・学校に行ったり行かなかったりを繰り返している ・体調不良を訴えて、学校を休む日が増えた(病院には行きたがらない、あるいは病院に行っても異常が見られない) ・学校に全く行かなくなった・家の中に引きこもっている
不登校は、ここ最近の傾向では、小学校では約300人に1人、中学校では約40人に1人という調査結果が出ています。小学校4年生頃から少しずつ増え始め、中学校入学後に爆発的に増える傾向があります。ある日、突然、「今日から学校に行かない」と行かなくなる子どももいるものの、多くの場合は、行ったり行かなかったりということを繰り返しながら、少しずつ行かない日が増えてくる、学校不適応の状態を経由して不登校へとなっていきます。 また、学校に行かない理由が明確に分かる場合もあれば、理由がはっきりと分からない場合もあります。子どもの中には理由はあるけれど親に言えないだけなのか、それとも、子どもの中でも理由がはっきりしないのに「行けない」状態になってしまっているのか。不登校になるまでの過程、学校に行けない理由、学校に行けなくなってからの状態(家での過ごし方)なども、子どもによって異なります。 さらに、学校への恐れ、学校へ行けないことへの罪悪感、不安など、様々な感情が子ども自身の中に渦巻いて葛藤を抱えている場合もあります。中学までは基本が日中の決まった時間での登校で、中にはフリースクールや適応指導教室への利用ができる場合もあるでしょう。高校では、全日制を始め、定時制・通信制・サポート校など、様々な通い方ができる選択肢があるため、受験の際に自分で選ぶことができ、そこから学校に行けるようになる場合があります。 しかし、そこでもうまく通うことができなかったり、試験を受けに行くこと自体が難しい状態だったりする場合、家から出られない期間が長引くと外に出ることへの不安が高まり、引きこもりへと移行していく場合もあります。
・学校との相談がうまくいっていない ・学校とは時々、相談の場があるが、変化が見られない ・学校に行かない状態が長期化しており、今後が不安 こんなことはないでしょうか? カウンセリングの中では、学校でも医療でもない立場から客観的に全体的な状況を確認して、以下のようなことを一緒に考えていきます。もちろん以下のようなこと以外でも気になることをご相談いただけます。 ・現在の不適応や不登校の段階を確認し、現時点で行えるアプローチとは ・今後に向けて、どんなステップを踏んでいくことが必要なのか ・今、家庭できること、やらない方がよいことは何か ・学校との関係をどうしていけるとよいのか ・今後の環境として、どんな選択肢があるのか ・子どもとの距離感をどうとっていくのか 対話を通して、子どもが今、そして将来により健全な日常生活を送れるようになるためにはどのような方向性でアプローチしていけるとよいのかなどを一緒に考えていきます。
子どもが突然不登校や引きこもりになった時、子どもにとってははもちろんのことながら、親にも大きな問題として浮上します。その際に、慌てず子どもに寄り添った対応を取ることが大切です。まずは、話を聞くところから始めましょう。
不登校は社会問題化しており、現在では国も様々な四足を行い対策を取っています。子どもの就学支援だけではなく、親御さんの精神的負担をサポートする支援もあるのでぜひ活用てみてください。
不登校は子どもだけでなく、家族全体の問題です。子どもにカウンセリングを受けるよう上手く促すことも重要ですが、自分も含め家族全体で意識を変えていくことも大切にしていきましょう。