「人付き合い」をイヤイヤやってない?考え方を変える3つのヒント

更新日 2023年05月18日 | カテゴリ: 人間関係を良くしたい

「会社の同僚や上司と、仕事以外で付き合いたくないなあ」「ママ友と付き合うのが面倒…」など、人付き合いをわずらわしいと思いつつ「でも、仕方がない…」とイヤイヤ付き合っている人は少なくありません。 でも「イヤイヤながら」の義務感だけで付き合いをダラダラと続けていくのでは、ストレスも溜まるばかり。 「人付き合いなんてムダな時間だな」と決めつける前に、ちょっと考え方を変えてみませんか? ここでは人との交際に対する人間の心理的傾向や、人付き合いに対する考え方のヒントについてご紹介していきます。

1. 「合理的ではない・ムダだから」の裏にある「本当の気持ち」とは?

人付き合いをわずらわしく感じる人の多くが、「その付き合いが時間のムダと感じる」と回答しています。 相手との時間を削った方が時間を有効に使えるし「合理的」だ、というわけですね。

でも、ちょっと考え方を変えてみましょう。
没頭できる趣味に打ち込んでいる時、自分ひとりでダラダラと楽しく過ごしているという時、また恋人や気が合う人と過ごす時間、それは果たして「合理的に過ごしているから快適で有益」なのでしょうか? 殆どの人は「アレ?合理的だったかな…」と思うはず。 私達人間は、「快適で楽しい時」「自分の居場所に要られる(自分が大切にされている場に居る時)」には、その合理性・非合理性にかかわらず、「充実している、もっとその場に居たい」と感じるものなのです。

「ムダだ、非合理的だ」と言う心の裏には「その場に居るのがつまらない」というごく単純かつ強烈な感情が潜んでいます。 そして更にその奥には、「その場で自分が大切にされていない」「自分はここに居なくてもいいのでは?」という「居場所の無さによる不安・不満」があるのです。 「ムダだからイヤなのだ」ではなく「自分が大切にされていない、その場で主役などになっていないという不満があるのだ」という点に気づくことが、人付き合いを考える最初のヒントになります。

2. 「イヤイヤ付き合い」が人間関係には一番良くない?

「人付き合いはムダ」と考えながら「これも義理だから、義務だから」と自分を抑えつけようとする人ほど、「人から嫌われるのが怖い・後ろ指をさされたくない」という強迫観念を抱きがち。 この「嫌われたくない」という心と「構われたい(主役になりたい)」という心は表裏一体なので、「構われない場所(居場所が無い集まり)には参加したくない、でも参加しないと嫌われるかも」という矛盾した葛藤が生まれることになってしまいます。

ところがこのような「義務感でイヤイヤ参加」という心は、集まりに対する積極性の無さ、周囲の人に対する関心の薄さといった態度・言動に無意識のうちにあらわれるもの。 そしてこの「消極的さ」は周囲から「悪意」であると受け取られます。 人間は「嫌われた(悪意を持たれた)」と感じる相手に対して悪意で返そうとする返報性を持つため、消極的な態度であればあるほど、周囲からは却って悪意のある態度を取られてしまいやすいのです。

これが集まりにおける「居場所の無さ」をますます強め、「イヤだなあ」と感じることが増えるという悪循環を生んでしまいます。 「嫌だ」と思ったままで人付き合いをすることが、最もその後の人間関係を悪化させる可能性が高い…この点を踏まえて、今後の考え方を変えていきましょう。

3. 自分なりの「選択」をしてみよう

さて、今まで「嫌だな、ムダだな」と感じていた人付き合いについて、今後はどのような考え方をしていくべきか…これには必ずしも「ひとつの方法だけが正解」とは限りません。 自分なりに「人の交際」に対する考え方を切り替える選択肢としては、主に以下の3つを挙げることができます。

a. メリットを考えて「ここでは脇役で良い」ときっぱりと割り切る

例えば会社内での交際、ママ友付き合いなどの場合、人間関係を有効に使っている人の中には何らかのメリットを享受している人も居ることでしょう。 有益な情報を得られる、仕事がスムーズに回ると言ったメリットが考えられる場合には、「このメリットがあるのだから、この場で自分が構われない(主役になれない)のは仕方がない」と完全に割りきって考えるのもひとつの手です。

b. 「嫌われても構わない」と自分本位に切り替える

交際によるメリットと「自分に居場所が無い不満」を両手に持って比べた場合、「自分が快適でない不満」の方がより重いし、今後も不満を抱くだろう…ということであれば、「自分本位に振る舞おう」と切り替えて、付き合いを断ち切ってしまう手もあります。 ただしこの場合にも「付き合いはムダだから」という言い訳を自分にするのは禁物。 「自分を大事にしたいのだから、嫌われても良いのだ」と、自分の今までの不満を認めることが大切です。

c. 居場所を作るように努める

もっともポジティブな方法としては、その場に居る自分、そして周囲が楽しい時間となるように、積極性を持って関わるというものもあります。 自分から話題を提供したり、幹事などの仕事に積極的に関わることでその場での「居場所」を作っていくのです。 周囲の人に関心を持ち積極さを持つことで、あなたの居場所は徐々に作られていくはず。 「意外と楽しい」と思えた時、その付き合いの場はあなたにとって「ムダ」とは感じられなくなっていることでしょう。

おわりに

上記3つの選択肢の中で、「できそう」と思えるものはあったでしょうか? どの選択肢を選んだとしても、それは「義務感」「イヤイヤ感」とは異なる自分自身で選び、決定した方針です。 自分から主導的に「人との付き合い方」を考えること、そして「構われたい欲求が自分にはあるのだ」と認識することで、人付き合いに対する態度も大きく変わってくるはずですよ。

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