hidehide
お名前(ニックネーム可)
メールアドレス
パスワード
性別
すでに会員の場合はログイン
 »  »  » 自分と向き合っていく「こころの旅」に出かけませんか?|手束心理言語臨床研究所所長 手束邦洋

自分と向き合っていく「こころの旅」に出かけませんか?|手束心理言語臨床研究所所長 手束邦洋

更新日 2016年12月15日 |
カテゴリ: 専門家インタビュー
自分と向き合っていく「こころの旅」に出かけませんか?|手束心理言語臨床研究所所長 手束邦洋

ーーカウンセリングルームに行くというのは、とても勇気がいることですね。


カウンセリングに来られる人は、すごく迷ってから、ようやくお問い合わせをして来られる方も多いですね。なんどもホームページを見て、1年ぐらいどうしようかなと考えて、それでようやくいらっしゃる。迷って迷って、結局来られない方ももちろんいらっしゃると思います。

そんなふうに迷っている時間にも、意味があると思うんですよ。そこで起こっている葛藤にも意味がありますよね。なんとか一人でやっていきたいという気持ちも大事にしたいと思っています。一方でもちろん思い立ったらすぐに予約を入れて来られる方もいらっしゃいますから、人それぞれですけれどね。

ーーどんな相談でカウンセリングルームを訪れる方が多いですか?


これもさまざまなんですが、ご家族との関係とか、ご自分の性格のこと、病気では必ずしもないけれど、意欲の低下や身体症状を訴える方も多いですね。不安や緊張などの神経症的な問題を抱えている方や、小さい頃からの人格形成上の問題を感じておられる方もいらっしゃいます。背景に、発達障害が疑われるようなケースもあります。

ご本人か、あるいは親のほうにそういった問題があって、親との関係がうまくいかず、それが人格形成上の問題になってしまった場合もあります。私が臨床心理士となる前は言語療法士だったこともあり、コミュニケーションに問題を持つ方や吃音の方お子さんも少なくありません。お子さんの場合、そのご両親の相談にも応じています。

ーー手束先生のカウンセリングでは、どんな風にその相談に応えていくのでしょうか。


対話的心理療法がベースです。その方の状態、経過によって異なりますが、お話をお聴きしているだけで良くなっていかれるケースもあります。よく聴くということがあらゆる場合の基本です。無意識の心の葛藤や、抑えられてきたことが出てくれば、精神分析的な理解をもとに対話していきます。対話の合間に描画療法を行ったり、夢分析を行うこともあります。

描画療法ではその楽しさを共有します。夢分析では連想を自由に話していただき、夢の意味を一緒に考えます。それぞれの方のご希望、事情、状態により、具体的に何を目標とし、どういう方法、時間、頻度、でやるかの判断は異なってきます。ですから最初の数回は、方針を定めていくことを主目的に面接を行うこともあります。

対話ということは、文字通り、実際にお越しいただいてこの面接室で時間を決めてお話をうかがうということです。メールと異なるところは、お互いの表情や雰囲気や呼吸、話の間合いを感じながら、その中でお話しを進めていただくというところです。セラピストはこの場所が、クライエントの方にとって安心して話ができる場所、話しているうちに生じてくる様々な思いを自由に語れる場所となるように配慮します。

現在の問題、過去の問題、親との関係や今の自分自身のあり方、カウンセリングに対する思いなどが出てきます。それについて一緒に考えます。

自分自身に直面するということなんですが、これはとても大変なことですね。人によりますが時間もかかります。でもこれは人生のある時期必要なことかもしれません。今までの自分を揺るがす、存在の危機とも言えるような出来事を一緒に考えていくことで、それを通過した時に今までとは違う未来が開けてくるような感覚ですね。

ーー今までつくりあげてきた自分を崩すようなところがあるのでしょうか?


カウンセリングに来られる方は、すでにある程度崩れてきているということなのかもしれません。今までの防衛や対処のし方ではうまくいかなくなってきて、職場や家でも関係性がうまくいかなくなって、お越しになる場合が多いですね。いっぺんに関係が崩れると、行動や感情が爆発してしまったり、逆に無気力になって引きこもってしまうこともあり、そうなるのではと不安をお持ちの方もおられますね。

場合によっては、ご本人の同意の上で医療機関に紹介することもあります。投薬を受けながらでも、そこをどうやって安全に崩して、新しい自分になっていってもらうか、というのが心理士の役割のひとつと言えます。今までの自分を見つめて、振り返って、何がそんなに不安なのか、どうして問題のあることをやってしまうのか、なぜやる気がなくなっているのか、今自分の中で何が起こっているのかよくよく見つめていく。それを自覚した時に、新しい自分が出てきます。

ーー新しい自分って、どういうものなんでしょうか。


これは全く新しい別の人間になるということではなく、逆にご本人がもともと持っていた本来の素質とか、特徴とか、そういうものが新たに息づき始めるということですよね。それまで外からの力によって抑えられてきていた、あるいは自分で抑えてきたもの、我慢するのが当たり前だと思っていたもの。インナーチャイルドという言葉は最近はあまり使わなくなりましたが、自分の中の、もう一人のこどもとも言えるかもしれません。

