check(1)気持ち・行動の切り替えが苦手

年齢が低いうちは、状況に応じた切り替えに難しさが見られます。たとえば、公園で遊んでいて、夕飯の時間が近づいてきたから「そろそろ帰ろう」と伝えても、「ヤダー!」と言って帰りたがらないことを誰もが一度や二度は経験することでしょう。年齢が低いうちは“今”で生きているため、この後の予定のことなどは考えずに、“今”やりたいという気持ちが優先されます。年齢があがってくると、「この後、○○があるよ」など後の予定の楽しみの理解や、夕飯などやならければならないこととやりたいことの調整ができるようになっていき、状況に応じて気持ち・行動を切り替えることができるようになっていきます。
 しかし、5歳頃を過ぎても、小学校にあがっても、気持ち・行動の切り替えがうまくできずに、延々と遊んで好きなことをやっていたり、日常生活のやらなければならないことが予定通りに進まなかったりする場合があります。一人で悩まず、まずはお近くの相談機関または当カウンセリングでお気軽にご相談ください。

よく見られる状態


  • 遊びから、食事・お風呂などの日常的な活動への切り替えができないことが多い。
  • 今やっている活動を急に終わらせようとすると、癇癪(パニック)を起こす。
  • 何度言っても、今やってることを続け、次の活動へと切り替えることができない。
  • 考えられる可能性


  • 先の見通しを立てる力が弱い
  • ”今”ある状態から、その後に何をしなければいけないのか、どういったスケジュールになっているかなど、先の予定の見通しを自分で立てる力の弱さを有している可能性があります。

  • 感情コントロールの弱さ
  • 日常生活の中では、様々な場面で、”やりたいこと”と”やらなければならないこと”を、状況に応じて調整する事が必要となります。”やらなければならない”というよりも、”やりたい”といった感情が優先してしまい、感情のコントロールをする力の弱さを有している可能性があります。

  • 同じパターンに対する安心感
  • 環境変化や急なスケジュール変更が苦手など、変化への柔軟な対応が弱く、全く同じ生活スケジュールなど同じパターンで過ごすことに安心感を強く感じている可能性があります。

    ※これらは、『気持ち・行動の切り替えが苦手』という気になるポイントに対して、多くの割合で要因として考えられる可能性として挙げていますが、必ずしもこれらのどれかに当てはまるとは限りません。 また、場合によっては、1つの要因に絞れず、複数の要因が絡み合っていることもあります。

    対応の具体例


  • 事例に見通しを立てる
  • 本日、あるいはこれからの数時間の過ごし方がどういうスケジュールになっているのかということを、事前に見通しを立てることが必要です。口頭で伝えるだけでは忘れてしまったり確認できなかったりするため、紙に文字や絵(年齢に合わせて)で書くといいでしょう。そうすると、切り替えの難しさが見られたときに、「こうだったよね」と言って紙を見せることにより、納得しやすくなる場合があります。

  • 予告する
  • 活動の終了の時間や回数の少し前に予告して、終了して次の活動へ移る心の準備を持てるようにしてあげるとよいでしょう。ただし、活動の開始前に終了のタイミングを時間や回数を決めておく必要があります。その終了のタイミングが近づいたときに、「あと○分(回)だよ」と穏やかなトーンで声をかけてあげるとよいでしょう。

  • 本人と相談して、終了のタイミングを決める。その後は、毅然として態度で守らせる。
  • ある程度、理解が高まり、話ができるようになったら、本人の意見も聞きながら相談することが大切となります。新たな活動(特に好きなものなど切り替えの苦手さが生じやすい活動)を始める前に、相談して終了のタイミングを決めることが必要です。そして、本人の意見も汲んだ上で決めた終了のタイミングは、そのタイミングが来た際に子どもが「あと○分(回)」と延長を求めてきても毅然とした態度で最初に決めたタイミングを守らせることが大切です。

  • こだわりの強いものは、本人が気の済むまで付き合ってあげる時間を作る。
  • 本人の興味・こだわりの強いものに関しては、その行動をしていることによって安心感を得ている場合があります。日常生活の中で、すべての場面で本人の興味・こだわりに付き合うことはできないにしても、特定の時間を決めるなどして本人が気の済むまで付き合ってあげられるような時間を設定していけるとよいでしょう。

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