更新日 2024年08月20日 | カテゴリ: うつ病・憂うつな気分
日本において大うつ病の生涯有病率は6.5%、12ヵ月では2.2%と、生涯に15人に1人がかかる病気です。男性と女性を比べると、実はうつ病は女性のほうが発病率が2倍も高くなっています。
職場におけるメンタルヘルスが話題に上がることが多い中、意外と感じる方もいるかもしれません。
女性のうつ病の発症率を高めている要因として、女性ホルモンの影響が大きくあります。妊娠・出産・更年期などの女性ホルモンの大きな変化を伴うライフイベントがあるほか、月経前症候群なども女性ホルモンの影響による気分変化があることで知られます。女性で最もうつ病が多く見られるのは、40〜50代の更年期前後です。
一般的に言って、女性のほうが気分変動に伴って病院を受診する確率に至るまでの閾値が低い、女性がうつ病と診断される割合が高い背景にあると言われます。少しの不調で、病院を受診する傾向があるのです。また、非定型うつ病が多いのも女性のほうです。
仕事上で役職を持った場合にうつにかかるリスクは、女性のほうが高いと言われます。女性は母・妻・ビジネスウーマンなど、複数の役割を持つことが多く、役割期待とのギャップがストレスになることがあるようです。
男性のうつ病にも、女性と同様意欲低下や抑うつ状態、疲労感、集中力減退、睡眠障害などが見られますが、女性にはあまり見られない特徴として、いらいらして暴力的になったり、アルコール依存症に陥ったりすることもあるようです。うつ病の症状が起こったことで、自分に対する有能感を失ってしまうと、攻撃的な行動や依存的な行動に逃げてしまうという説があります。
男性は自分の感情や抑うつ状態にあることを他人に伝えることに対して抵抗がある場合が多く、病院への受診が遅れることが多いようです。このため、うつ病を含む自殺率は世界的にも男性のほうが多くなっていますが、日本においても男性の自殺率は女性の2.3倍にものぼります。
男性は女性と比較して、他人に相談することに対する抵抗感が強い結果、気づいたら症状が悪化してしまっていたり、適切なサポートを受けられていないことが多いのです。
うつ病は一生のうち、15人に1人が発症する可能性があるとても一般的な病気です。他の病気と同様、ストレス要因を放置して悪化させる前に、原因を断ち切るのが一番です。そのためには、早い段階で適切なサポートを受けるよう心がけましょう。
何が自分のストレスの要因になっているのかをまずは把握すること、そしてストレス要因の解消や環境調整、考え方の修正、リラクゼーションなど、うつ病に至る前にできることがたくさんあるのです。
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