産後うつ病って何?その特徴と治療方法
更新日 2016年12月19日 |カテゴリ: うつ病・憂うつな気分

出産後、どうも気分が晴れない、不安な気持ちが高まってしまう……
実は、出産した母親の10から20%が産後うつ病にかかると言われ、ほとんどが出産後1〜2ヵ月の間に発症します。
産後うつ病の症状
・普段は楽しいと感じることを楽しむことができない
・不安感が高まったり、イライラを感じたりする
・食欲低下、あるいは食欲増進
・自責の念を抱く
・普段はできることができなくなる
・自分には母親としての役割が果たせないと感じる
・過度に心配症になる
憂うつな気分は、殆どのケースで、周産期(妊娠22週から出生後7日未満)の早い段階に起こってきます。
産後うつが子供に与える悪影響
母親が産後うつ病にかかると、生まれたばかりの子供に対しての愛着が低下するだけでなく、落ち込んだ感じやイライラ、暗い表情などを見せることになるため、子供の成長に長期的に影響を及ぼすと言われています。また、乳児虐待のような痛ましい事件の裏には、この産後うつ病が隠れていることも多いようです。
なぜ産後うつ病になるの?
出産は身体的にも精神的にも非常に母親にストレスがかかりやすいライフイベントであり、そのストレスとうまくつきあうことができないときに発症してしまうのが産後うつ病です。
産後うつに影響する要因としては、もともとの几帳面な性格やホルモンバランスの変化や不妊治療、若年・高齢出産、帝王切開、マタニティブルーズ、パートナーとの関係、周囲のサポートなどがあると言われており、これらに当てはまる方は特に注意する必要があるでしょう。
産後うつ病はどうやって予防・治療したらいいの?
重度のうつ病の場合には、心療内科や精神科で抗鬱薬が処方される場合もありますが、そうなる前にカウンセリングなどでストレスコントロールを学んだり、問題を母親が抱え込まないようにすることも有効です。
また、周囲に相談できる環境を整えておくのも大切でしょう。パートナーや自分の親など、何かあったときに相談して、一緒に問題解決にとりくんでくれるような人の存在が重要です。
地域の子育て支援センターなども、力になってくれるはずです。
参考文献
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