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人が変化することの苦しみと意味:変化に寄り添うカウンセリング|カウンセラー 鶴田 みさ

更新日 2018年01月12日 |
カテゴリ: カウンセリング
人が変化することの苦しみと意味:変化に寄り添うカウンセリング|カウンセラー 鶴田 みさ

「変わりたい」でも「変わりたくない」のはある意味当然

カウンセリング・心理療法を求めるきっかけや理由は人によってさまざまだと思います。人間関係の悩み、仕事や勉強のこと、将来のこと、なんとなくスッキリしない、うつや不安などに悩まされている、などいろいろあるでしょう。しかしその根底には共通して「現状を変えたい」「今の自分を変えたい」「変わりたい」という気持ちと、そのために「他人(専門家など)の助けを借りてもかまわない」ということがあるでしょう。

「変われない」には理由がある

しかし実際には人はなかなか「変わるぞ!」と思って変われるものではありません。そのため変われないことでさらに自分を責めてしまったりもするものです。しかしなかなか変われないのにも理由があるのです。それは「自分を自分として意識するために、人にはある程度一貫してこうであるという性格や行動のパターンが必要である」からです。いきなり自分ががらっと変わってしまっては、「私は誰?」ということになりかねません。

カウンセリングに興味があっても、変わりたい気持ちと変わりたくない気持ちで、なかなか重い腰が上がらない、という人も多いのではないでしょうか。

変わるためには何らかの抵抗を乗り越える必要がある

本人が変わりたい、変えたいという部分があったとしても、変わるためには大なり小なり抵抗を通過しなければなりませんから、一人で乗り越えるのは大変な苦労が必要になります。どれくらい大きく変わるか?にもよりますが、カウンセリングの中では、相談者とカウンセラーが協力しつつ、変わりたいという願望や欲求やイメージ、変わることへの抵抗、変わった後の適応、といった作業を段階的にしていくことが可能になります。

「自分自身の変化」には嘆きが伴う場合も

「依存していること」は自分の一部を構成している

例えば依存症の人がいたとしましょう。依存症(アルコール、薬物、買い物、ギャンブル、性行動などの依存症)はごく簡単に言えば、何らかの物質や行動で、満たされないこころを満たそうとする状態と言うことができます。なぜその依存に走るのか?という気持ちのメカニズムを解明していくとだんだん依存の必要性は減っていきます。

しかし一方で、依存症はその人にとってコントロールの効かない望ましくない自動的な行動であり、自分を支配するほどだったので、依存症がなくなることイコール依存症を「失うこと」になります。あたかも親兄弟やペット、というより「もう一人の自分」を亡くしたような感覚がそこにはあるかもしれません。

「過去の自分の一部」を失った自分に慣れる作業

つまり、亡くした部分を悲しむことや、依存症がなくなった新しい自分に慣れる作業も必要、ということになります。これは過去こうだったということと、現在こうであるということを行き来しながら、気持ちを整理することだったり、これから新しくどうしていくかということだったりもするでしょう。

古い習慣を手放すときはそうですが、新しい習慣と置き換えていかないと、元に戻ってしまう怖れがあります。新しい習慣が自分にとって納得の行く、やりやすい(好きである、意味がある、など)ものであれば、定着して、以前の習慣には戻らずに済むでしょう。単に依存症がなくなったというだけでなく、そこから新たな展開があるかもしれません。

古い自分から新しい自分へ

依存症の方の場合、依存している内容(お酒だったり、ギャンブルだったり)が元々馴染みやすいものだったのでしょう。しかしそのままにしておくと、人間関係や仕事に支障が生じてきます。また、人間により健康に、充実して生きたいという普遍的な願望があるとすると、その願望から依存症を抜け出したいという気持ちになるかもしれません。人にはみな、自分の気持ちや願望に従って、自分らしく生きたいという気持ちがあるのではないでしょうか。

ここでは依存症という、比較的変化として大きな例を挙げましたが、他の変化でも本質的には変わりないと思います。年を取るときも、あまり意識はしないかも知れませんが、より幼い、若い自分とより年を取った、成熟した自分が交代するという仕組みはあるのです。私たちの多くは、そうと気づかないままその交代を行っており、ふとしたときに「あのときはああだったのに、今はこうだな」と自覚しながら、古い自分と新しい自分の折り合いをつけているのでしょう。

「変わりたい」と思いカウンセリングを始め、変わり始め、それが落ち着くまで……時間はかかりますが、カウンセラーの助けを借りながらそれぞれの段階の自分にじっくりとつき合いながら作業していけるといいですね。

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