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親子のきずな―愛着のメカニズムとカウンセリング|カウンセラー 鶴田 みさ

更新日 2018年01月12日 |
カテゴリ: 子育て・家族関係
親子のきずな―愛着のメカニズムとカウンセリング|カウンセラー 鶴田 みさ

親子のきずなはどのようにしてできるのか―そのメカニズム

母親と赤ちゃんはどのようにしてきずなを作るのでしょうか。

母親にとっては(父親にとっても)妊娠中から「どんな赤ちゃんが生まれるのかな?」と想像している、そこでもうきずなが始まっているとも言えるでしょう。

生まれたばかりの頼りなげな赤ちゃんですが、きずな作りを促進するいろいろな方法をすでに持っています。赤ちゃんのほっぺたの片側をなでるとそちら側に向くのは、授乳のためです。ほほえんだり、落ちそうになるとしがみついたりといった、いろいろな原初的な行動が、母親に「この子を世話しよう」と思わせるきっかけを作ります。

生まれて1年目の赤ちゃんは身体を中心として、快か不快かというレベルで生きています。おなかが減ったり、おむつが濡れたり、暑かったり寒かったり・・・という不快があると泣いて、注意を促します。

しかし人間は身体のレベルだけのことではありません。こうしたお世話を中心としつつも、「愛」と言えるものが、健全なきずなを築くには欠かせないのでしょう。

愛着は親子の協力関係に影響する

イギリスの精神科医・精神分析家・ボウルビィはこうした親子の行動に着目して、「愛着の理論」を提唱しました。子供時代から老年に至るまでの情緒的発達の基礎となるものとして、発達心理学や臨床・カウンセリングなど様々な心理学の分野で多大な影響を及ぼしてきた理論です。

「愛着」は親子間の信頼であり、上記のように子どものニーズに親が的確に答える、という形で形成されていきます。この信頼ができるといっしょに短期的なゴール(乳児なので、例えばちょっと離れたところにあるおもちゃのところまで行って、それを取るなどの単純な行動)に向けて協力して働いていくことができます。こうした愛着を「安定型」と呼びます。

一見すごくシンプルなことのように思えますが、ここで協力関係ができていることでその後のしつけや子どもの勉強に対する態度まで、様々な場面で影響があると言われています。また、こういう風に応えてくれる親を持った子どもは、その関係性のイメージを「内的ワーキングモデル」として取り込みます。こうした安定したモデルをこころの中に持っている子どもは、その後出会ういろいろな人たちとも安定した信頼関係を築きやすいのです。

最初の関係が歪んでいるときは?

反面、こうした安定した関係を築けなかった親子は、何らかの歪んだ関係で落ち着きます。

ボウルビィの理論を受け、アフリカでの親子関係の観察に立脚して、アメリカの心理学者エインズワースは愛着を「回避型」「アンビバレント型」「無秩序型」に分類しました。これらのパターンだと、自分のニーズになかなか応えてもらえなかったり、そこに信頼感がなかったり、必要なものを提供してもらっても受け取れなかったり・・・というようなことが起こり、関係がぎくしゃくしやすくなります。

実はこうした愛着の型が神経症などの下敷きになっている場合も多いのです。

愛着のパターンはカウンセリングで変えることができる

いったん形成された愛着を変えるには、やはり人間関係を使う必要があると考えるのが一般的です。内的ワーキングモデルはそれぞれの人間関係についてできるとされているので、仮に母親との関係が悪くても父親や、それに代わる養育者や兄弟、親戚などとの関係が良好であれば、最初の「悪い」意味は打ち消されることになります。また、家族でなくても先生や友達、もう少し大きくなってからは恋人やパートナーなどでも、変わってきます。

愛着を利用した心理療法は、相談者とカウンセラーの関係を「安定型」に築き上げていくことで、安定型でなかった最初の関係の代わりを提供しようとするアプローチです

元来の愛着も数ヶ月で出来上がるものではないので、そういった性質上、数ヶ月といった短期の療法でなく、1・2年以上の長期の療法の方が適していると言えるでしょう。

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