【我慢してませんか?】DV(ドメスティックバイオレンス)解決への一歩を踏みだしましょう

更新日 2024年08月29日 | カテゴリ: 子育て・家族関係

DV(ドメスティック・バイオレンス)の相談件数は年々増加傾向にあり、警察が把握しているだけでも2014年の1年間で6万件近くあります。さらに、DVであることに自覚がなかったり、相手を庇う気持ちがあったり、恐怖に苛まれていたり、相談できる相手がいなかったりするケースも多く、実際の件数はそれよりもさらに大きいと推定されます。

精神的・肉体的に苦痛を受けることになるドメスティック・バイオレンスは、放置すると取り返しのつかないこともあります。しっかりと向き合っていくことが大切です。

DV(ドメスティックバイオレンス)って何?

家庭内暴力の中でも配偶者に対する暴力や、パートナー・内縁の妻などへの暴力を、英語で言うとドメスティックバイオレンス、略してDVと言います。身体的だけではなく精神的(言葉の暴力も含みます)、性的暴力を指します。飲酒や薬物使用、リストラなどに伴ってそのストレスが配偶者に向けられる場合や、もともとのパーソナリティ(障害)などの要因が背景にあることもあります。

DV防止法とは?

平成13年4月(2001年)配偶者暴力防止法ができました。その後2004年からは心身に有害な影響を及ぼす言動も含まれることになりました。

申し立てをするとどうなる?

命、身体に重大な危害を受ける恐れのある時、被害者を保護する為に裁判所が出す命令が接近禁止命令と退去命令があります。(配偶者には元配偶者も含みます)この命令が出ると、被害者本人、幼年の子どもさんや親族、被害者と密接に関係のある者も対象になります。

命令の内容

直接的な暴力に加え、面会の要求・著しく粗野で乱暴な言動・電話・ファクシミリ・電子メールでの連絡・不快で嫌悪感をもたらす物や文章の送付などにも制限が加えられます。

違反をすると

一年以上の懲役あるいは100万円以下の罰金が科せられます。更には2004年からは心身に有害な影響を及ぼす言動も罰金の対象に含まれています。

DV(ドメスティックバイオレンス)の特徴

まず、近親者に対し暴力・言葉の暴力を加える事は当たり前ですが、その行為が毎日とは限りません。機嫌の良い日が3日あるとしたら、急にDVのスイッチが入り次の日から10日は機嫌が悪い上に暴言暴力が始まります。スイッチのキッカケはたわいもない事でも入ります。暴力も配偶者ではなく子どもさんに向いたり、母親に向いたりと矛先は違います。全般的には自分より弱い者なら誰にでも矛先を向ける傾向があるようです。

しかしDVでも軽い、重いがあり、人前では優しい人だったり、外面がいい人だったりするので、境界線がわかりにくいのも事実です。

人それぞれ危害の加え方が違います。暴力は気が済むまで殴り続け体中にアザができるほどの場合がありますが、殴った瞬間に悲鳴を上げられると悪かったと直ぐに謝り、何もなかったように振る舞うと言うパターンもあります。

そして、言葉の暴力は相手が泣く迄や土下座をするまで暴言を繰り返し、威圧感を言葉で与えますが、こちらも直ぐに機嫌を取り出して急に優しいふりをしたりする場合があります。

どちらにしても、身に危険を感じる、恐怖感が消えないなどの精神的苦痛がある場合はDVとその被害者と言っても過言ではないでしょう。

DV被害者の苦痛

何を言われるのだろう、怖い、殴られるかもしれない、今日の機嫌はどうだろう、と日々考えて暮らすようになります。

機嫌を損ねないように気を使いながら言葉を選びながら会話をして家事をこなす。仕事をしている方は仕事中だけが息抜きをする場所になる。そのような中でも心の中では「いつか暴力を止めてくれる」「暴言を言わないで穏やかになってくれる」と願いながら暮らしていきます。

でも、我慢をし続けたら「ここから逃げ出したら自分は生きてはいけない」「自分は生活力が無いからしがみついていなければならない」「自分は価値のない人間だからどこも雇ってくれるわけがない」等とマイナスな方に思いこむ事になります。そこまで来ると抜け出すことができなくなってしまうのです。

我慢の限界にきたら

心の中が我慢でいっぱいになってこれ以上は無理だと感じたらもう我慢をしないで下さい。警察署、弁護士、配偶者暴力相談センターなど相談する所はあるのです。必ず相談して下さい。そして保護を求めて下さい。あなたは生きる価値のある人なのです。心を持った一人の人間なのです。被害を受け続けないで下さい。限界を感じたら時が我慢を辞める時です。

おわりに

まだまだDVのパターンは数多くあります。恐怖を感じるほどの状況である場合「自分はもう尽くした」「これ以上は無理だ」と思ったらカウンセラーに相談する、ご自分の身内に助けを求める、公共機関、センターに頼る。など行動に移して下さい。そうしなければ精神的にも不安定になりキツイ毎日を送る事になる可能性が大きいです。そして、他の所に頼るのは悪い事ではありません。自分を取り戻す事なのです。

DVは、その後のご自身の心にも禍根を残してしまうことがあります。自分には価値がないと感じたり、人を信じられなくなってしまったりといった苦痛を残さないためにも、早い段階で適切な場所に相談しましょう。

ご自分の人生です。楽しい毎日を送れるよう前を向いて生きましょう。

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