衝動買い・ダイエット…「ガマン」ができないのはなぜ?自分をコントロールするための3つのメソッド

更新日 2023年05月18日 | カテゴリ: 自分を変えたい

「貯金したいから、節約しなくては」「痩せたいから、甘いモノはガマン!」等など、自分になんらかの「ガマン」を課しているという人は多いはず。

また「イライラしない」「規則正しくなりたい」等、自分をコントロールしようと頑張っている人もいることでしょう。 でもなかなか「自分のコントロール」って難しいですよね。

ガマンしなくちゃと思っているのに、ついつい衝動買いしてしまう。 「食べちゃダメ」とわかっているのに、お菓子に手が伸びてしまう…こんな経験、誰もがあるはずです。

私たちはどうして誘惑に負けてしまうんでしょうか? 今回はガマンができなくなってしまう心理的欲求と、自分をコントロールするための方法についてご紹介していきます。

1. 「大きすぎる目標」を設定しない

私達が「自分をコントロールしよう(節制しよう)」と考える時、そこにはなんらかの「目的(求める結果)」があります。 例えば「お金持ちになりたい」とか「スリムになりたい」なんていうのも、欲しい「結果」のひとつです。

自分をコントロールして誘惑に打ち勝つには、この「結果」を具体的かつ身近なものにする必要があります。 漠然と「痩せたい」「お金を増やしたい」というだけでは、目標が遠すぎるのです。

心理学では、目標(得られる結果)が遠すぎるほど人間の脳はその魅力(価値)を小さく感じやすくなることがわかっています。 わかりやすい例で例えてみましょう。

「1週間後に5万円貰える」か「10年後に100万円貰える」という賭け、あなたはどちらを選びますか? さらに「30年後に1000万円が貰える」という選択肢もあったとしたら…さて、どれを選ぶでしょうか。

実際の心理テストでは、最も身近で確実と感じられる「1週間後5万円」を多くの人が選んでいます。 遠くの1000万円よりも、近くの5万円。 自分の心が「それなら取れそうだ、欲しい!」と思える「大きく見える近い目標」を設定しないと「頑張る気持ち」が生まれないのです。

2. 「衝動性」が勝つ環境から遠ざかる

人間の心は、常に「衝動(誘惑)」と「自制(我慢)」の間で揺れているもの。 しかし「衝動性」の選択が近くにある時、それに打ち勝つ自制の力は比較して弱くなってしまいます。

例えば、現在「断食中」という人が居たとしましょう。
「おなかが空いたなあ」と感じても、そこが人里離れた山間部で、店舗に行くまでに30分もかかるとしたら… 「衝動性」の選択肢は遠くにあるので「自制(コントロール)」の方が強く働き「いやいや、我慢我慢」となれます。

しかし、この人の目の前にホカホカの料理を置いてみたとしましょう。
「衝動性」の選択肢は間近で、そこに至るのに労力はゼロ。 こうなると衝動性は一気に力を増し、あれこれと言い訳をつけながら食事をしてしまう…というわけです。

衝動性の選択が近くにあればあるほど、その誘惑に勝てる人は殆どいなくなります。 修行をしているお坊さんや修道士さん達がなぜ寺や教会に籠るのかというのも、おそらくこの「人間の衝動性」という心理について熟知されているからではないでしょうか。

とは言え、もちろん私たちは山に籠ることはできません。 ですから「自分の周囲」から可能な限り衝動性を遠ざけることが重要になります。 ダイエット中であれば、食べ物に関する店舗を見ずに、情報を可能な限り遮断する…というわけですね。

3. 衝動に負けた時の「言い訳」をやめる

誘惑にいつも必ず勝てるという人は実際、ほとんどいません。 人間は長いこと我慢(コントロール)をしていると、どこかで少しだけ「コントロールを外してしまう」ということも起こります。

この時大切なのが、誘惑に負けたあと、自分に対して「言い訳」をしないということです。 ダイエットの例を続ければ、「今日は疲れていたから食べても良い」であるとか「いつも頑張っているんだから、たまには良いだろう」といった具合ですね。

人はコントロールができずに衝動性に身を任せたあと、罪悪感を持ちます。 この罪悪感を払拭しようと自分の行為を正当化しようとするのです。

しかし、このような正当化(言い訳)は、「今度も同じ衝動に負けて良い」という許諾(許し)を自分に対して無意識のうちに与えます。 上手に自分を正当化する人ほど、その次もその次も同じ誘惑に負け、目標を達成することができなくなるのです。

とは言え、衝動に負けてしまったからと必要以上に自分を責める必要はありません。 「衝動に負けてしまった!」という自分自身の心の弱さをまず素直に認めましょう。 そして「今度負けないためには、どうしたら良いか」という具体的な方針(更に情報や環境を遮断する、目標達成の際の報酬を釣り上げる等)を立てていくことが大切です。

おわりに

私達人間は、自分のコントロール力(自制力)を本来よりもずっと高く見積もっています。 特に日本人の場合「精神力/忍耐力」というものはいくらでも鍛えられると考えてしまいがちです。 そのため「努力」「我慢」といった「掛け声だけで頑張れる」といった誤解が散見しています。

しかし実際には、人間が動物でありひとつの生命体であるかぎり、自分自身をあらゆる環境の中でコントロールするというのはとても難しいもの。 だからこそ「自分は誘惑に負けやすい(衝動性に弱い)」という自覚をまずしっかりと持ち、その考えを基礎にした上での行動予定を立てることが重要になってくるのです。

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