「叱るママ」がダメ家族を作る?ガミガミママを卒業するための3つのポイント

更新日 2023年05月18日 | カテゴリ: 子育て・家族関係

「夫も子供も頼りにならなくて、私ばっかりがキリキリしてる…」 家庭の中でこんな気持ちで孤軍奮闘しているお母さんの数は、けして少なくありません。

中には「どうして口を酸っぱくして注意をしてもダメなんだろう」と落ち込んだり、「口やかましくなりたくないのに…」と自己嫌悪に陥ってしまう人も。 でも「なんとかしなくちゃ!」と頑張りすぎることが、却って家族を「何もしない人」にしていることもあるんです。 今回は叱るママが家族に与える影響と、ガミガミママから卒業するためのポイントについて解説していきます。

1. 「叱るママ」になりやすい人の5つの特徴とは?

1 )優等生/有能


子供の頃から優等生だったり職場で才能を発揮している人は、周囲からの評価を受け、その評価に応えようとすることに慣れているもの。 自己評価よりも他者評価の方が高いケースも多く、他者からの賞賛によって自分を認めている傾向が見られます。

2 )努力家


自分の欠点や過去のトラブル等を自分自身の努力で乗り越えた経験を持ち、「自分が努力をすれば物事はなんでも解決する」と考える傾向にあります。

3 )異性の家族が居ない/異性の家族と疎遠


父・兄・弟といった異性家族との距離がある人は、家庭内で異性(男性)に頼る/頼られるといった経験が少なく、自立心が非常に高い傾向にあります。 何かトラブルが起こっても「役割分担」を考えず、自分で解決をしようと挑んでしまうのです。 また男性独特の感性や考え方について理解ができず、自分自身(女性)と同一の感情・感性を求める傾向も見られます。

4 )完璧主義


自分自身や作業に対して掲げるハードルが高く、なんでもキチンとやり遂げようとします。 反面、他者(家族)が自分と同様のクオリティを発揮できない場合「自分がやった方が完璧にできる」と考えてしまいがちです。

5 )口が達者


言語中枢が発達しており、感情を言語で表現することは得意です。 家族に対する不満が起こると、言語表現(ガミガミと叱ること)でストレスを一時的に発散させている傾向にあります。

一口で言えば、叱るママとは「責任感があって真面目で熱心な人」。 優等生で能力が高く、完璧主義…一見すると「厳しい母親」に見えるかもしれません。 ところが実際には、叱るママは「家族を甘やかしている人」でもあるのです。

2. 「叱るママ」は「甘える家族」を作る?

自立心が高く責任感が強い母親は、家族に頼ることが苦手。 多くの物事を「自分自身で解決しなくては!」と抱え込み、その分、心の中に不満(ストレス)が溜まりやすいのです。このストレスが「小言(叱ること)」として噴出するわけですね。

ただ感情を言葉によって表現することに長けている分、そのストレスは一時的に発散されてしまいます。 すると元来の親切さや有能さが前面に出て「相手に頼むよりも、自分でやった方が早いわ」という選択肢を選んでしまうのです。

「まったく、仕方がないんだから」とブツブツ言いつつ、結局は物事を片付けているのは母親自身…心当たりがある人もいるのではないでしょうか?

ところが、家族はこのような「叱られる→結局は母親が問題を解決する」という繰り返しを、経験的に学習してしまいます。

「どんなに小言を言われても、怖く怒られても、首をすくめて聞いてさえいれば良い。自分で手を出さなくても問題は解決する。小言さえガマンすれば、自分は何もしなくてもいい。」 家族の側は無意識にこのような感覚を学習し、「小言を言われることに慣れて、何もしない」という母親に甘える家族を作り上げてしまうのです。

3. 「叱るママ」から卒業するには?

1 )「叱る」から「頼る」に切り替えよう!


まずは自分自身で全てを抱え込もうとするのを止めて、「家族に頼る」と考えてみましょう。

「○○をやりなさい!」という『命令』では、人の心はなかなか動きません。

「疲れてしまったから、○○をお願いしたい」 「これは苦手だから、任せたい」

こんな風に「依頼形式」に言い換えをするだけでも、相手の受け止め方は大きく変わってきます。

2 )家族のペースに任せてみよう!


自分で何でもできる有能な人は、子供や夫等の家族の作業スピードやクオリティに不満を持ってしまいがち。 ついつい「自分の子供の頃」等、自分目線で比較をしてしまい、「遅い、手際が悪い、要領が悪い…」と手を出してしまいたくなってしまうわけです。

でも、ここはグッとガマンして手を出さず、できたことには「賞賛」をしてみましょう。 人間は褒められれば嬉しく感じますし、それは「次もやろう」というモチベーションへと繋がります。

3 )本来の「自信」を持てる時間を作ろう!


自分への評価が低くなりがちな人は「家庭や職場で頼られる」という状況を無意識のうちに望んでしまっていることもあります。 期待や役割を背負うことで「必要とされている」と感じ、それを自分の価値(自信)としてしまうのです。

しかし本来大切なのは、周囲や家族からの評価や期待ではなく、自分で自分を好きになれること。 打ち込める趣味を見つける、将来の目標を持つ等、自分自身の夢や目標に迎える時間を少しずつでも持つようにしてみましょう。 自分で自分を「頑張っているなあ」と認められるようになることで、「頼られないと不安」という欲求が軽減されていくはずです。

おわりに

今日から急に考え方を切り替えるというのは、なかなか難しいもの。 でも「完璧じゃなくてもいいんだ」「頼ってもいいんだ」と考えを切り替えるクセをつけていくだけでも、行動は少しずつ変わっていきます。 そしてママ自身が変わることによって、周囲の家族の側の行動にも変化が見られてくることでしょう。

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