃるかもしれませんね。そんな人でも妊娠中は(これは女性に限られますが)夢を思い出す頻度が高い、ということがあるようです。

夢は変化が多いときそれに適応するためにも活発になります。ですから、妊娠中に多いというのにも頷けることでしょう。また、身体で起こっていることも夢に反映されやすいという傾向があります。

妊娠に伴う不確かさ、不安と夢

姉妹や友だちなどの妊娠や子育ての様子をごく間近で見たことがあるか、自分や配偶者のお母さんが身近で支えてくれるといったことがない限り、妊娠や子育ては初めてのことだらけで不安や不確かさが伴うのはごく当然のことです。

しかも自分の身体の内側で生命が生まれ、育つという体験は、女性のこころと身体に直接インパクトをもたらす体験です。

分かりやすいところでは、それまでどんなに理想的な体型を保ってきた女性でも、妊娠に伴う体型や見かけの変化を避けることはできません。

そうしたボディイメージの変化や、それに伴う戸惑い、不安なども妊娠中の夢に現れやすいテーマの一つです。人生の変化が激しいときは、心理的プロセスの一つとしての夢も活動が激しいので、こうした変化が夢に反映されるということなのでしょう。

妊娠中の夢の特徴と産後うつや出産の関係

受胎や流産など、妊娠の状態も夢に現れやすいようですが、妊娠中の夢によく見られるテーマとしては、次のようなものが挙げられます。

・身体、あるいは建物などのシンボルを通じて、身体やボディイメージの変化を象徴するもの
・まだ生まれていない赤ちゃんの姿や見かけに関するもの、胎児に関するもの
・生まれた赤ちゃんがすでに赤ちゃんらしくない能力を有しているというもの(歩く、話す、など)
・赤ちゃんに障害があったらどうしようという不安に関するもの
・自分やパートナーの役割の変化に関するもの
・出産の不安に関するもの

どれも妊娠・出産に伴い通過しなければならない変化や試練についての不安・気持ちや、心身の変化と何らかの関係があることが分かるかと思います。

実は妊娠中のこうした不安な夢を思い出す人の方が、出産後のうつ(産後うつ)になりにくいという研究結果や、出産に要した時間が短かったという研究結果もあります。

ここから言えるのは、やはり妊娠のような大きな変化を、中の見えない「ブラックボックス」のままにしておくよりは、自分の心身の変化を見つめ、気持ちに寄り添って行く方が結果的にもいい、ということではないでしょうか。また、その変化は、出産後の子育ての流れへもポジティブにつながっていくでしょう。

妊娠を良い子育てにつなげるために

妊娠はその後に続く長い子育てや親子関係にとってほんの始まりに過ぎず、本当のチャレンジはやはり子どもが生まれた後に始まる、と言えるでしょう。

望まない妊娠、周囲との対立や軋轢、断絶、あるいは妊娠中のつわりや合併症など、ストレスとなる要因が多かったりする場合には、日記をつけたり、パートナーや友達などと話したり、あるいはカウンセリングを利用するなど、積極的に向き合う機会を持って行くのが良いでしょう。

子育て自体、楽しい面もありますがどうしてもストレスが伴うものであるため、そのストレスが人間関係に悪く影響することもあり得ます。小さい子どもを間近に見ていることで、自分の中の「子ども」の部分が揺り動かされ、再浮上してくるということもあり得ます。それはまた、自分がより成長するためのチャンスでもあるのですが。

また、子育てが母子だけのものになり、母親が孤立してしまうことにはさまざまなリスクがありますから、上手く周りの人たちを巻き込んだり、甘えさせてもらったりすることは子どもだけでなくお母さんにとっても大切なことです。

このように、妊娠・子育て自体いろいろなストレスを孕むチャレンジではあります。ですが、やはりそれを通じてしか味わうことのできないいろいろな喜びもあると言えるでしょう。 妊娠中から夢などを通じて、自分の心身の状態や気持ちに関心を払ってみるのは、決して損にならないと思います。

パートナーが妊娠中の男性の体験も無視できない

なお、ここでは主に女性について書きましたが、パートナーが妊娠しているときの男性も自分の身体を通じてではないにせよ「妊娠中」の期間を体験するということです。なまじ自分のことでないだけに、女性よりも実感として分かりにくく混乱するということもあるかもしれません。生まれてからの方が父親としての実感が湧く、ということもときどき聞きます。

中にはパートナーとともに、または代わりにつわりを体験してしまう男性もいるとのことです。そういう人はきっと共感力が強いのでしょう。

やはり妊娠は女性だけでなく男性にも大きな影響を与える、人生の中の一大事なのです。

参考文献

Van de Castle, R. L. (1994). Our Dreaming Mind. New York, NY: Ballantine Books.
Tsuruta, M. (2012). An entry on “Pregnancy Dreams.” In Barrett, D. & McNamara, P. (Eds.). Encyclopedia of Sleep and Dreams: The Function, Nature, and Mysteries of Slumber. Santa Barbara, CA: ABC Clio.

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