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ITエンジニアはなぜうつ病になりやすい?SEにありがちな5つの考え方の癖|カウンセラー 鶴田 みさ

公開日 2015年01月20日 |
カテゴリ: うつ病・憂うつな気分
ITエンジニアはなぜうつ病になりやすい?SEにありがちな5つの考え方の癖|カウンセラー 鶴田 みさ

IT業界を支えるエンジニアにうつ病が多いことはよく知られており、あるデータによれば、ITエンジニアの2割が医師からうつ病をはじめとする心の病であると診断されたことがあるというほどです。IT業界の発展を担った優秀な頭脳でもあるエンジニアには、この業界特有のストレスがあると言われます。

では、どのようなストレスがエンジニアのうつ病を生み出しているのでしょうか?

IT業界のメンタルヘルス問題を生み出しやすい職場環境

IT業界特有の要因として考えられる要因は沢山あります。

・人手不足
・長時間労働
・業界の技術進歩の速さ
・業務の多様性
・業界の重層構造
・激しい競争
・厳しい納期
・1人で責任を持たなければならないプレッシャー
・上司や同僚とのコミュニケーションや人間関係の難しさ
・顧客の無理な要求に応えねばならない
・休みたくても休めない

ことなどが挙げられます。

メンタルヘルスを悪化させる要因とは?

職場のメンタルヘルスを分析したロバート・カラセック氏によれば、仕事によるメンタルヘルスを悪化させる要因は以下の二つです。

仕事の要求度が高い

・仕事に必要な時間が長い
・高い集中力を必要とする
・高いスキルを要求される

仕事の自律性(コントロール)が低い

・仕事の進め方や内容に自由度が低い
・仕事の守備範囲が明瞭でない
・自分で期限を決められない
・突発的な仕事に対応しなければならない

つまり、どんなに仕事の負荷が高く忙しくても管理職や自営業など、自分の仕事の裁量が高い場合にはうつ病などのメンタルヘルス疾患の発症のリスクはそれほど高まらないのですが、IT業界のSEは、「要求度の高さ」「自律性の低さ」ともに当てはまる部分が多いのではないでしょうか。

さらに、業績が悪化している企業や、下請け企業で働いている場合は、職務に対する自律性や自由度がさらに低下してしまい、うつ病につながりやすくなりますし、労働に対して正当な対価(賃金・昇進などの評価・保証など)が得られていないと感じられる場合には、これに拍車をかけることになります。

職業の特性として、IT業界のシステムエンジニアはうつ病などのメンタルヘルス疾患を生み出しやすいのです。

うつ病につながりやすいシステムエンジニアの考え方の癖

このような厳しく特殊な環境に適応した資質であるとも捉えることができますが、さらにシステムエンジニアには、うつ病につながりやすい、いくつかの考え方・行動の傾向があることが明らかにされています。

傾向1:優秀でなければならないと考える

同僚や上司からの期待に応え、常に高いパフォーマンスをする優秀なSEでなければならない、と考える傾向があります。これには、SEは個人のパフォーマンスが計りやすく、評価されやすい職種であることも影響しているでしょう。ただでさえ進歩し続ける業界の中で優秀で居続けようとすることは大きなストレスを生み出します。

傾向2:自己犠牲をいとわない

自分が休む時間(食事や夜間、休日など)やプライベート、楽しみ、娯楽の時間などを犠牲にしてでも仕事を進めるべきだ、とするスタンスです。

プロジェクトのデッドラインが決まっていることが多く、そこまでに仕上げるためには自分の楽しみを後回しにしなければならない、ということが多くあり、自分自身の時間や健康を犠牲にしてでも目的を達成しようとする考え方につながります。

傾向3:完璧主義

バグや不具合、ミスや失敗があってはならない、スケジュール通りに仕事を進めなければならない、という考え方です。

ひとつのバグや自分のミスが全体に大きな影響を与えてしまうため、ほんの少しのミスが許せない心の癖が身に付くのでしょう。

傾向4:理性的であろうとする

SEには「感情を出してはいけない」「感情的であってはいけない」と考える傾向があるようです。感情論の通じないシステムに相対しているうちに、自分自身も理性的であろうとし、人が持つ感情的な側面を軽視してしまう傾向があるのかもしれません。

傾向5:一人でやろうとしがち

SEの仕事は集中を要する作業でもあるために孤立しがちです。PCに向かって黙々と作業をする必要があるときもあります。作業を中断されると必要以上に腹が立ったり、スムーズに作業に戻れなかったりするため、孤独な環境を求めがちでもあります。

以上のようなSE特有な不合理な考え方の癖であると言われます。厳しい環境に加えて、このような考え方の癖が、大量にのしかかってくるストレスをさらに増幅しているのかもしれません。

おわりに

以上、エンジニアの持つ5つの行動・思考の傾向をご紹介しましたが、ご自身や身の回りの方で思い当たるところがあるでしょうか。以上の特性は、優秀なITエンジニアであるために必要となる考え方であると同時に、ことごとく心理的なストレス、ひいてはうつ病などの心の病につながりやすい考え方でもあるのです。

ただでさえ心理的ストレスをかけやすい職場環境にいるのです。このような考え方の癖は、仕事上は必要な考え方であったとしても、このような心の癖が自分を追いつめていることに気づいたら、緩められるところは緩めて長く快適に働いていきたいものです。

参考文献:

『認知行動療法ステップアップ・ガイド』(金剛出版)— 福井至

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