なにをやってもうまくいかず、自分に自信が持てない時期というのは、誰にでもあるものです。ただくよくよと悩んでいるだけでは、そんな状況から脱することができません。かといって、無理に行動を起こしても、またうまくいかずに悪循環に陥るだけです。

そんな時に、簡単にできる自分に自信をつける方法として「三行日記」があります。

三行日記とは？

三行日記とは、その日起こった出来事の中で、とくに良かったことを箇条書きで三つ日記帳に書くことです。わざわざ日記帳を用意しなくても、三行程度なら普段使っている手帳に書き留めることもできます。

三行日記には、必ず良かったことだけを書くようにするのがポイントです。毎日三つの良いことをただ書き続けるという、忙しい人でも簡単にできる自信回復法です。

三行日記の書き方

三行日記は、就寝前など一日の終わりに書くようにします。お気に入りのノートを用意してもいいですし、普段使っている手帳でもよいでしょう。そこに、箇条書きで三つ、その日にあった良いことを書きます。どんな些細なことでも構いません。

始めのうちは、なかなか良いことが思いつかないかもしれません。でも、必ず良いことを書くようにします。「朝ごはんが美味しかった」とか「普段なら並んでなかなか入れないお店にスムーズに入れた」のような、普段日常に溢れているささやかなラッキーを書くようにするのです。

しばらく書き続けていると、だんだんと良いことの内容が具体的かつ大きなものになっていくはずです。「仕事で上司に認めてもらえた」とか「夫婦関係が以前よりも良くなった」など、自分自身の身の回りのことが変化していっていることを感じられるでしょう。

三行日記は、しばらく書き続けたら、読み返してみることをおすすめします。読み返すと、書いてあることは全て良いことです。なにもかもうまくいかないと思っていた自分の生活に、こんなにもたくさんのラッキーが潜んでいたということに気づかされるはずです。

三行日記にはどんな効果があるか

三行日記は、良いことなんて何もないと思っていた日常の中から、無理やりにでも良いことを探し出す作業です。最初はそこに苦痛を伴うかもしれません。

自分の人生には良いことがないという思い込みが捨てられず、どうしても悪いことばかり探してしまうマインドになっているからです。

三行日記には、そのマインドを、良いことを見つけられる方向に矯正させる効果があるのです。

良いことを見つけられるようになると、たとえ辛いことがあっても、その中からでも自分にとってプラスになることを見つけだすことができます。

たとえば、仕事でミスをして上司に叱責されてしまったとします。そんな時に、悪いことばかりに意識がいく状態になっていると
「上司に叱られてしまった。私はこの仕事に向いていないかもしれない」
と、自分を責めてしまいます。

ところが、良いことを見つけられるマインドになっていると
「上司にこっぴどく叱られてしまったけれど、自分を成長させるチャンスを与えてもらった」
という風に、同じことが起こっても自分にとってプラスになるように考えられるようになるのです。

三行日記を読み返す頻度

三行日記は、ある程度書き続けたら読み返します。その作業は、自分に今まで起こった良いことを振り返るとともに、自分に自信をつける効果があります。

読み返す頻度は人それぞれです。毎日読み返して、昨日はこんなに良いことがあったと振り返るのもいいでしょう。一週間に一度、たとえば日曜日の夜に読み返すと、月曜日からの生活にやる気が出る効果もあります。

一ヶ月に一度読み返せば、自分に起こった良いことの量に驚かされることでしょう。自分の人生に良いことなんて何もない！と思っていた人にも、それだけの数の良いことが起こっているということです。

おわりに

物事そのものには、良いも悪いもありません。良い悪いを決めているのは、その物事を受け取る自分自身であるといえます。

三行日記は、その物事の良し悪しの決定を、なるべく良い方向へ持っていくための方法の一つです。

自分に自信がないときは、何をやってもうまくいかないと感じます。何か新しいことを始めようとしてもやる気が出なかったり、失敗してしまうこともあります。

三行日記なら、ほんのちょっとの時間でできる作業なので、失敗もなく誰でも簡単に始められるますよ。ぜひ試してみてくださいね。