コミュニケーションが上手にできない……そんな時は「アサーティブネス」を大切にしよう!|カウンセラー 鶴田 みさ

更新日 2019年03月01日 |
カテゴリ: 人間関係を良くしたい
コミュニケーションが上手にできない……そんな時は「アサーティブネス」を大切にしよう!|カウンセラー 鶴田 みさ

自己表現の3つのレベルとは?

「アサーティブネス」はなんだか長い言葉です。英語としては正しいのですが、日本では「アサーティブ」「アサーション」とも言われているようです。 自分の気持ちや意見を、対人関係の中でハッキリ述べよう、というものです。と同時に、相手にも同じ態度を許容する、というのがポイントです。

世の中が多様化し、それが許容される今、さまざまな立場の違いから「自分はこうである」「自分はこう思う」ということを発信し、かつ対話を進めていくということはますます重要になってくるでしょう。

アサーティブネスを考える上で、自己主張・自己表現には3つの段階があるとされています。それは、「攻撃的」「非主張的(ノン・アサーティブ)」「アサーティブ」の3つです。

「攻撃的」なコミュニケーション(相手を責める、怒りをぶつける、暴力など)をすると、当然にして相手に聞いてもらえません。また、相手を攻撃に曝すことによって、相手の権利を侵害することにもなります。

「非主張的」なコミュニケーションでは、あいまいな表現などをして、相手に依存しているというか、相手が汲み取ってくれることを期待している状態です。また、自分に自信を持って、自分に立脚している状態とは言いきれないでしょう。

「アサーティブ」なコミュニケーションは、理想的な状態で、自分の立場や思いに立脚し、相手に聞いてもらえるようにコミュニケーションをすることができます。また、それに対する相手のフィードバックにもオープンです。カウンセリングはこうした「ちょうどよい」コミュニケーションを学ぶ場でもあると言うことができるでしょう。

カウンセリングはアサーションの場

ときどき誤解されていることですが、カウンセラーには共感する力はあったとしても、いわゆる「こころを読む」ことができるわけではありません。来談者の方には自分で感じていること、思っていることは言っていただかないとならず、その意味でもカウンセリングはアサーションの原則に基づいて行われている、と言えるでしょう。

「言う」ことには勇気が要ります。聞いてもらえないのではないか、理解してもらえないのではないか、誤解されるのではないか、批判されるのではないか・・・といったいろいろな不安がよぎることでしょう。それは、これまでの体験(主に家族の中などでの)で、聞いてもらえなかった、あるいはそもそも関心を持ってもらえなかった、ということが根底にあるからかもしれません。

そのため、カウンセリングでは逆に聞くこと、理解しようとすることにカウンセラーは力を注ぎ、また来談者の言うことを批判せずに、オープンに聞くようにします。

カウンセリングの場は開かれており、来談者とカウンセラーは対等の立場で話をしようとするのです。これは、お互いの肩書きや立場といったことではなく、人と人として話をしていこうという立場でもあります。

「口に出す」ことで自分の気持ちや思いがクリアーになる

言葉やイメージにしないと、自分の中にある気持ちや思いは埋もれてしまったり、ハッキリしなくなりしがちです。なにかいいこと、重要なことを思いついたのに、すぐ忘れてしまったということは誰でも経験したことがあるでしょう。 メモを取る、スケッチをするといったことは、こういう意味で有効ですが、カウンセリングもその「メモ」や「スケッチ」のように使うことができます。

例えば、カウンセリングで「こういう気持ちである」と言ったことはご自分のことであり、経過点であり、なにも悪いことはありません。また、カウンセリングで「やりたい」「やってみたい」と言ったこと(欲求や願望)も、自分の内側にあるということをまず認めることが大切なのだと思います。そうしたアイデアや気持ちの蓄積は、やがて行動となり、自分を変える原動力となるでしょう。

いろいろな気持ちや思いを出してみることができる、そうした意味でカウンセリングは「実験場」でもあります。 言葉にすることで、悲しみ、怒り、嫉妬・・・などの難しい感情も、扱うことが可能になってきます。それはただ単にたとえば「怒り」などというだけではなく、対人関係の中で見ていくこと(=誰に対し、どういうことで怒っているのか? 等)が重要になってくるのだと思います。

感情は言葉や形にしないと、積もり積もって身体症状や場合によっては病気となって出現しかねません。身体症状を改善する、あるいは病気を予防するという意味でも、気持ちを言葉にして表現していくということはとても大切な役割を担っており、カウンセリングはそのための場でもあるのです。言葉は自分と人をつなぐものですし、また身体も、おそらくこころと外界の中間に位置するものだからでしょう。

【参考文献】

カウンセラーのためのアサーション (平木典子・沢崎達夫・土沼雅子編、金子書房、2002年)

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