更新日 2023年05月18日 | カテゴリ: うつ病・憂うつな気分
「もっと仕事を頑張りたいのに、気持ちがついてこない」
「本当は私はデキるのに、周囲の理解が得られない」……
こんな風に度々思ってしまうことはありませんか。転職して環境を変えても、いつも同じような状況に陥ってしまう人もいるでしょう。
上記のような傾向が見られる人は「新型うつ」を疑ってみてもよいかもしれません。
新型うつとは、典型的なうつ病とは異なる特徴を持つものの総称で、現代型うつ病とも呼ばれています。しかしながら、そもそも新型うつ病という専門用語は存在せず、意味だけがひとり歩きしているようです。厚生労働省は、新型うつを「マスコミ用語」であり、「現代風の気分障害」としています。専門家の中でも一致した見解は得られていません。
今回は、新型うつの特徴や原因、治し方などを紹介します。
世間で新型うつと呼ばれている人には、以下のような特徴が見られます。
新型うつは、若者に多いとされ、典型的なうつ病と同じように不眠や気分の落ち込みなどが症状として出てきます。しかし、常にそのような状態ではないのが特徴です。たとえば、仕事など嫌なこと、苦手なことをするときは憂うつなのに、趣味など自分が好きなことをするときは一転、元気になります。
物事がうまくいかない原因は他人や環境のせいであり、自分のせいではないとする他責的な傾向があります。
仕事でのミスをいつまでも引きずってしまう傾向が見られます。多くの人は、ミスをしたことを反省します。誰でも多かれ少なかれ引きずるでしょうが、新型うつの人はその度合いが顕著です。小さなことを気にし、いつまでもくよくよと悩んでしまう人が多いです
新型うつの人は、甘い物を食べ過ぎてしまう傾向が見られます。糖分には、抑うつ感を和らげる作用があるといわれ、抗うつ薬を飲んだのと同じ効果が見られるという説もあります。しかし、気分が良くなるのは一時的なことのため、すぐに「食べ過ぎてしまった」という自己嫌悪に陥ることになります。
新型うつが発症する原因は、責任感が強いといった本人の性格や家庭環境、抱えているトラウマなどさまざまなことが考えられます。職場の余裕の無さが、働く人の負担を増やしていることが、原因ともいわれています。
さまざまな原因が重なって、新型うつの症状が出ているのにかかわらず、
「ただの甘え、わがままなのでは?」
「仕事をサボりたいだけなのでは?」
などと誤解され、辛い思いをしている人もいるかもしれません。
新型うつと呼ばれる症状を抱えたままだと、以下のような悪影響が出てくると考えられます。
「自分はサボっているのではなく、本当に辛いんだ」ということが他人にわかってもらえないことで、対人関係の悪化につながります。そのことが、責任をさらに他人や環境にしてしまうことにつながり、悪循環に陥ります。
体調不良による欠勤や休職が繰り返されると、長期的なキャリア形成が難しくなる場合もあります。そのため、いつまで経っても経済的に自立できない状態に陥ることも考えられます。
新型うつは、転職するなどして環境を変えれば治るような症状ではありません。新型うつの症状を長い間そのままにしておくと、考え方の癖が固まってしまい、治りにくくなる可能性もあります。
「もしかして私、新型うつ......?」
そう思ったら、まずは医師やカウンセラーなどの専門家に相談してみることをおすすめします。専門の医師でさえ、うつなのかそうでないかの線引きは難しいとされています。新型うつではない、他のこころの問題が隠れているかもしれません。
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