更新日 2024年08月25日 | カテゴリ: 恋人との関係・夫婦関係
みなさんは「産後クライシス」という言葉を聞いたことがありますか?恋人として交際しているとき、そして結婚してからしばらくは夫婦関係が非常に良かったのに、出産や育児によって良好な夫婦関係が築けなくなり、最悪の場合離婚にまで至ってしまうという、おそろしい「産後クライシス」。そこに至ってしまうまでの原因って何でしょうか? そして、産後クライシスはどうしたら防げるのでしょうか?
赤ちゃんの誕生は幸せのはじまり…そう思い描いている方は非常に多いと思います。でも、もともと仲が非常に良かった夫婦だったのに、赤ちゃんが生まれた途端、旦那さんに対して攻撃的になってしまう、そうした産後に急速に夫婦仲が悪化する現象を「産後クライシス」と呼びます。
その主な原因として、子どもを出産した妻が、産後の夫の子どもへのかかわり方や家事の分担に、強い不満を持つということが考えられています。
日本では育児や家事も女性がするもの、という概念がいまだに根強く残っていますが、女性が社会へどんどん進出したり、核家族化が急速に進んでいることなど、家族の生活スタイルはここ数十年のあいだにどんどん変化してきていますよね。
身近なところに頼ったり相談できる家族がいなかったり、仕事を持つ女性も多く、妻の負担ばかりが増えていき、いつの間にかその負担が蓄積されていって、夫への不満に変わるということのようです。
これまで産後の問題は、育児ノイローゼやマタニティーブルー、産後うつなどが取り上げられ、おもに母親の問題としてとらえられてきました。しかし、それを母親のみではなく夫婦の問題としてとらえ直す必要が生じてくるかもしれません。
お母さんが赤ちゃんを産んだ後、どのような精神状態になるかあらかじめ理解しておくことは、産後クライシスに対処する助けとなります。
一般的に良く知られているのが「マタニティーブルー」です。これは、産後の急激なホルモンバランスの変化によって精神状態が不安定になることを指します。ひどく落ち込んだり、イライラしたり、涙もろくなったり、不眠になったりなど、一過性のものではありますが誰にでもおこる現象です。
通常、産後3ヶ月ほどで自然に治ることが多いようです。女性は出産と同時に、体内から大量のエストロゲンとプロゲストロンというホルモンが排出されるようですが、 これら2種類のホルモンの減少は、セロトニンという脳内物質の働きを悪くするといわれています。
脳内のセロトニンの働きが悪くなると、不安感や気分の落ち込み、不眠などの症状が表れてきます。そうした脳内のホルモンの変化が原因で、マタニティーブルー が生じると言われています。そうした症状はホルモンバランスの安定とともに自然と治まる事が多いので、 産後は無理をせず、しっかりと休養を取りながら過ごす事が大切 です。
マタニティーブルーについて、母親だけでなく、これから父親となる男性もしっかり理解しておくと女性は心強いと思います。
何かとナーバスになりがちな産後のつらい時期を乗り越え、赤ちゃんが生まれる前と変わりなく夫への愛情を保てる女性は全体の50パーセント以下と言われています。そこで、産後クライシスを避け、いつまでも仲の良い夫婦でいるための3つのポイントご紹介します。
自分で何もかも抱え込んでしまってガマンせずに、自分の状態や協力して欲しい事を旦那さんに言葉で伝えることが大切です。辛い時ほど旦那さんに「言葉で伝えなくても、私の気持ちを察してよ!」とムリな期待を抱いてしまいがちですが、旦那さんからしてみたら「言葉にしなきゃわからない」のです。
感情的にならず、「○○してくれたらうれしいんだけどな」と、甘えてみましょう。
産後、実母やお姑さんに育児に関して細々と指図されたり、口を挟まれるたりするのは誰でもイヤですよね。旦那さんだって奥さんのために家事や育児を手伝おうとしているのに、「ああして、こうして」と細かく要求したり、「それは違う」とダメ出しされるのはイヤなんです。
だから、旦那さんに協力してほしければ、余計な口出しやダメ出しはせずに褒めまくりましょう。
最近は「イクメン」なんて言葉が流行っているので、「うちの旦那さんも赤ちゃんが生まれたらきっとイクメンになってくれるはず!」「家事もしっかりサポートしてくれるよね」と期待する女性はとても多いものです。
しかし、一般的にほとんどの男性は育児や家事の能力において女性よりも劣っている傾向にあります。「自分と同じやり方で」「マスコミに取り上げられているイクメンみたいに」ハイレベルな育児や家事を求めるのではなく、「だいたい6割くらい」できれば合格!と思うことが大切です。
どんなに仲の良い夫婦にでも起こりうる産後クライシス。産後に女性の体やメンタルがどういう状態になるかよく知っておけば、うまく対処する助けになります。赤ちゃんがすくすく育つ良い家庭環境をつくるためにも、産後クライシスを乗り越えて幸せな家庭を築きたいものですね。
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