なぜ情緒不安定になるのか? 原因、特徴やパートナーへの対処法

更新日 2023年05月18日 | カテゴリ: ストレスに対処したい

幼い頃からある情緒不安定感は、安定や規則正しい生活を求められる社会人になってからも続いていると、生活に悪影響を及ぼすことも多い悩ましい症状です。周りからは、単に気のせいである、考えすぎであるといった形で相手にされない方もいるのではないでしょうか。場合によっては、そうして気を引きたいだけだ、怠けの理由にしたいだけだと、言われた経験もあるかもしれません。しかし、最近では、こうした情緒不安定には、何かしらの理由があるのではないかと考えられています。果たして、この情緒不安定をどのように受け止めればいいのでしょうか。

情緒不安定になる原因や特徴

まずは、その原因や特徴についてみていきましょう。情緒不安定には、外部刺激を原因とするものだけでなく、自身の中に小さな発達障害などが隠れている場合があることがわかってきました。

不安障害の一種

不安障害、あるいはパニック障害と呼ばれるものがあります。そもそも、人には不安を感じる能力が強く備わっており、不安が種の保存に大きな貢献をしてきたことは間違いないといわれています。しかし、現代社会において、今まで以上に情報が入ってくるようになってしまった結果、不安をコントロールする力が失われてしまうことがあるのです。これが、不安障害といわれています。「急に体調が悪くなるといけないから、外出しない」「何を言われるかわからないから、人とは会わない」といった感情は、ある意味で理性的でありますが、同時に自分の人生にネガティブな影響を与える可能性が高いでしょう。こうした行き過ぎた不安については、一人で抱えても解決することは難しいといわれています。

泣いてしまい、感情を抑えることが出来ない

不安障害とまではいかなくとも、情緒不安定で、涙が止まらない・感情を抑えることが出来ないといった症状は、社会生活を円滑に行う上でかなり苦しい症状といえます。周囲からすれば気にしすぎだと感じるかもしれませんが、本人の不安はかなりのものであると言えるでしょう。

人混みが苦手

不安障害や情緒不安定な人は、そもそも外部刺激に非常に弱い部分があります。そのため、人混みがとても苦手です。また、人混みは目まぐるしく様々な人が行き来するため、自分の想定していないことが起こりやすく、不安定な人にとって非常に危険な環境といえるでしょう

認知のゆがみがある

情緒不安定である、あるいは不安障害になりかけているといった極度の不安は、そもそも認知にゆがみが生じていることも多く見られます。認知にゆがみが生じているからこそ、普通の人はそこまで不安を感じないような状況や環境でも、足がすくんでしまったり、恐怖心からパニックを引き起こしたりしてしまうのです。

曖昧さを受け入れられない

情緒不安定な人にとって、環境や状況が刻一刻と変化していくことは、不安を掻き立てるものでしょう。そもそも、世界や人間関係、社会といったものは、曖昧さを内包しているものであり、変化は避けられません。しかし、情緒不安定な人にとって曖昧さは不安そのものです。そのため、病的に白黒を付けたがる・過度の説明を求めるといった行動に出やすいといえます。

情緒不安定な時の対処方法

情緒不安定になってしまったらどうしたらいいのでしょうか。不安に弱い人や、周りでサポートをしたいと考えている人にとっても参考になれば幸いです。

刺激の少ないところへ行く

なぜ情緒不安定になるかといえば、単純に外部刺激が処理できる量や質を超えたときに過度の不安となって現れます。そのため、刺激の少ないところへ行く必要があると考えましょう。外出中であれば、席が広めのカフェや公園などの座れる場所を探す、カラオケやネットカフェなど個室に限りなく近い状況に身を置くなどは非常に良い対処法ともいえます。情緒不安定だからといって、外出を完全に避けるというのは社会生活が出来なくなってしまいます。外出先の環境についてしっかりと気を配る必要があるでしょう。

自分だけのシェルターを作ろう

どんな時でもここに来れば安心というシェルターを自分なりに構築しましょう。例えば自宅を自分の好きなもので満たすということもあり得ます。また、自分のことを受け入れてくれるコミュニティや集まりなどに参加する、あるいは自分が信用できる医師やカウンセラーを探すといったことも並行して行っていくことで、自分が自信をもって活動できる範囲が広がっていきます。

パートナーが不安定な時には、まず話を聞く

パートナーが不安障害や情緒不安定になってしまった時はどうしたらいいのでしょうか。多くの人は、医師やカウンセラーの判断を仰ぐ方が好ましいと考えてしまうかもしれません。しかし、それでは状況が悪化することがあります。大事なことは、パートナーの言い分を聞くということ。パートナーは強い不安で、一時的に脳が停止してしまっているような状況です。その際に医者やカウンセラーを勧めると、見捨てられたような気分になることもあります。あなたのことを見捨てたいわけではない、非常に重要だと感じている、といったことをまずは理解してもらいましょう。そうすることで、パートナーは安心し、その後の対応をスムーズに行うことができるでしょう。

情緒不安定さを受け入れられるか

不安に強い弱いやストレスに対する対応・反応に関しては、個人差があります。そのため自分やパートナーの不安定さをどのように受け入れるかが大事になってきます。まずはその不安自体に寄り添うことから初めてみてはいかがでしょうか。もし、自分一人でその不安に立ち向かうことに自信がなければ、ぜひcotreeのオンラインカウンセリングを利用してみてください。経験豊富なカウンセラーがあなたの不安に対し、あなたと一緒に寄り添ってくれます。

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