更新日 2025年03月24日 | カテゴリ: 恋人との関係・夫婦関係
「結婚が決まった」というと、その精神状態は「幸せいっぱい」と思えそうなもの。
でもなぜか不安な気持ちがおさまらず、イライラしたり逃げ出したくなってしまう…
こんな症状のことは、昔から『マリッジブルー』と呼ばれています。
この『マリッジブルー』については、「女性に多いもの」と思われがちです。
でも実は男性にも、男性特有の『マリッジブルー』があるんですよ。
ここでは男性特有のマリッジブルーの原因や特徴、対策についてご紹介していきます。
男性がマリッジブルーとなる原因には、以下のようなものが挙げられます。
現代でも、家庭の中で「男性が大黒柱」「家族を支えるのは旦那」と考えている人は、男性だけでなく女性にも少なくありません。
「結婚=強くしっかりとした、妻子を支える存在」であると強く認識し、自分なりの「理想的な夫像・父親像」を無意識のうちに高く掲げている人ほど、理想と現実のギャップに怯えてしまいがちです。
カンタンに言えば、自分の思う「100点満点の夫」となれないかも…という不安によって、「自分はうまくできないのでは」という気持ちが強くなってしまうわけですね。
男性は女性に比べ、精神的・物理的なパーソナルスペース(自分以外の人に入り込まれると不安になる距離)が狭めです。
例えば「同じ部屋に二人で居る」という物理的距離が近いことや、一人の時間が作れないことに対してのストレスは男性の方がやや強く受ける傾向にあります。
特に一人暮らしが長い男性、自分なりの生活スタイルが確立している男性の場合、「結婚によって自分の物理的・精神的スペースが脅かされるのでは」という不安を感じやすくなります。
女性の場合、子供の頃から「結婚式はこうしよう」「新婚旅行はこう」といった未来予測を立てている人が多い傾向にあります。
また成人をしてからでは、より現実的に未来予測をし、結婚式・結婚後の生活に向けての経済的な計画を立てて貯蓄をする人も多いです。
ところが男性の場合、将来に向けての貯蓄はしていても、結婚・結婚後の現実的な部分にまで未来予測をしている人は少ない傾向です。
つまり結婚式費用・新婚旅行費用・新居の準備・将来的な妻の産休への備え…といった様々な経済的な問題と、心の準備の無いままに一気に向き合うことになります。
全体的な計画が見えないほど、これらの問題は実際よりも「大きく、大変」に感じられる傾向です。そのため漠然とした経済的不安が、無意識に男性の心にのしかかることになります。
男性のマリッジブルーには、以下のような特徴が見られます。
・婚約相手と顔を会わせたくない
・一人で居たいと思う(誰かと居ることが疲れる)
・腹痛・頭痛を感じやすくなる
・肩こり・目の疲れ等を感じやすくなる
・便秘・下痢等の消化器官の乱れが生じる
・酒量が増える
・食欲が低下するもしくは暴食に走りやすくなる
・倦怠感・だるさ・疲れを慢性的に感じる
・寝付けない、眠りが浅い等の睡眠障害
男性のストレスによる不調は、腹痛や下痢、だるさ、不眠といった身体的な症状に現れやすい傾向にあります。 そのため「自分がマリッジブルーである」と自覚をしていないケースも多いです。
男性パートナーに前述したマリッジブルーの兆候が見られる場合には、以下のような対策を取ってみましょう。
男性は女性と異なり、ストレスを感じたり不安を覚えると「一人で静かに過ごしたい」と感じる傾向にあります。
干渉をしすぎず、「一人でゆっくりと考えられる時間」を作ってあげた方が効果的です。
環境の変化・経済的変化に対しての不安は、その内容が漠然としているときほど大きくなりがちです。
以下のような結婚に関わる様々な点について、できるだけ具体的な話し合いをしてみましょう。
・出産・育児に対しての考え
・結婚後の住居や生活スタイル
・帰宅後・休日の結婚後のスタイル
・お互いの趣味等の継続
・結婚式・新生活費用等の出費分担
また女性側が「結婚に対しての理想像」を語れば語るほど、男性側のプレッシャーも大きくなります。
男性側の意見や希望などもきちんと聞き出し、男性側が不安に思うポイントに寄り添うことも大切です。
相手が不安になっていると、ついつい「大丈夫だよ」と明るく励ましたり、「どうしてそんなに暗くなるの、結婚が嬉しくないの?」と責めたくなってしまいがち。
でもこんな「励まし」や「攻撃」は、不安を抱える男性にとっては辛いものでしかありません。
マリッジブルーに陥っている男性は、白い霧に包まれているような状態です。
前が見えなくなっている時に、急に「大丈夫」と言われても「どこがだよ!」と言いたくなってしまいますし、「なんで迷っているの」と言われたら腹も立ちますよね。
パートナーが「不安だ」ともしも言ってきたら、まずは否定をせずにその気持を受け止めてあげましょう。
「新しいことに飛び込むんだから、私も不安があるよ」「でも一緒に少しずつ不安をなくそう」と苦しい気持ちに寄り添う姿勢を見せることで、パートナーの心も徐々に不安から解放されていくはずです。
パートナーにマリッジブルーになられると、「自分への愛情が少ないのではないか」と感じてしまう人も多いことでしょう。
しかしマリッジブルーとは、けして愛情が少ないからなるものではありません。
環境変化への不安は、多かれ少なかれ誰にでもあるもの。つまりマリッジブルーは結婚前の通過儀礼的な存在なのです。
ただ「通過儀礼」とは言え、「放っておけばそのうちおさまる」とは限りません。
対策を誤ったことで問題が重症化し、せっかくの婚約が台無しになるケースも見られています。
相手にマリッジブルーの兆候が見られた場合には、できるだけ早く適切な対処を取ることが大切です。
自分たち二人だけでの解決が難しいという場合には、カウンセラー等の専門家の手を借りてみるのも手と言えます。
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