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「ひきこもり」の解決には家族からの支援が何よりも重要|臨床心理士 北川清一郎

公開日 2016年01月29日 |
カテゴリ: 子育て・家族関係
「ひきこもり」の解決には家族からの支援が何よりも重要|臨床心理士 北川清一郎

年々増加傾向にある「ひきこもり」。病気や怪我ではないにも関わらず、外出をしたり、人と会ったりすることを避け、自宅や自室に居続けてしまいます。時には家族との接触も避けることがあり、本人も家族もとても辛い状態になってしまうケースが見受けられます。 「ひきこもり」を解決するために、その特徴や家族が出来ることを知る必要あります。

1. 具体的に「ひきこもり」とはどういうことなのか?

一般的に、思春期や青年期以降、長期にわたって自宅に居続けることを「ひきこもり」と言います。しかし、何らかの身体疾患や精神障害などがある場合には「ひきこもり」とは言いません。この場合は、治療や支援などの対応がとられます。この点が「ひきこもり」とは異なります。

ひきこもりは、早ければ10代半ばぐらいから始まり、40代や50代まで持続することは稀ではありません。そして、圧倒的に男性が多いようです。自宅では、テレビゲーム、インターネット、スマホゲーム、ネットゲーム、読書、などに永遠とも思われる時間を費やすことあります。ほとんどの場合、昼夜逆転の生活となり、睡眠や食事のリズムはバラバラ、運動などはすることはありません。そして、友人や知人、近隣の人といった社会的な関係は薄いです。

もちろん人によって状態は違います。コンビニや散髪、散歩程度であれば外出する人もいますし、メールなどで知人とのつながりを持てている人もいます。家族とは問題なくしゃべったり、少しだけ家事を手伝ったりする人、家族とは一切しゃべらずに自室から出ることすら稀という方もいます。

2. ひきこもりが抱える心の問題とは何なのか?

このような状態・状況について、当人は平然としているように見えたり、一見してゲームを楽しんでいるようにも見えます。しかし、ほとんどの場合は、このようなひきこもりの状態を当人もよく思っていないことが多いようです。ゲームなどを楽しんでやっているというよりは、何もすることがないので時間を潰すためであったりします。もしくはひきこもっていることに対する強烈な罪悪感や自責感を感じなくさせるためにゲームに没頭しているということもあるようです。

結果的に、社会に出たい思いはあるが、どうすれば分からないし、もし仮に社会に出たときに強い傷つきや屈辱感を感じてしまうことを恐れて、結果的に身を守るために自宅・自室にひきこもざるをえなくなっているのです。

3. 「ひきこもり」の解決には家族の支えが必要

ひきこもりを解決するには、まずは家族の方の支援が一番重要になります。ひきこもりの方の家族が同様にひきこもってしまう、というのは多々あります。家族の誰かがひきこもっていることに対する後ろめたさがあるのか、友人や知人、同僚、近所の人に内緒にしたり、そもそも付き合い自体を少なくしてしまう場合も多いようです。

そうなると、ますます家族全体が社会から孤立してしまい、結果的に当人のひきこもりを助長させてしまいます。従って、家族の方にはできる限り家から出て、通常の社会生活を送ることが重要となります。 趣味のサークルやパートなどに出ても良いでしょうし、ちょっとした旅行なども楽しめると良いかと思います。

その上で、ひきこもりの家族会や勉強会、講演会などにも出ると良いでしょう。家族会では、同様の悩みを抱えられたご家族さんが多数おりますので、その経験談を聞くだけでも参考になることは多いです。

そして、何らかの形で支援者が家庭の中に入れると良いでしょう。家族ではない第三者が家庭に入ることにより、行き詰った家庭の雰囲気を壊すことができます。各地域には精神保健福祉センターや保健所がありますが、その中にはケースワーカーや保健師さんがひきこもりの方のための家庭訪問をしているところもあります。そうしたところに一度問い合わせをしてみても良いでしょう。

さらに、家庭内でのひきこもりの方に対しては、基本的に脅したり、催促したり、問い詰めたり、頻繁に将来の話をしたりするような、追い詰める方法はあまり良くないようです。それよりも、穏やかな雰囲気を心掛け、「おはよう」などの挨拶はこまめにし、特に意味のないような雑談をたくさんし、一緒にテレビや野球を見るような時間をもうけ、一家団欒を少しでも増やしていくような行動ができると良いでしょう。そのような地盤があるからこそ、ひきこもりの当人の悩みが引き出せたり、一緒に考えたりできるようになります。このような対応は決して甘やかしたり、問題を先送りしたりするようなことではありません。

4. ひきこもりの解決には小さな目標を!

ひきこもりの方のいる家族は、目標やゴールを「働くこと」や「自立すること」など大きなところに設定してしまうことがあります。しかし、ひきこもりの当人にとって、いきなりそのようなことをするのはかなりハードルが高いものです。それよりも、小さなハードルや目標を作ると良いでしょう。

例えば、まずはコンビニなどに行けるようになることや、ちょっとした電話に出ること、ポストの郵便物や新聞をとるために玄関から出るだけ、というのでも良いでしょう。

対人関係のトレーニングとしては、友人や知人よりも会いやすく話しやすい医療機関の医師や相談員、カウンセラーなどと話してみるなどはお勧めです。カウンセリングの場に来れるようになれば、かなりの進展でしょう。社会の場として、病院のデイケアや作業所から、人との関係を作り始めることはよくあるようです。

もしくは、最近増えている若者サポートステーションのようなものを利用することも良いでしょう。そのようなところで、同じような立場や境遇にある方との関係を作れるようになると、さらに進展します。また、仕事やアルバイトよりも前にボランティアなどに参加したり、趣味のサークルに入ったりすることも一つのステップとして活用できます。仕事よりも責任や負担は少ないと思います。

おわりに

このようにひきこもりは家族がどのように対応するのかということと、社会資源をどのように活用するのかが決め手と言えます。タイミングや状況によって使えることややることには違いが出てきますので、まずは家族の方がカウンセリングを受けられて、ひきこもりの当人への対応について相談したり、アドバイスを受けられると良いでしょう。

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