更新日 2024年08月21日 | カテゴリ: うつ病・憂うつな気分
90年代には40万人台だった「うつ病」等の気分障害患者数ですが、2000年代には70万人台を突破し、この数は100万人前後もの水準にあります。
「自分や家族は大丈夫」---そう思い込んではいませんか?うつ病は、けして「暗い人」「心の弱い人」だけがなるものではありません。ストレスの多い日本社会の中で、まさに誰もが「うつ病」を経験する可能性があると言えるでしょう。
現代の日本では「うつ病」の症状については様々な紹介がなされるようになりましたが、その手前である「心にゆとりの無い状態」については、いまだ認知がなされていない状態です。うつ病はある日突然なるものではなく、兆候が必ずあるものです。自分や家族、恋人は「心の健康」を保っているか、ゆとりを持って暮らせているかを少しチェックをしてみましょう。
例えば帰宅してから寝るまでの間に、1時間の「空白時間」があった場合や、「明日は丸一日がフリー」という場合を思い出してみましょう。
一日の中の空いた時間を、趣味等の「好きなこと」に向けられていますか?また休日に予定を立てたり、そのとおりに楽しく出かけられているでしょうか?
「何かやらなくては…」と思いつつ、ぼんやりと過ごしてしまったり、予定を立てていたはずなのに、全てが面倒になって、結局ごろごろと寝てしまったり。元々は様々なものに興味を示していた人が、このような「余暇」を楽しめなくなっている場合には要注意です。もちろん無理に出かける必要はありませんが、「読書をしよう、ゲームをしよう」と思っていたのに、全然手に着かない…というのはやはり「予定を楽しめていない」状態。
「やらなければならないこと」ばかりが気になって、仕事の準備等ばかりを行ってしまうというのも少々問題です。心と脳が「リラックスした状態」にうまく切り替えられなくなっている可能性があります。
今日一日の中で、「いつもと違うこと」はどれくらいあったでしょうか?
例えば通勤電車の中の広告に新しいものがあった、会社の近くに新しい店ができていた、同僚が髪型を変えていたように思う、道端に知らない花が咲いていた…等、一日の生活の中には、必ず「新しい情報」が潜んでいます。もちろんテレビで見たニュース等でもOKですが、自分の仕事等での「専門外」のものがどれだけ目に止まっているかが問題です。「何も目につかなかった」「特に変わったことは無い」という日が何日も続くようなら、かなり心が「閉じた状態」になっていると言えるでしょう。
多量の情報に溢れた世界に居る私達は、心の疲れを感じていると、新しい情報を無意識のうちにシャットアウトする心の働きを持っています。生活するにあたって「特に重要ではない」と思われる情報以外は全て「無視」をするように、心が閉じてしまうのです。この状態はかなり心が「疲れ」を貯めている状態と言えます。
「人のための行動」とは、簡単に言えば「困っている人を助ける」ということ。
道に迷った人に道を教える、席を譲る、家族の家事を手伝う、具合の悪そうな同僚や友人を気遣う等…「仕事」や「報酬」にかかわらない部分で、自分の苦労を買って出ることができているでしょうか?全くの他人の場合、「助けるか否か」については人によって判断の分かれるところです。
しかし長年の同僚や友人、そして家族が困っていても「それは本人の責任だ」「自分でなんとかするべきだ」等と考えるようになっていたら、かなり「心に余裕がなくなっている」と言えるでしょう。また、トラブルが起こった時に常に「他者」に責任があると考えるようになった場合も同様です。人との関わりを避ける、責任を負いたがらなくなるというのは、「心の余裕」を失っている証とも言えます。
上記3つのチェックポイントに「もしかしたら」と思う点があったら、それはかなり心が疲れ、余裕を失っている証拠。であり、うつ状態の兆候かもしれません。
まずは睡眠時間をたっぷり確保し、休日には「休む」と決めて、ゆったりと心を落ち着ける時間を作るようにしましょう。<「何かしなくては」と焦ることなく、のんびりとマイペースに過ごす時間を作るようにしてみてください。
「いま、暇だな」と感じられる程度にまでゆとりを持てれば、好きなことに取り組む心の余裕も出てくることでしょう。「ゆとりをなくした状態」は、いきなり起こるのではなく、上記のように「徐々に」起こっていゆくこともあります。それが進んだ状態がうつ病とも言えるのです。
自分や周囲が「ゆとり」を失っていないか気を配り、心の健康を保つように心がけてみましょう。
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