他人にあって自分にないものばかりに注目して、自分を卑下してしまう人へ

更新日 2023年05月18日 | カテゴリ: 自分を変えたい

「あの人に比べて、私はなんて劣っているんだろう」 「周囲に比べると自分には才能もお金も無い…」 自分の持っていないもの、自分が得ていないものばかりに着目をして、つい「自分はダメだ」と思っていませんか?

「自分に無いもの」ばかりを追い求める「無いものねだり」の感情は、人間の本能的欲求のひとつとも言えます。 でもその欲求にばかり駆られて自分を責めてばかりいたら、本来持っている「良い部分」まで見落としてしまいますよね。 自分を周囲と比べたり、自分を卑下してしまう考え方からはどうしたら脱却できるのでしょうか。 ここではその4つのヒントをご紹介していきましょう。

1.ダメと思う部分の「逆」を見てみよう

人間の長所と短所は、裏と表のようにくっついた形で成り立っています。 例えば長所が「行動力がある」という人の場合、短所としては「軽率になりがち」といったものが出てくるというわけですね。 自分を卑下してしまう人は、周囲の良い面については「表側」の面ばかりに目が行きがち。 反対に自分の特徴については、「裏」のあまり良くない面ばかりに意識がクローズアップされてしまいがちなんです。

例えば行動力がある人と反対に、「腰が重い人」が居たとしましょう。 でもその特徴を探っていくと、「熟慮ができる」「自分に合ったものをよく見極められる」といった良い点も見つけられます。 「短所は長所を探るヒント」と思って、自分を見つめ直してみましょう。

2.「どうせ」「無理」「私なんか」を止めよう

「どうせ私は馬鹿だから」「どうせ自分は才能が無いから」 こんな自分を否定する口癖、ついつい発していませんか? このようなネガティブな口癖は、「他者から欠点を否定して欲しい」という心理から生まれています。 自分自身では自分を評価できないので、他者から欠点を「そんなことないよ」と否定してもらうという『他者評価』によって安心感を得ようとしているのです。

でもネガティブな口癖を繰り返していくと、徐々に周囲はあなたの口癖の内容を意識していくようになります。 「本当にそういう人なんだな」という認識を周囲から持たれて「ダメな人」として扱われることになるわけです。 このような周囲からの対応が、ますます「自分はダメなんだ」という考え方を持ちやすくさせていきます。

自分を卑下する口癖を言いそうになったら、「ポジティブな言い換え」をするようにしてみましょう。

3.他人を否定するクセを止めよう

自分を卑下する人は他者に対しては高評価をすると思われがち。 ところが実際には、自分を卑下する人ほど「超高得点の人しか評価しない」という傾向を持っています。

例えば容姿についての評価であったとしたら、スーパーモデル等の「抜群」の人に対しては高評価をするのに、周囲の友人やテレビで見かけた芸能人等に対しては減点方式で「あそこが悪い、ココがダメ」と低評価をしがちなのです。

カンタンに言ってしまうと「完璧主義」なんですね。 完璧主義から脱却するには、自分に対する評価の前に、まず「周囲に対する評価」で減点方式を取り入れないことが大切。周囲を否定的に捉えず、「周りの人の良い面」を探していくようにすることで、自分に対する評価でも「減点方式」が減っていきます。

4.「小さな目標」を少しずつ達成しよう

自分を卑下してしまう人は、夢や目標をとても大きく設定してしまいがちな傾向も持っています。 例えば「ダイエットをする」という目標を設定する時、「3ヶ月で10キロ痩せよう」とか「モデルのような体系になろう」といったクリアが難しい目標を無意識に作ってしまうわけです。 もちろん夢や目標を持つことは大切ですが、「目標が叶えられなかった」ということになれば自分を肯定する力はますます失われてしまいます。

「まずは1ヶ月で1キロ」「1週間でマイナス100グラム」といった小さな目標を少しずつ建てるクセを付けてみましょう。 特にダイエットや貯蓄といった「数値」で実感ができる目標は、自分に対する自信をつけやすくしてくれます。

また目標をクリアした時、「周囲」と比べないことも大切です。 重要なのは、「昨日の自分よりも前進をしていること」。 「少しずつでも進んでいる」「毎日ちょっとずつ頑張っている」と自分を褒めることが、自分を卑下するクセから脱却すポイントなのです。

おわりに

自分を卑下し、自己を否定するクセは、幼少期の環境や10代の頃の心理的外傷等が影響を及ぼしていることもあります。 「どうしても自分を認められない」「周囲と自分を比べるクセが止められない」…こんな苦しみから自分だけで逃れられないという時には、心の専門家であるカウンセラーの手を借りてみるのも手です。 考え方・物事の受け取り方のクセである「認知」の歪みに気づいていくことで、自分自身を縛っていた「完璧主義」から解放され、自分を受け止められるようになる人は大勢居ます。

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