更新日 2024年08月25日 | カテゴリ: 恋人との関係・夫婦関係
長期の穏やかな恋愛関係、長く幸福な夫婦関係を築いているカップルには、ひとつの「特徴」が見られるということが判明しています。
それが「お互いのテリトリーを侵さない」ということです。
テリトリー<領域>とは、野生動物の「なわばり」のようなもの。
お互いの物理的・精神的なテリトリーを守り、共有すべき部分は共有する…このような「メリハリ」のある関係性は、ストレスの少ない恋人・夫婦生活を作る重要な要素であると考えられています。
人間には誰しも「これ以上はあまり近づかないで欲しい」と考える物理的な「テリトリー」が存在します。
例えば電車やバス等の公共機関で、人はなるべく「人と隣り合わない席」に座ろうとしますよね。物理的に狭いというだけでなく、隣に人がいる状態は「気詰まり」に感じるからです。
パートナーと恋愛関係になると、人間のこのような「テリトリー」は一時的に極端に狭まります。二人一緒にいるときは、常にピッタリと寄り添っていたい…という関係になるわけですね。
しかし、長い人生を「常にピッタリ」で生きてゆくことはできません。
恋愛の要素のうち「情熱」が徐々に治まり、長い恋人関係を築こう、そして「夫婦」となろうと考える時、人間には再度「テリトリー」が復活していきます。
もちろん他者や家族等に比べて、パートナーに対する「テリトリー」はグッと距離が近いもの。
とは言え、「常に隣に居る」というような状況は「テリトリーを侵されている」と感じ、ストレスとなるものなのです。
物理的な「距離感」のみならず、精神的な意味でも人は「個人のテリトリー」を必要とします。
「プライバシー」と言い換えても良いかもしれませんね。
精神的なテリトリーが広い人の場合、例えば仕事関係の話などはパートナーにはあまりしたがらない傾向があります。
交際前、結婚前等の友人関係にパートナーや配偶者を入れたくないというのも、これらの古い交友関係が「自分のテリトリー」に属するものだと考えるからです。
また夫婦になっても、「自分だけの趣味」を維持したいという人は少なくありません。
物理的・精神的なテリトリーは、性差・個人差で大きな違いがあると考えられています。
男女差で言うと、男性の方が少々「テリトリー」を重視する傾向にあり、この傾向は「結婚」を意識する頃から強まるようです。
また兄弟が多い人の場合、幼い頃から「人と一緒に居る」という時間が長く、物理的なテリトリーは狭い傾向にあるとされています。
物理的なテリトリーについては、もちろん「時間」も関係しています。
1時間寄り添っていることは良いけれど、丸一日をピッタリと寄り添って過ごすのは難しい…というようなものですね。
「テリトリーを侵された」と感じた側は、強いストレスを感じ、パートナーに対して「排除しよう」「遠ざけよう」とする態度や不機嫌な態度を取りがちです。
「どの程度が良い距離感なのか」「この点に対しては自分と共有をしたくないようだ」と、徐々に相手の「テリトリー」を測っていくようにしましょう。
カップルのうち、精神的・物理的なテリトリーが狭く、相手との「共有」を望む側は、一定のテリトリーを望むパートナーに対して少々「寂しさ」を感じるかもしれません。
しかし、物理的にも精神的にも全くテリトリーを持たないカップルと言うのは「息苦しい関係性」となり、幸福な関係を維持することが難しい点をまず認識してみましょう。
例えば、同じ部屋に居ても「相手の好みの場所」に近づくのは少し控えて、自分自身の場所を作ってみるというのも「テリトリーの尊重」となります。
距離感を「寂しい」と感じた時には、「メリハリ」を付けることを提案してみましょう。
例えば平日の夕食後には、お互いの趣味を楽しんで構わない、その代わり週末には二人で出かけよう…等、「テリトリーの維持」と「共有すべき部分」をしっかりと区分けするのです。
「○時までは二人で過ごそう」等、共有したい時間に「区切り」を付けるのも良いでしょう。
一般的に、親密な恋人や夫婦は「常に一緒に居る」ように感じられがちです。
しかし実際には、長期的にお互いを思い合う理想的な関係を築いているカップルほど、上記のようなお互いのテリトリーを無意識的・意識的に認識し、折り合いを付けることを行っています。
日常生活での「テリトリー」を尊重しているからこそ、共有している時間を大切にすることに繋がるのです。
パートナーとのストレスの無い、幸福な関係を築くために、まずはお互いの「テリトリー」がどの程度のものかを探ってみるのはいかがでしょうか。
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