更新日 2024年08月21日 | カテゴリ: 自信がない
「自信がない」という状態は、実際にそうである以上に自己評価が低かったり、自分に対して否定的な考え方をしていることを言います。
自分で自分の生き方の選択肢を狭めてしまったりすることにつながりますから、もっと自信を持って生きたい……と悩んでいる方も多いかもしれません。
自信がないと、否定的な発言が増えたり弱気な態度になってしまいます。人と目があわせられない、声が小さいなど、周囲からの印象にも影響を与えます。
他人の批判や非難に過敏になり、人に気に入られようとがんばったり、そうかと思えばその関係性から唐突に逃げ出してしまったりします。自分に矛先が向かうのを恐れて、他人の悪口を言うなどして攻撃的な態度を取ることがあります。劣等感が強かったり、卑屈になってしまって他人を素直に褒められなかったり、「なんとなく一緒にいて不安定な人」という印象を与えてしまいます。
失敗を恐れてがんばりすぎてしまったり、難しい課題に直面すると失敗を恐れて逃げ出してしまったりします。自分が間違ったことを言っているのではないか?と不安になったりします。
自分で自分をコントロールできる感覚が低く、暴飲・暴食や喫煙、飲酒などに依存的になってしまうことがあります。逆に、認められるために見た目を過剰に気にしたり、飾ろうとすることがあります。
相手が期待していることを言わなきゃいけない、他人の期待を裏切っちゃいけない、と、人の目に過度に敏感になります。誰かが自分を嫌っているのではないかと不安になり、自分が本当に思っていることを伝えられません。
自信のなさは以上のような言動や印象を生み、そのこと自体が失敗や破壊的なパターンにつながることで、低い自己評価を再確認し、思い込みを強めてしまう……という悪循環に入ってしまいます。
・幼い頃に親や仲間の期待を満たせなかったという感覚がある場合
・無条件の愛情を感じる機会が少なかった場合
・学校などでいじめや低い評価を受けていた場合
・個性的だった故に家族や学校で受け容れられなかった場合
・社会的に蔑まれる家庭に育った場合 など
は、愛されたという実感が少ないまま、「自分はだめな人間だ」と劣等感を抱いたり、「そのままの自分には価値がない」など低い自己評価につながってしまうことがあります。
配偶者からの暴力を受け続けたり、長期的に辛い人間関係や結婚生活を送っていたり、トラウマに残る出来事があったような場合には、「自分は悪い人間だ、無能な人間だ、私は愛されていない」というイメージにつながっていくことがあります。
うつ病などの症状として、自分に価値がない気がしたり、否定的に考えてしまったりしまうことがあります。
抑うつ感や何も楽しめない感じを伴うときには、この可能性を考えた方が良いでしょう。
この場合は、うつ病を治療することで自己肯定感は回復するので、きちんと治療を行うことが大切です。
長期的に何らかの病気などで自分のコントロールがうまくいかなったり、ストレスが続いたりしていると、自己評価を下げてしまうことがあります。この場合には、問題をもたらしている原因を取り除くことが必要です。
病気の影響というケースもありますが、ほとんどの場合は、子供の頃や大人になってからの経験をきっかけに身についた考え方の癖です。
「ありのままの自分じゃだめだ」
「がんばらなきゃ愛されない」
「批判されることは失敗を意味する」
「自分の価値は見た目で決まる」
「人に認めてもらえなければ自分には価値がない」 など
の考え方の癖は、いつの間にか自分の中の「生きるルール」になります。
そして、そのルールに沿い続ける沿い続けることでどんどん生きづらさを増幅させていってしまうのです。
自分を信じること、自分を認めてあげることは、あなたが次のステップに進むうえで必ず必要になることです。
「自信がない」は一種の考え方の癖でもあります。そして癖は必ず直すことができるのです。
まずは、自分の自己肯定感の低さがどんなところから生まれてきていて、どんな影響を人生に与えているのかを把握していきましょう。
そこから、あなたが本当はどんな風に生きていきたいのか、そのためにはどうやったらその癖を直していくことができるのか、作戦を立てていけるといいですね。
あなたの自己肯定感が低くなってしまった背景には、何らかの身体的・精神的な事情があったはずです。
そして、「価値のない自分」「信じるに値しない自分」の姿は、「見方」なのであって「事実」ではないのです。
長期にわたって再確認されてきた「見方」は「癖」であり、確かにしぶといのですが、意識することで必ず変えていくことができます。まずは、自覚することが大切な第一歩かもしれません。
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