更新日 2025年03月04日 | カテゴリ: カウンセリング
「悩みや不安があり、専門家に頼りたいと思っても、カウンセリングを予約するには勇気がいりますよね。
今回は、カウンセリングの内容や効果、注意点、カウンセラーの種類など、カウンセリングの活用の仕方などを徹底解説します。
この記事のまとめ
→カウンセリングを受けてみたい人はオンラインカウンセリングでの相談もおすすめ
カウンセリングとは、専門知識を持つカウンセラーが、不安や悩みを抱える相談者に対し、自身の力で問題解決できるように対話を通じてサポートすることです。
「カウンセリング」の元の意味は「相談」「助言」とされていますが、日本ではカウンセリングと心理療法は、ほぼ同じ意味で使われ、医師やカウンセラーが心の悩みを聞き、こころの専門家としての視点から指導や援助を行うことを指しています。
参考:厚生労働省 メンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」
カウンセリングの効果の感じ方には個人差があります。期待される効果は多岐にわたります。
誰にも言えなかった悩みをカウンセラーに聴いてもらうだけで心がスッと軽くなる方は多いです。家族や友人など身近な人には話しにくいことも、第三者であるカウンセラーには逆に話しやすいことも珍しくありません。
また、カウンセラーに自身の状況や悩みへの共感をしてもらえることで、自身の悩みを客観的にとらえることができ、問題解決に近づきやすくなります。
第三者であるカウンセラーとの対話を通じて、自己理解を深めていくことができます。自分のことはわかっているようで、意外とわかっていないものです。
カウンセリングを通して、自分では気付いていない思考や行動のクセ、人間関係のパターンなど、「新たな気付き」を得ることができ、自分のことをより深く理解していくことができます。
自分自身を知り、理解していくことで、少しずつ「ありのままの自分」を受け入れていけるようになります。過去の出来事そのものを変えることはできませんが、カウンセラーとの対話を通し、出来事の「意味付け」を変えることはできます。
カウンセリングを受ける人は「溜め込んだ気持ちを吐き出したい」「悩みを言語化したい」という目的の方が多いようです。
溜め込んでいる気持ちを吐き出せて、気持ちが楽になっている:77%
問題の原因を、言葉で説明できるようになっている:68%
自分の心に生じているモヤモヤが、整理されている:60%
問題への解決策のアイデアが出て、次のアクションが取れる :46%
(オンラインカウンセリングcotreeの事前アンケート「カウンセリングの後にどうなっていたいですか?」の回答結果より ※回答数:3,095件 収集期間:2022/1/1〜2022/2/21 調査方法:オンライン)
「こんなことで、カウンセリングを受けてもいいの?」という心配はいりません。どんな悩みでもカウンセラーは丁寧に受け止めてくれます。それに、一見したところ小さな悩みでも、実は悩みの芯は根深かったり、放っておくと大きな悩みに繋がったりすることもあるのです。
また、相談者自身が自覚している不安や悩みのほかに、自身が自覚していない、繰り返されるテーマや人間関係のパターンなどに気づき、対応していくこともカウンセリングの目的です。
カウンセリングの目的は相談者によりさまざまですが、カウンセリングは、悩みを抱える人にとって、問題を解決する力を身につけ、前を向くための有効な手段といえるでしょう。
「自分はカウンセラーを受けるべき?」「どんな目的でカウンセラーを受けたらいい?」と悩まれる方は、無料の相談窓口やcotreeで多い相談内容などをご覧ください。
相談内容でカウンセラーを探す - オンラインカウンセリングのcotree(コトリー)
カウンセリングには様々な手法があります。
認知行動療法とは、「自動思考」という出来事に対して自動的に自分の中に浮かぶ考えが、どの程度現実と食い違っているかを検証し、現実的で柔軟な考え方に変えていく療法です。認知行動療法は、うつ病や不安障害、統合失調症などさまざまな精神疾患に効果があることが実証されています。
自動思考は、感情や行動に影響を与えます。自分の思考のクセに気付き、前向きな思考や行動に変えていくことで、ストレスを軽減や問題解決ができるようになります。
認知や行動が変わると、感情や身体もコントロールできるようになります。例えば、自分を責めるような認知を変えることで、落ち込みや不安などの精神的反応や、ストレスで胃が痛むというような身体的反応の予防・軽減ができるでしょう。
来談者中心療法では、相談者の感情や行動を評価するのではなく、無条件に受け入れ、積極的に相談者を尊重します。相談者は、カウンセラーから自分自身を尊重される体験をすることで、心を開き自分自身を尊重できるようになるとされています。
相談者自身が感じていることや意識、言葉や行動が一致していることを「自己一致」といいます。来談者中心療法ではカウンセラーは、相談者自身がありのままの自分を受け入れ、心を開けるようにカウンセリングをしていくのです。
精神分析的心理療法は、無意識に心の中で起きていることを継続的に考えていく治療です。相談者が心の葛藤や不安を自由に話していき、カウンセラーと一緒に、心の中で起きていることについて考えていきます。そのため、十分な時間と回数が必要とされており、通常1回45分から50分の面接を、決まった曜日の決まった時間に行います。
継続期間については特に決まりはなく、十分な改善が得られ、治療の必要がないと考えられる状態になった時に、相談者と話し合いのうえで終結となります。
一般的にカウンセリングの流れは以下の通りです。
