ストレスに打ち勝つには「趣味」が重要!自分に合った趣味を見つけて長続きさせるコツとは

更新日 2024年08月21日 | カテゴリ: ストレスに対処したい

毎日の生活の中で「趣味」を楽しむことができていますか? 自分の好きな趣味に打ち込むことは、人生をイキイキとした充実したものにするだけでなく、仕事等でのストレスの軽減、そしてうつ病などの予防や改善にも良いと考えられています。

しかし広告代理店の調査によれば、「一年間を通じて楽しめる趣味がある」という回答をした人の率はここ10年の中で最低率へと落ち込んでいます。 特に30代女性の趣味を楽しむ率は著しく下がっており、30%台(3人に1人程度)という低い回答率となっているのです。

また「趣味が長続きしない」「趣味と言っても、テレビやネットを観る程度」というケースも多く、「無趣味である」ことを悩みとしている人も増えているようです。 どうしたら自分に合った趣味を長続きさせられるのか? ここでは心理学的見地から見た「趣味探し」のコツをご紹介していきましょう。

1. 「高いハードル」を課さず、気軽に趣味を始めよう

心理学での調査によれば、日本人は仕事に対してだけでなく趣味などのプライベートに対しても高いハードルを掲げがちであるという傾向が見られています。

例えば「絵を描く」という趣味ひとつを取っても、気軽なイラストやスケッチなどを楽しむことは「趣味」として認められず、油画や水墨画などの趣味性の高い道具を揃えたり、教室に通わないと「趣味とは言えない」と考えている人も多いのです。

また趣味を始める際に「大きな理想・目標」を定めてしまう人が多い傾向も見られています。 「お菓子作りをしよう」と考えた時に、シンプルな材料で作れるクッキー等から開始せず、いきなりデコレーションケーキといった大物に挑戦しようとして挫折してしまう、と言ったケースも少なくありません。

これには日本人が新しい物事に挑戦する回数が少なく、そのために「失敗という経験」「小さな達成から積み上げる経験」という経験値が不足していることが影響をしていると考えられています。 新しいことに臆病でありながら、「やるときには完璧に大物を仕上げなくてはならないし、やろうと思えばできるはず」と自分を過大評価してしまっているのですね。

「最初からうまくいくわけがない」という程度に肩の力を抜き、まずは手軽に始められる段階から趣味をスタートさせてみましょう。 そしてどんなにカンタンで家でできるような趣味であっても、「打ち込めればそれが趣味」と考えて良いのです。

2. 趣味の長続きには「アイテムの揃えすぎ」は禁物?

趣味に対する出費については、日本人は二極化をする傾向があると考えられています。 つまり「高級な教材やアイテムを様々買い揃えてから始めなくては」と考える人と、「できることなら一円も出したくない」と考える人に分かれているのですね。

例えば「マラソン」という趣味ひとつを取っても、いきなりプロ選手が使うような高級なスニーカーやマラソン用の服、マラソンの時に聞くポータブル音楽機器などまで揃えてしまう人もいれば、「普段使っているスニーカーでいいだろう」と考える人もいるわけです。

ところが、趣味を長続きさせるには「過度な出費」も「出費の無さすぎ」もあまり有効であるとは言えません。

まずは「アイテムの揃えすぎ」から考えていきましょう。 高級な商品をあれこれ買い集めて一式を揃えると言った「形から入る方法」は、確かにモチベーションを上げてくれることもあります。 しかしあまりにも高額な品などをこだわりを持って揃えた場合、その買い物自体が「達成感」の一部となってしまい、「揃えたから、もういい」という気持ちを生まれやすくしてしまうのです。

また「高級なアイテムがあるのだから、プロのように上手にできるはずだ」というモノへの過度の期待がかかり、初歩の時点での失敗を許容できなくなる傾向も見られています。

最初からプロ仕様のものを揃えようとしすぎる人、「モノ」にばかりこだわろうとする傾向が見られる人は、趣味を始めるにあたって「必要最低限」からスタートするクセを付けてみましょう。

3. 「無料で始める趣味」も長続きしにくい?

趣味に対して過剰な出費をするのも考えものですが、「無料」や「低額」にこだわりすぎるのも趣味を長続きさせない理由のひとつとなっています。

人間は自分が支払った対価に対して、それに見合った報酬を求める心の動きを持っています。 これを心理学では「心理的報酬」と呼んでいますが、例えば上記の「マラソン」という例の場合、「スニーカーの代金分くらいは痩せたい(健康になりたい)」というのが無意識に考える「報酬」となるわけです。

この報酬を求める気持ちは、趣味を長続きさせるひとつの理由ともなるもの。 「趣味に払ったお金」や「趣味にかけた時間」が或る程度できれば、その分「結果を出そう」という気持ちも生まれやすくなるのです。

ところが全てを手持ちのアイテムでまかなおうとしたり、無料の教室や講座のみで趣味を補おうとすると、「どうせ無料だから」という気持ちが強く働いてしまいます。 そもそも対価を払っていないので、「頑張ろう」という報酬を求める気持ちが生まれにくいのですね。

実際、同じ趣味講座であっても、有料と無料では生徒さん達の「熱意」がまったく違ってくるというのはカルチャーセンター等の講師さん達の常識となりつつあります。

「趣味に打ち込みたい、長続きさせたい」と思うのであれば、ある程度の出費は自分に許した方が良いでしょう。

おわりに

「自分に合った趣味」は、自分が思っても見なかったものであることも多い様子。 今までの自分のイメージだけで趣味の範囲を限定することなく、まずは様々な趣味に挑戦してみるのも良いでしょう。 「これが合いそう!」と思えるものを見つけたら、適度な出費をしつつ趣味を楽しんでみてくださいね。

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