身内が要介護認定…介護ストレスとどうつきあえばいい?

更新日 2023年05月18日 | カテゴリ: ストレスに対処したい

現在の日本では、高齢化率が20%を超え、世界一の長寿国となっています。ですが、それだけに介護を必要とする人も増えており、本人だけではなく身内にも大きな負担がのしかかっていることも多いと言われています。ここでは、身内が要介護認定になった場合の介護ストレスとのつきあい方についてお話します。

要介護認定とは?

要介護認定とは、介護保険制度に基づき介護が必要とされる方に対して、介護程度によって1級から5級までの等級を付けることで、さまざまな介護サービスを提供するというシステムを言います。介護が必要だと思われる本人や身内などがかかりつけ医に相談したうえで、主治医の診断書とともに、市町村の窓口に申請します。

その後、現地調査や審査会などの判定により、介護度に適した等級が与えられます。基本的に有効期限は1年間で、必要があれば更新をしたり、等級の変更が行われます。また、どのような介護サービスを受けることができるかは、等級によって異なり、在宅介護である程度をまかなえるサービスは3級から、施設入所などのサービスは4級からが目安と言われることも多いですが、各々の状況や状態によってそれらに違いが出ることも大いにあり得ます。

要介護の身内を支える家族の現状とは

従来までは、要介護者にスポットが当たることの多かった介護の現状ですが、最近では彼らを支える身内にスポットが当たり始めています。厚生労働省の調査によると、要介護者の約6割が同居の身内によって介護が行われているというデータが出ています。

その内訳を見ると、配偶者が約26%、子供が約22%、子供の配偶者が約11%となっており、性別では女性が約69%、男性は約31%となっています。また、年齢別の内訳を見ると、60歳~69歳が約31%、70歳~79歳が約25%、80歳以上が約13%となっており、「老々介護」になっている現状がうかがえます。

60代以上の世代は、他人に自分の家のことで迷惑をかけてはいけないという意識も強く、介護を身内だけで抱え込み、多大なストレスをため込んだり、ひどいケースになると激しく心身ともに疲労困憊し、要介護者を殺めてしまった後、自分自身も自殺をするというような悲しい出来事も起こっています。

要介護認定者のサポートは本人だけではなく、家族単位で

介護生活に入ると、当事者はもちろんですが、彼らを支える身内が心身ともに健康な状態でないと、そのサイクルが上手く回りにくくなりがちです。そのためには、身内だけでその問題を解決しようとするのではなく、さまざまな外からのサポートを利用し、活用することが重要です。

今の世の中に反映して介護サービスを提供する事業も増加していますので、要介護者の安心のためにも、身内の負担を取り除き、ストレスを軽減するためにも以下のようなサービスを介護生活の中に取り入れることを考えてみましょう。

訪問診療のサービスを利用する

さまざまな医療機関や介護事業所では、訪問診療というサービスを提供しています。これは、主治医と必要であれば医療スタッフが同行し、応急処置的なものではなく、各々の介護目標を計画し、それに近づけていけるよう継続的に支援を行うサービスです。

介護自体はもちろんのこと、利用できる他のサービスや制度に関しての情報提供や介護をしている身内の相談や悩みなどにアドバイスや指導、助言を行ってくれます。訪問診療の良い点は、要介護者の身内までを一単位として支援してくれるところです。また、他人には知られたくない悩みでも自宅で気軽に打ち明けることができる点が魅力です。

要介護者の身内が集まる家族会に参加する

専門のサービスを受けることも必要ですが、やはり言いにくいことなどを抱えてしまうこともありますよね。そして、医療従事者に相談するのはかしこまって余計にストレスが溜まってしまうという方もいることでしょう。

そんな方には、要介護者を抱えている身内の方々が集まる家族会をおすすめします。そこに集まる方は介護経験者のため、気兼ねなく、同じ視点で物事を話し合ったり相談したり、時にはアドバイスをもらったりすることが可能となります。また、そこで出会った方たちと悩みを共有することで、介護へのストレスを発散しやすくなるとも言えるでしょう。

プロよりも、より生活者に近いメンバーと触れ合うことで、インフォーマルなネットワークもでき、ストレス状況を和らげる働きをしてくれることが期待できます。

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