大切な人と死別した時の気持ちの変化と、前を向くための方法

死別から引き起こされる心の変化とは

身近な人との死別は、生きていれば誰にでも訪れる出来事です。そのため、心理学では死別をテーマにした研究が多くなされており、死別をきっかけに落ち込んでしまった人やショックから立ち直れなくなってしまった人のサポートに生かされています。

学術的なことは抜きにしても、死別の悲しみに寄り添う姿勢はいついかなる時代においても必要とされています。失われた他者の人生のために自分の人生まで失わないよう、差し伸べられる手が求められています。

悲嘆のプロセスを知ろう

死別を経験すると一般的に人は深い悲しみに包まれます。その悲しみにも一定の過程があり、今現在の位置によって必要なサポートが変わってきます。まずはそのプロセスを知りましょう。

急性期

急性期は死別の事実の衝撃により、頭が真っ白になったり激しい悲しみを受ける時期です。1週間から2週間ほど続くことが多いと言われており、事故や災害と言った予期せぬ死別の時はこの急性期の心の揺れ動きが強くなります。

葬儀などがこの時期に行われるため冷静に振る舞う必要に駆られることも多いですが、悲しみを殺さずに十分に表現することが何よりの回復方法です。日本人は悲しみを抑えて気丈に振る舞うことを良しとしますが、それは心の回復にとって大きな負担です。たとえ喪主を務める人であったとしても、きちんと悲しみを表現する場がなくてはなりません。

中期

衝撃的な心の動きは収まりますが、継続的に故人に考えがとらわれてしまうようになります。心理状態はかなり不安定なものになり、時に落ち込み、時に不自然に元気になったりします。学校や会社に復帰している時期でもあるので、外見的には正常に見えていても内面にはまだ強い悲しみが残っています。

故人の存在という物理的に解決しがたいものにとらわれ続けることで心理的に負担がかかり、不眠や食欲不振と言ったうつ病に似た身体症状が現れることも多くなります。真面目な人であるほどいつまでも落ち込んでいる自分を責める気持ちから回復を焦るようになりますが、焦る必要はありません。

また、悲しみから回復することで故人を忘れていくように思ってやはり自責する人もいます。自分を置いて死んでしまったことへ対する怒りなどが生まれることもあります。そうした複雑な心理プロセスは全て自然なことです。誰にも責められる必要はありません。病的な悲嘆に陥り、日々の生活に支障が出るようであれば、専門家のケアに頼りましょう。

回復期

故人のことを強い悲しみを伴わずに思い出したり語ったりすることができるようになる時期です。ここまで来ることが出来れば、故人にとらわれず自分の人生を大切にすることが出来るようになります。時には辛い気持ちが浮かんでくることもありますが、それも一時的なものにすることが出来ます。故人の死を自分の人生の中に適切に位置づけることで、心の回復がなされていきます。

気持ちを受け止めてもらえる場を持とう

故人の死を悲しむ人が多くいる場合、自分1人の悲しみを表現することがはばかられるかもしれません。また、「悲しいのはあなただけではない」と悲しむことを責められるかもしれません。

前述の通り、悲しみを抑えつけることほど心を蝕むものはないのです。周囲の人が聞いてくれないのであれば、カウンセラーや心療内科などの専門家に頼りましょう。それは決して甘えなどではありません。人を亡くす悲しみは1人では乗り越えがたいものです。辛いのであれば他者の力を借りましょう。手を差し伸べてくれる人が必ずいるはずです。

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