更新日 2023年05月18日 | カテゴリ: 自信がない
「仕事で上司に怒られるんじゃないかと思うと、いつも胃が痛い」
「一度怒られると萎縮してしまって、言いたいことも言えなくなる」
「怒られないようにするために、つい自分を偽ってしまう…」
この記事を読んでいるあなたは、怒られるのが怖いことで悩んでおり、原因や解決方法を知りたいのではないでしょうか。
叱責を受けるのは誰だって嬉しいものではありませんし、「できれば避けたい」と考えるのは当然のこと。 でも叱責や注意を受けるのを極端に回避したり、怒られることへの恐怖感から自分らしい生き方ができない… これでは、人生を満ち足りたものにできないことはもちろんのこと、社会生活への支障も出てしまいますね。
結論から言うと、過度に「怒られるのが怖い」と感じるのは、過去に経験した「対人関係での傷つき」が原因になっていると考えられます。子供のときの親からの影響があったり、友人とのトラブルやいじめ被害がトラウマになっていたりすると、無意識のうちに恐怖心が植え付けられている可能性があります。
「怒っている相手を冷静に観察する」といった日々の心掛けによって、少しずつ改善することもあり得ますが、仕事や日々の生活に支障が出るレベルであれば、精神科での治療も前向きに検討しても良いかもしれません。
この記事では、精神保健指定医で和クリニック院長の前田佳宏先生監修のもと、怒られるのが怖い原因や対処法を解説。最後まで読むことで、怒られるのが怖くて困る状態の解決に向けて一歩踏み出せるでしょう。
怒られるのが「怖い」と必要以上に感じてしまう原因は、過去にあった「対人関係の心的外傷」の影響があるかもしれません。
「怒られる=恐怖」ということが強く植え付けられてしまうと、たとえ軽く注意されただけでも「怖い」と思ってしまったり、
無意識のうちに怒られるのを避けるため、自分を偽った言動をしてしまったりします。
親の影響で、「怒られる=恐怖」が強く植え付けられる人は多いです。
SNS上にも、子供のころに親に怒られた経験から、大人になっても怒られるのが怖いと感じている人が多くいました。
人格形成がされる幼少期から接するため、影響が出やすいのは想像に難くないと思います。
親から下記のような接し方をされたときは特に影響を受けやすいです。
子供にとって親は絶対的な存在であり、物理的な暴力はもちろん、精神的な暴力でも心に強い傷を負います。
また叱責や罵倒の基準が安定しないことから、子供は常に緊張状態を強いられることになり「親を怒らせないこと」が行動・志向の優先順位筆頭になりがちです。
上記のタイプの親は、教育熱心であったり育児に積極的であり、子供に対して悪気があるわけではありません。
しかし子供に対する理想像が高い故に、子供の「ありのままの姿」が見えなくなっています。
愛情の形は「良い子だから愛する」「自分にとって都合の良い子だから愛する」という『条件付き』のものです。 このような条件付き愛情を子供は如実に感じ、親から愛される「良い子」であろうと自分に無理を重ねます。
また子供をいつまでも子供扱いし、「対等な対話」ができない親もいます
親に自分の気持ちの理解を求めても、親は不機嫌になったり、無視したり、落ち込んで、ちゃんと受け止めてもらえず、最終的には親の機嫌を損ねないように言うとおりにしてしまいます。
上記のような親の元で幼少期を送ってきた子供たちは、「怒られること」「叱られること」に過敏になっていきます。 その根底には「親から見放される」「自分を否定される」「愛されない」といった恐怖感があるのです。
親だけでなく、兄弟や親戚、友人など、あらゆる周囲の人からの影響で怒られるのが怖くなることがあります。
特に距離感が近い、接触回数が多い人だと、場合によっては親以上に影響を与えられることも。
また、学校のいじめ被害や職場のハラスメントによって恐怖を植え付けられる場合も、当然ありえます。
怒られるのが怖い場合の対処法を5つご紹介します。
前半3つは、自分1人の努力・心掛けで対処する方向性です。ただ、あまりにも辛い中で頑張りすぎると、疲弊してしまい精神疾患につながる可能性もあります。
1人でうまくいかなければ、無理をせずに、カウンセリングや精神科など、専門家を頼る方法をとるのも重要です。
怒られる恐怖心を感じたときに、現実と過去からの反応を分けることができると、恐怖心を軽減させられる可能性があります。
なぜなら、相手はあなたが感じているほど、怒っていない場合もあるからです。
目の前の光景が過去の経験と重なり、ついつい「きっと相手は怒っている=怖い」と考えがちになってしまいますが、
本当はそこまで怒っていない場合もあります。
恐怖心によって余裕がなくなると、相手を冷静に見ることはなかなか難しいですが、
可能な範囲で落ち着いて相手を観察したり、前後の行動を振り返ることで、「目の前の現実」と「過去からの反応」を分けて考えられれば、自分が感じていたほど相手の怒りが大きくないと気付けるかもしれません。