そんな隠れていたもうひとりの自分に気づいてあげたり、抑え込むのをやめてあげることで、今度はそのこどもが成長してきます。人間の「自分」は一つではないとも言えますね。

抑え込んできたところにきちんと目を向けてあげると、抑え込まれていた「自分」が健全に動きだし、全体として楽になるんです。 ただし、このことは、精神病をお持ちでそれが抑えられている場合には、危険なことにもなるので、注意深く行うことが必要ですし、そういう場合には医師との連携が必要です。

ーー人の人格って、変化していくものなのでしょうか


要する時間は人によって違いますが、人のパーソナリティは変わっていくものだということを実感します。以前の自分と確かに違う、ということが起こる。今から見るとある意味で以前の自分は偽りの姿だったなぁ、と思うことになるわけです。長い期間の葛藤があって、それまで抑えられていた自分が前面に出てくるようになり、自分を肯定的に前向きに捉えられるようになります。

今までは親などに否定されるのが怖かったけれど、「否定されても大丈夫」と思えるようになり、不安や恐怖が緩和します。夢分析をやった時には、そういったことがはっきりわかる瞬間がありますね。ある種の夢を見たり、それについて語ることがきっかけになって変化していくことがあります。夢は無意識の思考の表現ですから、心の奥深いところで変化が起これば、それに関連する夢が出てくるわけです。

ーーそんな人格の変化は、セラピストの世界観やアプローチによって、方向性が変わるものでしょうか?


人間の心の理解については、精神分析の祖であるフロイトは、子どもの時代の父親との関係性を重視してエディプスコンプレックスという概念を生み出しました。これを神経症や人間の悩みの原因と考えました。次の世代のフェアバーンやメラニー・クラインは、生まれて間もない頃からの赤ん坊と母親との関係性を重視して対象関係論を展開しました。

それからフランスの精神分析家のラカンの流れにつながっていくわけですが、やはり母親との関係と父親との関係の両方の要素が重要だということが、そうした潮流からもわかります。母親とは言葉を使いはじめる前からの触れ合いを基にしたつきあいですが、父親との関係は言葉を介したものですね。言葉以前の基本的な信頼感が作り出されるには母親の存在が、言葉や社会に対する信頼感が作りだされるには、父親や父親のような存在が重要です。こうした学説の流れと「三つ子の魂百までも」というような普通の大人の常識は一致してます。

人間が生まれて健全に育っていくプロセスや、そこで母親や父親がどう関与してくるか、母子関係や父子関係、兄弟や家族全体との関係が阻害されるとどういうことが起こるか、傷ついた心をカウンセリングや心理療法によって修復していく時にどんなことが重要になるか、ということについての基本的な理解は、学派や個々のセラピストの世界観によってそれほど変わらないのではないかと思います。

どんなセラピストと相性がいいか、といったクライエントの方の個々の体験の違いはありますが、良くなっていく方向や道筋にはそれほど大きな差はないのではないように思います。抑圧されてきたものが解除されて、新しい人格、新しい表現が生まれてくる、といった基本的なことはそれほど変わらないんじゃないでしょうか。

もちろん、現実的な行動や考えに目を向ける認知行動療法のようなアプローチと、根本にあるものに目を向ける精神分析的なアプローチとではターゲットが違います。クライエントの方の傾向や好みによって、どういうアプローチを選ぶかという問題は残るでしょうね。

ーー手束先生のカウンセリングには、どんな方が向いているでしょうか?


しっかりと自分の根のところを見つめていきたい方ですね。当所のホームページでは「こころの旅」という言い方をしているんですが、自分自身の内界を旅するとか、自分のこころの未知な部分を発見するような、そんな作業をしていきたい方に向いていると思います。じっくりと、自分の人生に向き合いたい方と、一時期一緒に旅をしていけると良いと思っています。

ご興味がおありなら、お電話で予約していただければと思います。電話に出られない場合、留守番電話にお名前と電話番号を告げていただければ後ほどこちらからお電話します。メールで申し込みの場合も、予約については最終的にはお電話で決めますので、お電話番号を記しておいていただければと思います。

>>手束先生へのご相談を希望される方はこちら

参考図書

いろは歌留多で説くカウンセラー・心理療法家の心得(はる書房)
話し手:松井紀和 聞き手:手束邦洋 編著:手束邦洋

なんとなくモヤモヤしている方へ

「なんとなく辛い、なんとなく不安だなあ」と感じていませんか? また、「悩みを相談できる相手があまりいない…」と感じたことはありませんか?
心のモヤモヤは、知らず知らずのうちに、積み重なっていくもの。 そしてそれを、一人で抱え込んでいると、だんだん苦しくなってしまいます。
こちらでは、あなたが心のモヤモヤをどのくらい抱え込んでいるかを、知ることができます。

心のモヤモヤを知る

あなたにおすすめのコラム

>>> 同じカテゴリ(専門家インタビュー)のコラムをもっと見る
このページのトップへ