まず、初回面談では相談者の悩みや状況をカウンセラーが丁寧に聞き取り、目標や方向性を確認します。
その後、相談者の気持ちや考えを整理し、具体的な課題や対処法を一緒に探っていきます。
最終的に相談者が自分の力で問題を乗り越えられる状態を目指していきます。
一度のカウンセリングで完全に悩みが解消するものではなく、定期的に振り返りを行い、変化を確認しながら進めていきます。なお、変化を感じる回数や期間は個人によって異なります。
カウンセリングの料金は、どのような場所で受けるかによって異なります。
カウンセリング料金の1回当たりの相場は、1回1時間あたり5,000~10,000円ほどです。病院で保険診療内で受けるのか、自由診療で受けるのか、民間のカウンセリングルームやオンラインカウンセリングで受けるのかによって、料金設定はさまざまです。
また、相談内容や相談者の状況によって、カウンセリングの手法や回数が変わります。継続してカウンセリングを受ける必要がある人は、継続できる料金設定の病院やサービスを選びましょう。
病院で病気と診断されて治療としてカウンセリングを受ける場合は、保険適用となります。しかし、医師によるカウンセリングを受ける場合でも、自由診療であれば保険適用外となります。カウンセリングは一般的に保険適用外になることが多いので、どこでどのような形態で受けたいかによって料金は異なり、注意が必要です。
カウンセリングが受けられる場所には、以下のようなところがあります。
病院の「心療内科・精神科」
民間企業や個人が運営する「カウンセリングルーム」
民間企業が運営する「オンラインカウンセリング」
教育現場にある「医務室・保健室」
企業内にある「相談室・カウンセリングルーム」
ハローワーク(公共職業安定所)
障害者職業センター
国や自治体は、誰でも無料で相談できる窓口を設けています。相談者の話を傾聴することに重きをおいており、医療行為や治療は行いませんが、必要に応じて専門家を紹介してくれるサービスがあります。
【こころの健康相談統一ダイヤル】
こころの問題について、本人だけでなく、家族など周囲の人も気軽に相談できます。相談自体は無料ですが、通話料は発生します。
【保健所、保健センター、精神保健福祉センター】
こころの病気に関する不安や悩みのほか、アルコールや薬物など依存症に関する相談ができます。医師などのこころの専門家に相談することもできます。
【働く人の「こころの耳電話相談」】
働く人やその家族、企業の人事労務担当者からメンタルヘルス不調などの相談を、電話ですることができます。
このように、カウンセリングはさまざまな場所で受けられます。自分の悩みに専門特化したカウンセラーがいる場所で受けるか、自分が相談しやすい環境で受けるのがよいでしょう。
オンラインカウンセリングは、思い立ったときどこからでも、経験豊富なカウンセラーからカウンセリングを受けられるのがメリットです。
オンラインカウンセリングは、インターネット環境があればパソコンやスマートフォンなどを用いて、いつでもどこからでもカウンセリングを受けられます。
早朝や夜、仕事の合間など、自分にとって都合の良いタイミングで受けることができるのはオンラインカウンセリングの大きなメリットです。また、地方や海外など、対面でカウンセリングを受けられる場所が限られている場合でも、オンラインなら場所の制限がありません。
オンラインカウンセリングの方法としては、ビデオ通話、音声通話/電話、テキストメッセージなどがあります。
ビデオ通話や電話によるカウンセリングでは、カウンセラーと一対一の対話によるカウンセリングを受けられます。カウンセリングを受けたいと思ったタイミングで、対応可能なカウンセラーに相談することができます。
テキストメッセージによるカウンセリングでは、カウンセラーとメールやチャットなどで、メッセージのやり取りをします。話すことが苦手でも、気持ちを整理しながら自分のペースで相談することができますし、カウンセラーからの返信を読みじっくり考えることができます。
オンラインカウンセリングでは、自分の悩みに関する相談を得意とする人や、バックグラウンドが似ている人など、カウンセラーのプロフィールを見比べながら、相談相手を自分で選ぶことができます。対面カウンセリングでは、担当カウンセラーは決められることが多いので、自分に合ったカウンセラーを自分で選べるのは、オンラインカウンセリングのメリットです。
カウンセリングを受ける際には、いくつかの注意点があります。
まず、カウンセラーとの相性が重要です。信頼関係が築けるかどうかを見極めるために、初回カウンセリングや無料相談を何度か活用するのも一つの方法です。
次に、カウンセリングは即効性のある解決策を提供するものではなく、継続的な対話の中で少しずつ気持ちや考えを整理していくものです。焦らず、長期的な視点を持つことが大切です。
また、カウンセラーの助言を参考にしつつも、自分の意思を大切にし、無理に従う必要はありません。
さらに、カウンセリングを続けるうちに感情が揺さぶられることもありますが、それは回復の過程で自然なことです。辛く感じた場合は、その気持ちをカウンセラーに伝えましょう。違和感を覚えた場合は、別のカウンセラーを検討するのも選択肢の一つです。
悩みを抱える人と専門家をつなぐプラットフォームcotreeでは、オンラインカウンセリングを受けることができます。
cotreeに登録しているカウンセラーは、厳正な審査を通過した、専門知識をもつ経験豊富なカウンセラーです。
思い切ってカウンセラーに相談してみると、何かヒントが得られるかもしれません。1人で抱え込まず、ぜひ一度カウンセラーに相談してみてはいかがでしょうか。
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