実のなる木を書く心理テスト?「バウムテスト」とは

更新日 2023年05月18日 | カテゴリ: カウンセリング

樹木画検査というものを、カウンセリングを受けるときに実施することがあります。内容によってバウムテストと呼ばれることもあります。心理検査の中では簡単に見えるこの検査はいったいどのような目的があり、何がわかるのでしょうか。

バウムテストから樹木画テストへ

スイスの産業カウンセラーであるカール・コッホが1949年に「バウムテスト」を開発しました。検査の内容はいたってシンプルであり、一枚の紙を渡され「実のなる木を一本描いてください」と言われます。ただそれだけです。あなたはその紙に自由に木を描くことができます。この検査はその簡便さに対して色々なことがわかるので、積極的に用いられる心理検査の一つです。日本では、「実のなる木」と伝えると多くの人が林檎を描いてしまいます。そのため、様々な研究の末、「木を一本描いてください」と変化しました。これが「樹木画テスト」なのです。目的に応じて、一枚だけではなく二枚・三枚と描いてもらうこともあります。

木を描いて何がわかるの?

樹木画検査は投影法と呼ばれる心理検査の一種です。投影法では、自身の状態や問題がテスト結果に表れます。木を描いてくださいとお伝えすると、様々な木を描かれます。どのような人生を送り、どのような経験をしてきたかによって、一人ひとり別の木を描くのです。木の大きさや形、バランスなど様々なポイントを検査者は判断して、現在の状態や性格、過去の体験などを読み解いていくのです。心理検査全般に言えることですが、心理検査でわかるのは、部分的な面です。目的をしっかり見据えて検査を実施することで、対人関係の問題や、病状、気持ちや行動の方法などたくさんのことがわかります。

どんな場面で検査をするんですか?

カウンセリングを始めるとき、カウンセラーや医師は多くの情報が必要です。本人が気づいていないことも含めて、何が問題なのかを明確に話し合っていくことが求められます。そのため、カウンセリングの早い段階で検査を実施し、わかった内容についてカウンセリングを進めていくことが多いと言えます。また、対人関係で悩みを抱えている場合には、どのように対人関係を取るのかを見ることもできます。場面が変わってしまうと症状が出るといった場合にも、樹木画テストをすることにより、環境の変化への対応力などがわかるのです。うつ病などの場合には現在の病状を確認する目的で検査を行うこともあります。

すぐに終わりますか?

個人差はありますが、10分から30分ほどで検査が終わります。結果が出るには3日から一週間ほどかかります。費用は保険診療の三割負担であれば、840円です。個人のカウンセリングルームでは無料で初回に行うところもあります。一見占いのように見えますが、きちんと研究された心理検査なので、安心して受けてください。

どこで受けられますか?

カウンセリングを受けるときや、精神科にかかっている時に受けることになります。カウンセリングルームなどで継続してカウンセリングを行うときには、最初に検査を受けることもできます。医療機関では対人関係の悩みや、原因のわからないうつ病で苦しんでいる時などに実施することが多いです。心理学の大学院にある臨床心理センターでは、積極的に心理検査を実施しているので、問い合わせてみるといいでしょう。

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