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【環境を選ぶ大切さ】学校教育に合っている子、合っていない子|カウンセラー 鶴田 みさ

更新日 2018年01月12日 |
カテゴリ: 子育て・家族関係
【環境を選ぶ大切さ】学校教育に合っている子、合っていない子|カウンセラー 鶴田 みさ

学校というのはとても不思議なところだな、と思います。私はスクールカウンセラーなどの領域を専門としていませんが、人が育つ上でかならず通過する「学校」という場所は、人の成長に大きな影響を及ぼすのではないでしょうか。

人は千差万別ですから、学校が学校である以上、絶対に人によって合う合わないがあるのではないでしょうか。万人に合う学校などほぼ不可能で、そこに学校教育の難しさがあるように思えます。一般的な「ある学校」を仮定したときに、「学校に合う子」「合わない子」はだいたいこんな感じではないでしょうか。

「学校に合いやすい子」の特徴は

・記述できること(言葉や数など)が得意である。
・学校で教えるやり方になじむことができ、独創的すぎない。
・教師など目上の人に従うことにあまり疑問を持たない。
・活発すぎない。
・比較的すぐ「結果」(答え、成果など)を出せる。
・深く悩んだり、考えたり、感じたりしない。
・はた目から分かりやすく、見た目と中身が変わらない。
・集団生活になじみやすい。

これに対し、

「学校に合いにくい子」の特徴は

・記述できることが得意でなく、どちらかというとイメージや音など、「感覚的」なもので考えたり表現したりする。
・学校の教えるやり方になじまず、独創的。迷走したりあさっての方向に行ったりもする。
・目上の人に従うことに疑問を抱きやすく、反抗的でもある。
・「結果」を与えられた時間で出すことが苦手である。
・深く悩んだり考えたり、感じすぎてしまったりする。
・集団生活になじめない。

こうしてみると、「学校に合いにくい子」リストに当てはまる子も、様々な才能があったり、面白い子だったりするのだろうなと思えるのではないでしょうか。

持って生まれた性格などの他に、家庭の状況なども子どもの学校でのありように影響しますから、「活発すぎる」「反抗的」「集中できない」「人と同じようにできない」といった理由や背景も理解せず、例えばADHD(注意欠陥多動性障害)というレッテルを貼り、投薬で治療するといった危険なことまで行われてしまっている世の中です。

また、例え学校が合わなくても、子どもにとって家庭が与える影響は大きいものなので、家庭に理解や居場所があれば救われる場合があります。

学校教育が多人数のためにデザインされている以上、「合わない」子は何割か含まれていると思われますが、こうした子は合う環境に行ってから頭角を現したり、大人になってから大化けしたりもするのかもしれません。有名なところでは学校教育に合わなかったアインシュタインのような人や、小学校しか出ていない松下幸之助のような人もいます(時代の違い、等もありますが)。

いずれにせよ、学校、教師、親など子どもの教育に関わる人たちが、「合わない子も一定割合いる」ということを自覚しているのと、自覚していないのとだけでも、大きな差が出てくるのではないでしょうか。「合わない」と思っている子に、「合わない」からといって自分が悪いわけでも、価値がないわけでもないということを思い起こさせるような働きかけがあれば、その子はずいぶん救われるのではないでしょうか。

適応のプロセス~自分を変えるか、環境を変えるか?

環境と自分の間には「適応」というプロセスがあります。環境と自分のすりあわせをする際、ごく単純に言って自分を変える方法で行くか(autoplasticと言います)、環境(親、先生などの人も含む)に働きかけて環境を変えるか(alloplasticと言います)という2つのアプローチがあります。

大なり小なり、両方使いつつ適応するのでしょうが、学校のようなやり方やシステムそのものに対して「環境を変える」アプローチをしても、1人ではなかなかどうにもなりません。

結果、無力感にさいなまされたり、自分には価値がないと思ってしまったりするかもしれません。自分を変える方をやりすぎて、限界にぶち当たることもあるでしょう。

その場合、「誰か人に言ってみる」というだけでも、自分のカラから出て環境を変えようとする行為であると言えます。学校などのシステムが変わらなくても、誰かに分かってもらっているということで生きやすくなるかもしれません。

環境を選ぶことの大切さ

公立の学校は「お上」からのお達しもあり、やり方がある程度の範囲に収まらざるを得ないのでしょうが、私立にはその点自由度があります。学校によって理念も様々です。経済的なこともありますが、もし自分に合っている環境(学校)に行けて伸びることができるのであれば、それも有効な「投資」なのではないでしょうか。

合う合わないでは会社・職場も同じです。選べないとき、選べないように思えるときもあるでしょうし、逆境が人を鍛えるといった考え方もあるでしょうが、やはり選べる権利があるかぎり、自分に合った環境を手に入れるための手間ひまをかけたいものです。

これを読んでいる皆さんは、おそらくもう学校生活は後にしているのではないかと思いますが、もし自分が通った学校が合っていなかったとしたら、「どんなところへ行けばよかったのだろうか?」と考えてみてください。

今からでもできること、補えることはないですか?そうした動きが、前へ進む、成長する原動力となり、本来の自分の姿に近づいていくことができるのではないでしょうか。

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