更新日 2024年08月25日 | カテゴリ: 自分を変えたい
「振り込め詐欺」「ワンクリック詐欺」「架空請求詐欺」「ビジネスメール詐欺」等、詐欺事件の報道は最近では跡を絶つことがありません。 警察もメディアも金融機関も、毎日のように「振り込まないで!」「ワンクリック詐欺に注意!」という注意喚起を行っているのですが、それでも被害は増える一方です。
なぜ、これだけの報道がなされているのに詐欺犯罪に遭う人が減らないのでしょう? 今回は「ダマサれやすい人の特徴」を軸に、振り込め詐欺の犯罪グループ側の心理操作や被害者側の心理、そしてダマされないための対策についてご紹介していきます。
メディアで取り上げられた商品をすぐに買うことが多い…という人は、CMや番組内での「美味しい」「効果がある」等のメッセージを素直に受け取るタイプです。 情報に対しての猜疑心があまり無く、詐欺に対しても乗せられやすい方と言えます。
「限定」に弱い人は、「希少性」により高い価値を感じます。 詐欺の手口の中には「今日までの申し込みなら、資金が倍になる」といった『希少性の法則』(限定品の方が価値が高く感じる心理作用)を使ったものも多く、契約への意欲をそそられやすい傾向があると言えるでしょう。
キレやすい人や何かを言われるとすぐに声を荒げる人は、感情の高揚が激しく、主観的になりやすい性格で、冷静さを失いやすい傾向にあります。
詐欺グループは「この話を会社や近所にバラまく」「他の家族にも請求する」といった社会的地位に対する揺さぶりをかけてくることもあります。
世間体を気にする人ほど、社会的な地位や評価の失墜に不安や恐怖を感じ「◯万円程度なら…」とお金を払ってしまうのです。 この心理効果は「恐怖訴求」と呼ばれています。
また世間体を気にする人ほど詐欺被害に遭ってもそれを「恥」と感じて通報をせず、詐欺被害が拡大する理由の一つともなっています。
社長や医師、弁護士といった相手に対してペコペコする人は「権威」に弱い人。 官公庁や警察、弁護士を騙った詐欺を信じてしまいやすいタイプと言えます。
「お金を持っていないから」「息子が居ないから」「高齢者ではないから」「女性だから」等々、「自分はターゲットではない」という理由を考えるのは、詐欺への不安に対する防衛機制のひとつとも言えます。
しかし実際には、数万円程度といった少額詐欺、若者を狙った詐欺等、今や日本で詐欺のターゲットでない人は居ないといった状態であり、この考えは非常に危険です。
最も問題となるのが、「私は絶対ダマされない!」という自信過剰な心です。 振り込め詐欺等の詐欺被害者のうち、実に97%もの人は詐欺の報道を見聞きしており、なおかつ「自分は大丈夫と思っていた」と回答しています。 「私は大丈夫だ」と思う気持ちこそが、「大丈夫ではない」というわけですね。
毎日のように続く詐欺被害の報道を聞くと、「どうしてダマされるんだ」「ダマされる方が悪いんだ」と批判的な気持ちになってしまいがちですよね。
しかしここで「自分は被害者とは違うから、ダマされない!」という点ばかりを並べていては、本当に必要な情報である新しい手口や対策等の情報を「不要」と判断しやすくなります。
被害者を批判するのではなく共感し、「明日は我が身」と自分の身に置き換えて考えるようにしてみましょう。
買い物等の普段の行動で直感的に判断をする人、「なんとなく」で物事を決めやすい人は、突発的なアクシデントでパニックを起こしやすく、論理的判断がしにくくなります。
日常生活の中でも「利用目的に一番会っているから××に決める」「◯◯よりも△△の方が高額だから、△△は諦める」といった論理的な判断をする習慣を付けることも大切です。
「家族間での合言葉」「家族間での定期連絡」等の詐欺に対する基本的対策はしっかり取れていますか? 防災や詐欺へのこれらの対策は、繰り返し報道され非常に有名であるにも関わらず、実際に対策を行っている人は50%にも満たないとされています。
毎日報道されている分「傍観者効果(自分がやらなくても、誰かがやるという心理)」が働きやすく、自分自身で対策をする気持ちにならないのかもしれませんね。
しかし実際に詐欺を食い止めているのは、このような地道な対策に他なりません。 もう一度家族間で合言葉や連絡方法を振り返ってみましょう。
「詐欺に遭いやすい人の特徴」について、「ここは当てはまるかも…」と思った点がある人の方が多いのではないでしょうか? 振り込め詐欺やワンクリック詐欺は家族関係の希薄さ、世間体を気にする心等、日本人の家族関係や心の動きを非常によく研究した上で行われている犯罪です。
「自分だけは平気」という思い込みを捨て、「ダマされやすいかも!」という危機感を持ち対策をすることが、重要な防衛策となります。
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