「ゆとり世代がわからない…」部下や後輩と上手に付き合うための4つのポイントとは?

会社での経歴が長くなるに連れて増えてくるのは、部下や後輩等、自分よりも年齢が下だったり経歴が浅い人たち。彼らとの関係性をうまく保つことが、仕事面でも重要になってくることでしょう。

でも「注意をしてもなかなか改善されない」「自分が言うことを聞いていないように感じる」等、部下・後輩との関係性に悩んでいる人も多いようです。

今回は心理的な側面から「部下・後輩との円滑なコミュニケーションを取るコツ」についてを考えていきます。

1. あなたの「信用」はどの程度?ーーイデオシンクラシー・クレジット

人間は「どんなに自分が悪い」と思っていても、自分を批判されたり、注意をされるのは嫌うもの。しかしかなり強い言い方や指導を行っていても、「部下に慕われる上司」というのも居ますよね。

これは部下・後輩が注意をしてくる上司や先輩に対し、「個人的な信頼」を抱いているからです。

「個人への信頼度」は、心理学では「イデオシンクラシー・クレジット」と呼ばれています。自分を認めてくれる人、仕事での態度を尊敬できる人等等、様々な要因でこの「クレジット」は増えていくもの。

しかし、当たり前ですが初対面の状態ではこの数値は「ゼロ」です。

イデオシンクラシー・クレジットが全く無い状態から批判ばかりを受けていれば、どれだけその批判内容が正しいものであっても、後輩や部下は「感情」の面で上司・先輩からの注意を受け入れ難くなります。

クレジットが「マイナス」の状態になってしまっているというわけですね。

相手を批判して受け入れられる「クレジット」を自分が貯められているかどうか、まずはその点をチェックしてみましょう。

2. 批判と肯定の割合は「1:3」を心がけよう

人は自分のことを褒められ、認められると相手に対して自然に「好意」を持つようになります。

反対に批判を受けたり、怒られたりすれば、そこにどんなに正当性があっても相手を「嫌う」ことにもなるわけです。しかし一緒に仕事をしていれば、どうしても注意をすることもありますよね。

このような時、注意をする前にまずは相手の「良い点」を見つけるようにして、そこを褒めるようにしてみましょう。「褒めるほどの点が無い」と思うかもしれませんが、上司や先輩から見れば「当然」と思うことでも、新人や後輩に取っては「努力をしている」部分は沢山あるはずです。

例えば朝に早く来ている、字を丁寧に書けている、挨拶が良い等、小さなことでも構いません。

「ここは良い」と思えることがある時には、必ずそれを言葉にして褒めるようにします相手を「1つ」批判するのに対して「3つ」は賞賛できるようなバランスを心がけてみましょう。

3. 注意・訓告の最後は「ポジティブ」にまとめよう

下の2つの文章を読んでみましょう。

「君は頑張っているけれど、Aがまだ出来ていないね。」
「君はAはまだ出来ていないけれど、頑張っているね。」

下の文章の方が、「褒めている」印象を受けるのではないでしょうか?

人はメッセージの「最後の部分」で、そのメッセージ全体の印象を記憶しがちです。

どれだけ前半に相手を賞賛していても、最後の部分が批判的であれば「批判をされた」と言う印象を持つことになります。

後輩や部下に対して何らかの注意や批判をした時には、後半・最後の部分に必ずポジティブで相手を認めているメッセージを付け加えるようにしましょう。

4. 部下・後輩の「愚痴」は禁物

部下や後輩とのコミュニケーションでストレスが溜まると、ついつい同僚や家族等に彼らの「悪口」や「愚痴」を言いたくなってしまいますよね。しかし、彼らに対しての悪印象を「言葉」に出してしまうのは少々問題です。

人間の心理の根本には「人から好かれたい、人と仲良くやりたい」という願望があります。

その分、「悪口」を言ったことに対し心のどこかで「罪悪感」を持つのです。

理性の面では「この発言は適切ではないのでは?」とも感じていているわけですね。このような心の内部で行われる葛藤のことは、心理学では「不協和」と呼んでいます。人間の心理ではこのような不協和を調整しよう、発言を正当化しようとするシステムが働くのです。

つまり「悪口を言うことは間違いではない=相手が悪い、嫌いだ」と無意識に認識してくようになるのですね。愚痴を言えば言うほど、部下や後輩を「感情的に嫌う」傾向が強くなると言えるでしょう。

人間関係でなかなか解決されないストレスは趣味や運動等、まずは「まったくベクトルの違う場所」で発散した方が、問題の解決には近づくはずです。

おわりに

いかがだったでしょうか?「部下や後輩に好かれなくても構わない」と考える人もいるかもしれませんが、人間の心の基礎は「感情」によって大きく左右されるもの。

あなたが部下や後輩に自然な好意を持ち、また、相手からも自然な好意を得ることは、ビジネス面でも大きな効果を発揮することになるでしょう。

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