顔と名前を覚えるための4つのコツ

更新日 2023年05月18日 | カテゴリ: 人間関係を良くしたい

「一度会っただけの人、次に会った時に名前が思い出せなくて四苦八苦…」「会ったことがあるのに顔が思い出せなくて、こちらから挨拶できなかった…」等など、相手の名前や顔が覚えられずに冷や汗をかいた経験がある人も多いはず。

人間関係を良好かつ円滑に築いていくためには、まず相手の「顔」そして「名前」をしっかりと記憶することが大切です。 ここでは人の顔・名前を覚えやすくするための4つのコツについて、心理学的な側面からご紹介していきましょう。

1. 「顔の輪郭」と「目」に注目する

人間の顔はまさに十人十色。 相手の顔の中でハッキリとした特徴がある箇所があれば、そこを手がかりにするのが一番です。 例えば「くちびるが厚い」「眉毛が濃い」といった最も印象の強いパーツを覚えていく…というわけですね。

とは言え、この方法だけではかなり特徴のある個性的な顔立ちの人しか覚えられません。 人間には個性的な顔立ちの人もいれば、平均的な顔立ちの人もいます。 「特に大きな特徴が無い」という時には「輪郭」と「目」に注目をしてみましょう。

輪郭は丸顔なのか、面長なのか、エラがはったベース型なのか、たまご型なのか… 目は一重なのか二重なのか、目の幅がひろいか細いか、タレ目なのかツリ目なのか…

この2点の部分を重視しながらチェックしていき、「輪郭+目の特徴」をセットにして憶えるのがコツです。 メガネをかけている人の場合には、メガネの奥の目の形にも注目してみましょう。

2. 「顔の印象」・「性格」・「名前」を繋げてみる

心理学では「性格の特徴」と「顔から受ける印象」を結びつけることで、相貌(顔)の記憶・認識が強く印象付けられることがわかっています。

これは「意味処理優位性効果」と呼ばれる心理的効果のひとつ。 この効果をもたらすためには、1.でチェックした顔の輪郭・目から受ける印象と、相手の性格や名前を繋げて記憶することが大切です。

・丸顔の与える印象→温和、幼い、社交家等
・たまご型の与える印象→知的、受動的等
・ベース型の与える印象→頑固、熱心、誠実等
・面長・細面→繊細、天才肌、芸術的等
・パーツが全体的に大きい人の印象→自信家、個性派、積極的
・パーツが全体的に小さい人の印象→内気、思慮深い、控えめ等

必ずしも全ての性格の特徴が「顔のとおり」とはいきませんが、「顔の印象と近いな」という部分があれば、そこと繋げて記憶していきます。 例えば「ベース型の鈴木●●さんは、仕事熱心でパワフル」と覚えるわけです。

このように憶えると「あのパワフルな人」という記憶から「ベース型」の顔が呼び起こされ、同時に名前も連想して思い出していくことになります。

3. 相手とのエピソードや思い出と一緒に憶える

人間の脳はキーワードや画像(顔の相貌等)を単発的に記憶するよりも、ひとつの経験・物語として覚えた方が情報を長く強く記憶します。 また「視覚的」な言葉を使って記憶をした方が、より覚えやすいこともわかっているのです。

ですから「●●さん、●●さん…」とただ名前をデータとして覚えようとするよりも、「どこで、いつ、その人と一緒に何をしたか」というエピソードで一緒に覚えていった方が有効なのですね。

その人と一緒に行った行動を思い浮かべてみましょう。 「××駅前の喫茶店で、紅茶を飲んでいた●●さん。犬が好きだと言っていた…」とエピソードを増やしていくことで、相手の名前や顔の記憶もエピソードと一緒に脳に刻まれていきます。

相手に名刺を貰った場合には、このようなエピソードが出てきそうな単語も一緒に書き加えておきましょう。

4. 名前は必ず「書いた字」でも目にしてみる

名前を憶えるには、「音」だけで聞き取るのではなく「字」として見ることも大切です。 聴覚・視覚両方の感覚を使うことで、より記憶が強まります。

ただビジネスシーンの場合には「名刺」を貰えますが、プライベート等ではなかなか難しいですよね。 こんな時には相手から名乗られた時、後から「どんな字を書きますか?」と質問をしてみるのも手です。 スズキさん・ワタナベさんと言ったよくある苗字の人の場合、早めに「下の名前」とその書き方を教えて貰うのも良いでしょう。

おわりに

「人の顔が覚えられない」という人の場合、自意識や恥ずかしさ等が邪魔をして、そもそも相手の顔をきちんと見ていない…ということも多いもの。 まずは「輪郭・目の形」を捉えるために、相手の顔にしっかりと目を向けることから始めてみることが大切です。

なお「毎日会っている人の顔でもわからない」「家族でも髪型や服装が変わったら、誰だかわからなくなる」という場合には、脳の機能障害の一種である「相貌失認(失顔症)」である可能性があります。

先天的な相貌失認症は100人のうち二人には発症すると言われていますが、声や振る舞い等の他の要素で補えきれている場合、この障害に気づいていない人も多いのです。

顔が覚えられないことによる人間関係のトラブル・社会的生活の支障が既に出ている場合には、早めに専門医に相談をしましょう。

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