hidehide
お名前(ニックネーム可)
メールアドレス
パスワード
性別
すでに会員の場合はログイン
 »  »  » 短期力動的心理療法:短期間で葛藤からの解放を目指す|カウンセラー 鶴田 みさ

短期力動的心理療法:短期間で葛藤からの解放を目指す|カウンセラー 鶴田 みさ

更新日 2018年01月12日 |
カテゴリ: カウンセリング
短期力動的心理療法:短期間で葛藤からの解放を目指す|カウンセラー 鶴田 みさ

短期力動的心理療法の誕生

伝統的な精神分析には時間とお金がかかるという難点があり、そのために週1~2回通うのが基本の精神分析的心理療法が一般的に行われるようになりましたが、その簡便化されたはずの精神分析的心理療法でも、一定の効果を見て終結できるようになるにはやはり週1~2回で数年くらいはかかってしまうという現実があります。そこで、さらに手が届きやすくなるように、短期の精神分析的(精神力動的)心理療法も考え出されました。

長期・短期による違いは必然的にありますが、通常の精神分析的心理療法と同じように、短期療法でも特徴やアプローチは共有しています。短期・長期両方とも、過去の体験がどう現在の自分のあり方や行動、考え方のクセや防衛(不安や不快を引き起こすこころの内容についての自動的な反応)、性格などに影響しているかをいっしょに探りながら、気持ちや考え、行動のパターンをプロセスしていきます。

参考コラム:精神分析的(精神力動的)心理療法って何?

短期力動的心理療法の特徴と限界は?

短くても数年を要することが多い精神分析的心理療法に対し、短期の療法では元々数ヶ月(16回~20回、つまり週1で4~5ヶ月程度)で終結することを前提に治療を始めます。精神分析系の療法では、治療者への依存度が高くなるため(これに対する批判もまたあるのですが)、終結(つまり別れ、喪失)がまたこころの傷となってしまわないように、可能なときは長い時間をかけて終結に向かっていく、という特徴があります。全体の治療期間の3分の1程度が終結に向けて費やされるべき、とも言います。

特定の問題に焦点を絞ったアプローチ

この場合、終結は長い間いろいろな問題について話し合って来た末に訪れるもの、という考え方になりますが、短期療法の場合は、終わらせることを目指して始められます。具体的には、対人関係などの取り組むことのできる課題・問題に焦点を決め、そのことだけに絞って対話を続けていきます。短期療法ではアプローチ自体が問題解決的であり、そもそも直近の問題解決をあまり重視していない分析系のアプローチとはやや一線を画している印象があります。

そのため、一つの焦点について話すことが難しく、話があちこちへ広がっていってしまう人や、そもそも何が問題か分からず、焦点を絞ることができない、問題自体が漠然としている人の場合には、この短期療法には不向きであると言われています。

話が散らばる人、漠然とした不安感やうつ的傾向を抱える人には、もっと伝統的な長期に渡る治療の方が向いているということになります。ですから、手が届きやすいものであると同時に、万人向けではない、という難点もあります。

短期力動的心理療法のうつ病へのアプローチは?

例えば、アメリカ心理学会(APA)の臨床心理学分科会(Division 12)によれば、うつのための短期精神分析的心理療法では、問題となっているパターンや対人関係のテーマについての気づきを促しつつ、

1. 現在の生活に、過去の経験がどう影響しているか
2. 情動と感情の表現
3. 治療的関係
4. 洞察を促す
5. 不快な話題の回避
6. 中心となっている葛藤を生む対人関係上のテーマを見いだす

ということに集中して治療を進めていきます。

うつ病や抑うつ状態は、様々な過去の体験や感情がうまく処理されず、全体としてネガティブな体験となって沈んでしまっているような場合もあるので、上記のように焦点を絞りつつ、改善を図っていきます。

「短期」と言ってもいろいろある

「短期療法」と言われる心理療法の中には、今回ご紹介した短期力動的心理療法以外にも、短期で問題解決を図るブリーフセラピー、考え方のクセを変えることによって行動の変化を促す認知行動療法、または「人間学的アプローチ」と言われるロジャース派(クライエント中心療法)やゲシュタルト療法でも、短期で解決や改善が可能なことがあるかもしれません。

経験してみないと分かりにくいというのはありますが、ご自分に合ったカウンセリングの手法やカウンセラーが見つかり、より良い生活や人生が送っていけるようになるといいですね。

参考サイト:Society of Clinical Psychology

カウンセリングに興味が出てきた

cotreeのプログラムでは、カウンセリングやコーチングの専門家があなたの変化への道のりをサポートします。22の質問に答えることであなたにぴったりのカウンセラーがわかります。

質問に答えてマイカウンセラーを見つける

あなたにおすすめのコラム

>>> 同じカテゴリ(カウンセリング)のコラムをもっと見る
このページのトップへ