check(1)自閉症スペクトラム障害とは?

1と2の両方に、それぞれの中でいくつかの項目で該当するものがある場合、自閉症スペクトラム障害の可能性があります。

1.社会的コミュニケーションの障害(例)

  • 人との物理的な距離感が近すぎる
  • 日常的な会話のやり取りが困難
  • 興味情動感情を共有することが少ない
  • 視線が合わない
  • 身振りの意味を理解したり使用することがない
  • 顔の表情など非言語的コミュニケーションの理解が乏しい
  • 想像上の遊びを友達と行うことが難しい
  • 友達に対する興味が乏しい

  • 2.限定された反復的な行動様式(例)

  • オモチャを一列に並べるなど単調な常同運動
  • 独特の言い回し
  • 小さな変化に対する極度のパニック
  • 毎日同じ道順を通ったり同じ食べ物を食べたりするなどのこだわり
  • 同じ食べ物を食べることの要求
  • 柔軟性の弱さ
  • 活動の切り替えの難しさ
  • 特定のものに限定した興味
  • 特定の音や感触に敏感または鈍感
  • 光るものや動くものへの熱中
  • 診断基準の変更(DSM-IV→DSM-5)

    2013年(日本版は2014年)に精神疾患の診断を行う際に世界共通で用いられている『精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM)』の改定が行われ、DSM-IVからDSM-5に変更となりました。それに伴い、診断名が一部変更となっており、『自閉症スペクトラム障害』もDSM-5から記載されています。これまで、『広汎性発達障害』、『自閉性障害』、『アスペルガー障害』などと言われていたものが、『自閉症スペクトラム障害』と1つにまとめられたものになります。

    診断名の変更に関する考え方

    これまでは、言語発達の遅れの有無によって、『アスペルガー障害』か『自閉性障害』を区別していました。そして、自閉性障害の特徴は見られるものの、完全に満たしていないような状態の場合に『広汎性発達障害』との診断になっていました(図I)。ある試験の合格基準が80点と設定されていたとします。そうすると、80点と79点との間で「合格」と「不合格」という2つに分かれることになり、合格基準80点を境に明確な境界線ができています。しかし、人間にとっては、そのような明確な境界線を設定することはできません。言葉で「言語の遅れあり」、「言語の遅れなし」と表現しても、実態としては判断が難しくなります。たとえば知能検査のような心理検査の検査結果をもとに境界線を決めたとしても、1点の差によって、その人たちの状態はどの程度の差があるのでしょうか?おそらくほとんど変わらないか、言語の遅れの差ははっきりと分からないがその他の面(こだわりや癇癪など)での違いが大きいということになるでしょう。 そこで、考え方として新しくうまれた概念に伴った診断名が『自閉症スペクトラム障害』です。スペクトラム=連続体という考え方をもとに、図IIのように境界線がなく、“顕著な”特徴を有しているのか、“やや強めな”特徴なのか、“あるけどそれほど気にならない”特徴なのかなど表面化している特徴をグラデーションのように考えます。 この自閉症スペクトラム障害の概念に関しては、障害との診断がついていない、いわゆる「健常」とか「普通」などと言われるような人も含めて考えることができます。つまり、精神疾患においては、日常生活に支障があったり困ったりしていることの程度がグラデーションのようになっており、「障害」と「健常」の間には明確な境界線はありません。そのため、「障害かどうか」ではなく、日常生活の中で「何に」、「どう」、「どの程度」困っているのかを考えることが重要となります。

    自閉症1

    自閉症2

    これまでの診断をご存知の方は、『広汎性発達障害』という診断名は「曖昧でよく分からない」、「結局、どういう状態なの?」と感じられた方もいるかもしれません。そのような方にとっては、『自閉症スペクトラム障害』となることにより、「もっと曖昧になった」とか、「さらに分からなくなった」と感じるかもしれませまん。しかし、診断名によって、その人の状態が変わるわけではなく、診断名は日常生活でのしんどさを現すための1つのツールです。同じ診断名であっても、現す状態像はみんな違います。診断名にとらわれすぎず、その人の状態を客観的に把握することが大切です。

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