職場改善、どうしたらいい?成功に導く5つのヒント

更新日 2023年05月18日 | カテゴリ: 職場のメンタルヘルス

職場改善(職場環境改善)は、現在の厚生労働省がまだ「労働省」であった頃から進められている重要な指針です。 厚生労働省による職場意識改善助成金(職場環境改善コース)も設けられる等、官民一体となった取り組みが推進されています。

従業員一人ひとりがいきいきと働け、心と体の健康を維持できるための環境改善は、従業員にとってもメリットなるべきもの。 しかしなかなか職場改善のアイデアが思いつかず、社員が悩んでしまうケースも多いようです。

ここでは職場改善の方法を考える上で抑えておきたい、5つのヒントをご紹介していきます。

1. 65点の改善を目指そう!

職場改善のアイデアが集まらない理由の最も大きなものが、「根本的改善」を目指してしまうというものです。

例えば衛生設備の改善を考えるとして、「トイレを快適にしたい」という職場改善アイデアが出たとしましょう。 しかし「誰もが心から満足するようなトイレ」を作るとなると、下手をすれば社屋を改築するようなレベルになってしまいますよね。 「100点満点の改善」を目指せば、資金不足や人員不足が先に立ち「どうせムリ」という話になってしまいます。

まずは「65点」程度の改善を目指すところから始めてみましょう。 また現状評価が20点、30点という場合には「40点にアップ」「50点にアップ」というステップアップ目標を立ててみるのも手です。

2. 「小さくても即効性のあるもの」を選ぼう!

「職場改善」で大切なのは、職場全員が積極的に活動に参加することです。 しかし、改善の効果がそもそも感じられず、心理的報酬が無い状態では、「ムリにやらされている」という感覚から抜け出すことができませんよね

まずは「とても小さな効果」で良いので、短期的な取り組みで効果が感じられるものを職場改善の方法として取り入れることをおすすめします。 「ほんの少し取り組んだだけでも、かなり変わった!」という手応えが感じられれば、職場改善に対するモチベーションは大きく変わってくる筈です。

職場改善というと、ついつい根本的な改革や長期的な変革に取り組もうとしてしまいがち。 でも「初めの一歩・二歩」としては、まず「職場改善の小さなメリット」を従業員が実感できることが大切なのです。

3. 「手抜きアイデア」を募集してみよう!

「職場改善(職場環境改善)」と言うと、まったく新しい制度をゼロから作り出したり、システムの構築のためにお金をかけたり…といったイメージがありますね。 しかし実際には、作業プロセスの省略化や効率化等も「職場改善」に含まれるものです。

より短時間で少ない工程で作業が負えられれば、その分従業員の負担は減りますし、作業のための時間拘束も少なくなりますよね。 ただ省略化・効率化といった言葉ですとまだ「難しい」という感覚が残りますから、いっそ「手抜きアイデア」や「楽ちんアイデア」「時短アイデア」という言い方に変えてみるのも手です。

漠然と「改善を」と言うよりも「手抜き」「時短」といった明確な目標を定めることで、具体的な職場改善の方法が集まる可能性が高まります。

4. 従来の改善案をブラッシュアップしてみよう!

既に職場改善に取り組んでいるという企業の場合、まったく新しい職場改善の方法を採用するのも良いですが、「今ある案の見直し」を行うのも手です。 例えば1日平均5%のコスト削減に成功している案があったとしたら、今度は6%~7%のコストダウンを目標にしてみる、というわけですね。

職場改善は一度の取り組みではなく、見直しと改善を繰り返しながら継続していくことが重要であると考えられています。 職場改善アイデアに行き詰まってしまった時には、既に推進している職場改善の方法をもう一度リストアップしてみましょう。

5. ストレスチェックを参考にしてみよう!

職場改善に取り組む企業の事例を見ていくと、現在は職場改善方法に「ストレスチェック」の内容を参考として取り入れている企業が増えています。 一年に一度行われるストレスチェック制度の結果は、社員のメンタルヘルスの状態を確認できる最も適切な資料です。

例えば特定部署や特定作業に就いている社員に重点的にメンタルケアの問題が見られるという場合、優先的に解決すべき職場改善のポイントが自然と定まってきます。 職場改善の手がかりとして、産業医や産業カウンセラー等、企業保健スタッフの意見を取り入れてみるのも良いでしょう。

おわりに

職場改善のためのヒントはいかがでしたか? 環境の改善を推進していくために必要なのは、「一歩ずつでも良くなっている(プラスの方向に進んでいる)」と感じられる手応えです。 一年後、そしてまた一年後と少しずつステップアップできる環境づくりを目指して、まずは「小さな改善」からスタートしてみましょう。

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