・うつ・不安などでエビデンスのある認知行動療法を受けたい ・身近にカウンセリングを受けられる場所がない ・対面のカウンセリングに通う時間がない
認知行動療法では「今」の自分を見つめることを重視します。
その1つの視点が「認知」です。認知とは出来事に対しての捉え方のことです。例えば晴れた日に「気持ちいい」と思う人もいれば「暑くなりそうで嫌だな」と思う人もいますよね。
まずは認知の癖を見つめていきます。また、マインドフルネスなどの手法を通じて自分の感情や身体についても客観的に見つめ直してみます。自分の捉え方や感じ方がわかれば、捉え方や感じ方を適切な形にコントロールしていく作業も楽になります。
認知行動療法では問題が起こった時に、認知・感情・身体をコントロールして、適切な「行動」が取れるようになることを目的とした治療を行っていきます。
認知行動療法では「認知」の仕方を変えていくことで問題を解消していきます。
例えば、「上司に怒られる」という出来事に対して「上司は私のことが嫌いなんだ」という認知で捉えていると、「つらい」といった感情が浮かんできます。すると身体はこわばり、ミスが増えるなど仕事に対する行動もうまくいかず、悪循環に陥ります。
この時に「上司は自分に期待しているから改善点を教えてくれている」という認知ができれば、感情は「嬉しさ」になり、身体にも力が満ちて、仕事がはかどります。
もちろん、急に認知を全て変えてしまうことはできませんが、1つの認知だけで出来事を捉えるよりも、たくさんの認知の方法を知ること自体が心の余裕につながります。そして少しずつ問題に対して柔軟に対応できるようになるのです。
認知行動療法はうつ病や気分障害、強迫性障害、パニック障害などの治療に用いられ、治療効果が確認されています。また病気に対してだけでなく、教育やスポーツ、ビジネスなどあらゆる場面で用いられています。
認知療法では行動は扱わず、「認知」を修正することで症状を改善することを目指しています。もともとは精神分析から生まれた治療法で、認知の根拠を探るために「過去」の成育歴なども扱う点で「今」を重視する認知行動療法とは異なっています。
行動療法は条件づけ理論をもとに生み出された治療法です。もともとは発語のない自閉症や知的障害の方を対象としており、適切な行動に対してご褒美を与えることで行動の頻度を高め、不適切な行動は無視や罰を与えて行動を消去することで、社会スキルを身に着けることを目的としていました。
認知を一切扱わず、その行動にだけ焦点を当て徹底的に分析することが認知行動療法との違いです。
認知行動療法を自分で行う時には、認知行動療法に関する本と筆記用具を用意すれば良いため、約2000円程度で準備することができます。またマインドフルネスにもネット動画を活用すれば無料で取り組むことができます。
カウンセラーと行う時には1回につき数千円が必要となり、しかも定期的に通う必要もあるため、経済的に負担となってしまうこともあります。
認知行動療法を自分で行うメリットの2つ目は、自分のペースで取り組めることです。カウンセラーと行う際には定期的にカウンセリングに通う必要があるため、仕事や家事で忙しい方にとっては隙間時間を見つけて、自分のペースで取り組む方が便利です。
認知を修正するためには自分を客観的に見つめる必要があります。しかし自分の認知は自分にとって当たり前の思考になっているため、認知そのものを見つめたり、認知を修正したりすることが難しいときがあります。
認知行動療法をカウンセラーと行うことで、自分の偏った認知について指摘を受けたり、新しい視点を示してもらったりすることで、認知の幅を広げ、柔軟に物事を捉えることができるようになります。また、わからない部分についてカウンセラーに相談できるため、1人で悩み続けることがありません。
カウンセラーと一緒に取り組むことで、「真剣に考えなければいけない」という適度な緊張感が生まれます。また、カウンセリングは決まった時間の枠組みで行うため、短時間でより多くのことを身に着けようと集中することができます。
できるだけ早く確実に認知行動療法の考え方を身に着けたい方にはおすすめです。
「認知行動療法に興味はあるけれど、自分1人で取り組む自信はまだない…」と感じている方はオンラインカウンセリングを活用してみてはいかがでしょうか。
オンラインカウンセリングのcotreeでは、自分の都合の良い時間帯に認知行動療法を専門とするカウンセラーのカウンセリングを受けることができます。1回45分5000円から相談できますので、ぜひお気軽に試してみてくださいね。