空気の読みすぎは過剰同調性が原因?流されやすい気質の特徴と対策

更新日 2023年05月18日 | カテゴリ: 人間関係を良くしたい

「友だちとワイワイ遊んだ後、後からグッタリしたり、反省したりしてしまう」 「なんだか人と会うのが面倒になってきた…」 こんな経験を持っている人、意外と多いかもしれませんね。

人と会うと疲れる、いっそ一人の方がラクかもと思うけれど、寂しいし怖い… それはもしかしたら、「過剰同調性」が原因かもしれません。

過剰同調性とは、その言葉どおり「相手に合わせすぎる(同調しすぎる)」という意味を指します。 周囲に合わせることを日本では「空気を読む」と言いますが、「空気を読まなくては!」と頑張りすぎてしまう心が、ストレスを生んでいることもあるのです。

ここでは過剰同調性を持ちやすい人の5つの特徴と対策についてご紹介していきます。

もしかして自分も?過剰同調性の5つの特徴

1. 「良い子」「優等生」だった

過剰同調性を持つ人には、自分を押し殺すことの多い幼少期を送ってきた傾向が見られています。 特に両親や教師等の大人に対して機嫌を伺うような対応を行うため、幼い頃~10代前半頃までの大人からの評価が高いことが多いです。

2. 悪いことが起こると「自分のせい」と考えやすい

挑戦をした時の失敗、人とのケンカ/諍いなど、自分にとって良くないことが起こった時の原因を「自分自身にある」と考える傾向を持っています。

他者を責めずに自分の努力へと導ければ良いのですが、「自分が悪い!」と深く落ち込んでしまうことも。 そのため失敗を恐れ、無難な方向を選ぶ傾向も見られています。

3. 自己評価が低い

過剰同調性が見られる人には、完璧主義な傾向も。 自分に対する理想も高く、その「完璧な理想」にたどりつけていない…と感じることから、自己評価は低くなりがちです。

4. 相手に嫌われることが怖い

自分で自分を認めることができない分、他者からの評価を求めます。 相手から「良い人だ」という評価を得て安心をしたいため、相手から少しでも嫌われたり、距離を置かれることを避けたいのです。

そのため議論や主張をするのも苦手で、周囲になんでも合わせる傾向が見られます。 ただ深層では主張や意見を持っており、それが表現できないことを不満にも思っています。

5. 心を許せる相手が居ない

過剰同調性を持つ人の場合、知り合い・軽い付き合いの友人は非常に多いというケースは珍しくありません。 しかし、他者を信頼することがなかなかできず、「心の悩みを打ち明ける相手」というと「居ない/ほとんど居ない」ということになります。

過剰同調性のストレスを減らすには?

マイナス感情の表現方法を考えよう

過剰同調性によって不満や不安を溜めこんでしまう人は、「マイナス感情」の表現をするのがとても苦手です。 哀しい、本当は怒っている…こんなマイナスの気持ちは「押し殺さなくては」と考えていませんか? 「全て我慢する」もしくは「我慢できなくなって爆発させる」という「0か100」「白か黒」といった極端な考え方になりやすいんですね。

でもストレスを減らすためには、湧いてきたマイナス感情はきちんと昇華させる必要があります。

泣きわめいて怒るのではなく、きちんと向き合って論理的に話し合い、気持ちを相手にわかってもらう。 どうしても相手に言えないことは、文章にしてみて吐き出してみる。

このような「マイナス感情の表現方法」を考えてみることで、モヤモヤとしていたストレスが減っていきますよ。

「相手を許す」ところから始める

過剰同調性を持つ人は完璧主義な傾向があり、自分に対してもきびしいのですが、実は「他人」に対しても意外ときびしい目線を持っています。 「あの人はここがダメ」「ほんとはココがキライ」…周囲の人に対して、悪い部分ばかりに着目しては「でも、付き合いだから仕方がない」と我慢してはいないでしょうか。

全ての分野に対して完璧な人間というのは、居ないですよね。 「この人のココは良いところ」「この人は優しいよね」というように、相手の良いところを探しだして、相手を認めてみましょう。

周囲を認めて許すクセを持つことが、最終的に「自分を認めて、自分を許す」ことに繋がります。

小さなところから「主張」を始めてみる

人付き合いでストレスを溜めないためには、自分の意見を主張することも大切。 でもいきなり「自分らしい主張を始めてみましょう」と言っても、慣れていないとなかなか難しいですよね。

まずは食事の時に食べたいもの、遊びに行きたい場所…そんな小さなところから「これが良い」「これが好き」という主張を始めてみましょう。 そして主張が受け入れられた場合には、相手に感謝をするクセを付けます。 主張が受け入れられた喜びや、自分の好きなものを手にできた喜び…このような成功体験が、「次も主張していこう」という気持ちを生み出していくのです。

おわりに

過剰同調性を持つ原因には、過去の家庭環境における虐待や、学校でのいじめ等が影響を及ぼしていることもあります。 「空気を読まなくては攻撃される」「自分を守らなくては」という強い心への負荷がかかっている場合、自分だけでは考え方や感じ方のクセを変えるのが難しいこともあるのです。

自分だけではストレスをなかなか減らせなかったり、人付き合いでのストレスによって社会生活に支障が出ているという場合には、専門医・カウンセラーに相談をしてみましょう。

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