怒られることが怖い人は、「××しなくてはならない」という『must』の思考に支配されがちです。
「こうしないといけない」「こうしないとダメだ」という思考からプレッシャーが強くかかり、行動や発言にも伸びやかさが自信が失われていくのです。
結果として「優柔不断」「判断が遅い」といったイメージが作られ、相手から悪印象を持たれやすくなってしまいます。
この相手の持つネガティブ印象がコミュニケーションにぎこちなさを生み、余計に「怒られるかも」という恐怖感を煽ってしまうのですね。
「××しなくちゃ」「××すべき」という考えが頭に浮かんだら、「本当にそうしなくてはいけないのか?」と自分に問いかけてみましょう。
自分を縛る「心の鎖」の在り処に気づくことが、恐怖感を消す大切なプロセスの一歩目となります。
相手が自分に対して言ってくること、とりわけ「注意」「叱り」といった方向性の言葉は、そのまま受け止める必要はありません。
相手の言葉を「行動変容」と「人格否定」に、分けて考えてみましょう。
例えば、「お前はダメだ」「無能だ」などと人格を否定してきているのであれば、その言葉を受け取らなくてもいいです。その言葉は、あくまでその相手の主観に過ぎないし、あなたの人生に役立つ考え方ではないからです。
一方で、例えば友人が「こうしたら生きやすくなると思う」などと具体的な行動をアドバイスしてきた場合、その言葉に耳を傾けても良いかもしれません。この場合であっても、「自分はそうは思わない」「違和感がある」というのであれば、間に受ける必要はありません。友人には感謝しつつ、自分の意見を伝えたり、「考えてみる」とだけ伝えたりする程度に止めておくのが良いでしょう。
このように相手の言ってきていることと「うまく距離を取る」ことができれば、「怒られる恐怖心」に支配されづらくなり、自分らしい言動ができるようになっていくかもしれません。
「怒られるのが怖い」という気持ちとのうまい付き合い方を見つけるため、心理カウンセリングを受けるのもおすすめです。
自分1人ではどうして良いかわからない悩みでも、プロのカウンセラーに相談することで考えが整理され、自分なりの対処法を見つけていきやすくなります。
SNS上には、心理カウンセリングを受けたことで「怒られるのが怖い」という気持ちと向き合えた人の投稿がありました。
また、悩みによって気持ちが落ち込んでいるのであれば、相談先があるだけで気持ちが楽になることもあるでしょう。全く関係性のない相手だからこそ、相談しやすいということもあります。
1人で抱え込みすぎると、精神疾患につながる恐れもあるので、そうなる前に相談先を作るのがおすすめです。
このメディアを運営するcotreeは、オンラインでのカウンセリングサービスを提供しています。
簡単な質問に答えるだけで、あなたにぴったりのカウンセラーが紹介され、自宅で気軽にカウンセリングを利用可能。
「精神科にいくほどじゃないけど、自分でうまく解決しづらい」という方は、検討してみてはいかがでしょうか。
怒られることへの恐怖心で本気で悩んでいるなら、思い切って精神科を受診するのも良いでしょう。
専門家である医師に相談することで、心理検査やカウンセリングといった手段を提案してくれたり、客観的に診断してくれたりして、解決に向けた医学的アプローチを色々と提案してくれます。
「この程度で受診して良いのか?」と思われるかもしれませんが、怒られるのが怖い状態が続いて、眠れなかったり疲弊したりするなどのストレス症状が少しでもあれば、早めに受診をおすすめします。
注意点としては、精神科の先生によっては「自分に合わない」と感じる方もいて、受診することでむしろ気分が落ち込んでしまうケースもあることが挙げられます。
受診される前にネット上の口コミなどを調べる、受診してからも「合わない」と感じたら他の医院に変更するなどすると良いでしょう。
怒られるのが怖い原因は、過去に経験した「人間関係での傷つき」だと考えられます。
相手の言動を冷静に観察し、判断することで、ある程度の対処が可能になる場合もあるでしょう。
とはいえ自分1人で抱え込むと気持ちが沈んでしまうこともあるので、カウンセラーや精神科医を頼るのも前向きな手段です。
怒られるのが怖い状況を放置すると、さらなる精神疾患につながる可能性もあるので危険です。そうなる前に、1つでもやりやすい方法を試すことをおすすめします。このメディアを運営するcotreeは、自宅で受けられる手軽なオンラインカウンセリングを用意しているので、興味があれば利用してみていただければと思います。
この記事を読んだあなたが、怒られるのが怖い悩みを解決するための第一歩を踏み出せたのであれば嬉しく思います。
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