・大喜びしたと思ったらすぐに落ち込んでしまったり、気分の変化が大きい ・憂うつな時期と幸福感の高い時期の差が激しく、定期的にやってくる ・感情的になってしまうと、自分でコントロールすることができなくなる
楽しい気分だったり嬉しかったり、かと思えば落ち込んだりイラッとしたり、喜怒哀楽の感情は誰もが持つものです。しかし、気分が良いときと悪いときが交互にやってきたり、変化があまりにも激しい場合、それはご自身にとってとてもストレスが大きくなっているでしょうし、周囲の人たちにとっても掴みどころがなくどう接してよいか分からないという困惑を招いていることもあるかもしれません。 この感情や気分の変化にはホルモンバランスのように体調の変化が影響していることや季節変動が影響していることもあります。 自分の感情の変化にはどんなパターンがあるのか、その背景にはどんな思考プロセスや反応があるのか、自分自身を見つめ直しコントロールの方法を身につけていくことが必要です。 ある程度の感情の落差は誰しも経験することですから、それ自体はあまり問題ではありません。むしろ、感情が起こったときにそれを衝動的な行動につなげてしまわずにすむように、自分自身でコントロールする術を学んでいく必要があるでしょう。
関連コラム:怒り、悲しみ、嫉妬……感情をコントロールして成長につなげる方法カウンセリングでは、あなたに合った感情コントロールの方法を一緒に見つけていきます。 まずは、状況によって気分の変化の程度に違いがないのか、どんな状況で生じやすいのかなど、気分の変化を感じやすい状況の傾向を探ってみましょう。
不愉快な出来事はそのまま感情につながっているわけではなく、「出来事をどう解釈するか」が感情につながっています。頻繁に不安や怒り、憂うつさなどの不快な感情が起こる場合、実際に起こった出来事を「どのように解釈し、考えているのか」について自分自身が気づき、理解することが大切です。
感情そのものをコントロールしていくことに加えて、もうひとつ大切なことは、行動をコントロールすることです。たいていのトラブルは、感情的になってしまったことそのものよりも、感情的になった勢いでとってしまう「行動」から生まれます。怒りを他人にぶつけてしまったり、憂うつで外出できなくなってしまったり、という「行動」をコントロールするテクニックを身につけていくことで、問題が解決することも多いのです。
感情的になってしまう理由は人それぞれです。感情的になって人間関係や日常生活に影響が出て苦しい、という方は、カウンセラーとの対話を通じて、自分自身のパターンを客観的に把握し、改善につなげる糸口を探ってみましょう。