更新日 2024年05月13日 | カテゴリ: カウンセリング
これまでの人生の中で、「生きづらさ」を感じたことはありませんか?
そして、その気持ちが自分だけの感覚なのではないかと思い、孤独を感じてしまう人も多いのではないでしょうか。
人とうまく関わることが苦手で、感情のコントロールができない。自尊心が低く、周りの評価ばかりを気にしてしまう。
もしかしたら、その「生きづらさ」は子供の頃の家族関係が原因で、カウンセリングにより解決できるものかもしれません。
今回は、「アダルトチルドレン」と、アダルトチルドレンの回復のためにカウンセリングでできることをご紹介します。
アダルトチルドレンという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
言葉のイメージだけでなんとなく「精神が子供のまま大人になってしまった人」というような意味にとらえていませんか?
アダルトチルドレンとは元々、アルコール依存症の家庭で育った人を指す言葉でした。
親がアルコール依存症の家庭の子供は親からないがしろにされることが多く、常に「見捨てられる恐怖」を感じながら過ごします。
そのため自己肯定感が低く自分に自信を持てないまま大人になってしまい、結果、他者に必要とされることを強く望む半面、自尊心を満たすために他者を支配するといった複雑な人格が形成されてしまうのです。
この傾向はアルコール依存症に関わらず、何らかの原因で家族が家族としての機能を果たさない「機能不全家族」でも見られることがわかり、子供の時のトラウマによって「生きにくさ」を感じる大人に向けて使われるようになりました。
アダルトチルドレンにとって、カウンセリングはどのような影響を与えるのでしょうか。
まずカウンセリングとは、クライアントが抱える悩みを解決するためのひとつの手段です。治療的な側面を持つ「心理療法」とは違い、心理的な援助や支援を主な目的としています。
アダルトチルドレンにとって、自分の悩みを共感してくれる相手や自分と同じ悩みをもつ人との関わりは、つらさの軽減など良い影響を与えてくれる場合があり、今まで感じてきた「生きにくさ」を自覚し、自分にとって安全な場所を確保することができるかもしれません。
また、カウンセリングを受けることで人から大切にされているのだとを感じ、自分が大切にされるべき人間なのだと自覚できるようになる可能性もあります。
アダルトチルドレンにとって大きな問題は、家族との関係性です。
子供はどんな親であっても親に頼らずには生きていけません。しかし、大人になって生きづらい中でも自分の力で生きていけるようになると、家族との距離を置けるようになります。
小さいときに受けられなかった愛情をずっと親に求め続けるのではなく、距離を置き、親との関係性を俯瞰的に考え、付き合い方を見直すことは、アダルトチルドレンを克服するための第一歩となります。
アダルトチルドレンの中にある「自分の中にいる子供」は、大人になったあなたの思考や行動の邪魔をすることがあります。
子供の頃に感じた不安や寂しさ、恐れといった感情が解消できないまま大人になると、大人になっても人と関わることをためらったり、すぐに自分が悪いと思い込んでしまい、逆に無理な主張で周囲を従わせようとしたりします。
そんな自分の中の「子供」を育てるためにも、カウンセリングによって自分を知ることは大切です。過去の自分に囚われるのではなく、過去の自分を育てていくのです。
アダルトチルドレンは他人の評価を気にするあまり、期待に応えようとして無理をしてしまうことがあるようです。
また逆に、頑張っても報われないとすぐにあきらめてしまう傾向も見られます。
この傾向は子供のころ、家族関係の中で親の愛情を得るために必要な思考であったり、愛情に飢えた自分を守るための思考でもあったでしょう。
カウンセリングではこのような思考のクセを修正するため、ひとつひとつの考え方を検証していきます。感情や行動を変えていけるよう一緒に考えます。
アダルトチルドレンには多くの不安がつきまとっています。
自分がどう評価されているのかばかりを考えてしまい物事がスムーズに進まなかったり、日常生活の中でのちょっとした決断にも自信が持てず何度も立ち止まってしまうこともあるかもしれません。
カウンセリングでは、信頼できるカウンセラーに少しづつでも自分の中の不安を吐き出せます。不安を言葉にすることで自分の気持ちを整理できます。また、自分の物事の受け止め方と現実のギャップに気付く場合もあり、つらさを軽減できることもあります。これからの自分のために必要なことをカウンセラーと一緒に考えていけるでしょう。
カウンセリングによって内なる自分と向き合い始めると、誰かの目を気にして動くのではなく、もっと自分主体で動けるようになるかもしれません。
自分のことが少しずつ明確になってくるので、周囲の考えではなく、自分の価値観でやりたいことや仕事を選べるようになりそうです。
アダルトチルドレンの傾向のひとつに、自分を認めてもらうためにひたすら努力するというものがあります。たとえば何かのスキルを身につけ、周囲に喜んでもらうことが自分の喜びにもなるかもしれません。
カウンセリングの結果、自分の本来の個性や力がわかるようになれば、自分の適性が見つかるのではないでしょうか。
自分が抱えていた「生きづらさ」は、子供のころの家族関係や親との関わりにあったかもしれないと思いあたることはありませんでしたか?アダルトチルドレンからの回復のためにはさまざまな方法があり、カウンセリングはそのひとつです。
カウンセリングによって過去から解き放たれ、少しずつ自尊心を育てていけるようになれば、物事の捉え方や行動も徐々に変わり、生きづらさの解消につながっていくかもしれません。
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