更新日 2025年01月31日 | カテゴリ: 恋人との関係・夫婦関係
自分ではそうしようと思っていなくても、自然と他人をライバル視して対抗心を持ってしまう人がいます。対抗心は自分のスキルアップや努力の原動力となりますから、一概に否定できるものではないのですが、常に対抗心に燃えるのは大変疲れるものです。
いつでも他人のパフォーマンスの動向に気を配らなくてはならず、自分の落ち度を埋める事に神経を使うからです。その相手が恋人や妻と言った身近な人なら、なおのこと刺激を受けることが多く、心の疲労も並大抵のものではなくなります。
身近な人へのライバル視をやめ、自分の心を大切にするにはどうしたらよいのでしょうか。
「自己愛性パーソナリティ障害」という言葉をご存知でしょうか。自分の能力や才能を過信し、相手は全て自分よりも劣ったものとみなしてこき下ろし、権威的で尊大な振る舞いをすることで人間関係に支障をきたしてしまう精神疾患です。
「相手は自分より劣っている」という潜在的な前提があるために、優秀な人物の存在を許せません。そのため必要以上のライバル視の末、パワハラまがいの暴言を浴びせてしまうことがあるのです。
ここまで病的ではなくとも、「自分は優秀な人間だ」という前提がある人は少なくないでしょう。高学歴の人、仕事で成果を残した人などに多く、女性よりも男性にそうした思考を持つ人が多くみられると言われています。
自己愛はなくてはならないものです。自分の価値観や経験を価値あるものとし、それを将来のパフォーマンスに生かしていくことで、充実した人生を送ることが出来るからです。ですが自己愛が強すぎると、自分の価値観や経験にしか価値を認められません。
相手にも同じく自己愛があり、相手自身の価値観や経験を大切にしているというところに共感が持てないのです。自分同様に相手にも価値がある、という大前提が欠けていると、強いライバル視による心労に苛まれることになるかもしれません。
妻や恋人と言った身近な人がライバル視の対象になるのは、自分にとっても相手にとっても辛いことです。優秀な妻や恋人に常に嫉妬心を煽られるのは不快ですし、そうした嫉妬の矛先になるのはもっと悲しいものでしょう。
ライバル視するのは、妻や恋人の方が自分より優っているということを感じ取っているからです。更に言えば、その「自分が劣っている」という点しか見えていないために、ライバル視をやめられないのです。
客観的に見れば、自分の方が優っている部分もあるでしょう。もちろん相手の方が優っている部分もあります。人間関係はそうした優劣の凸凹をうまく補い合うことで円滑に送られますから、まずは相手と自分の優劣の凸凹を整理してみましょう。
「ぼくは君よりこれが出来る、でも君は僕よりこれが出来る」。それは勝ち負けなどではなくただの事実に過ぎません。強いて言えば、最も身近な他人である妻や恋人と共にその凸凹を補い合う事の出来た人が、「勝ち」なのかもしれません。妻や恋人は長く付き合う可能性の高い人です。一時的な嫉妬心やライバル心で、大切な人間関係を壊さないようにしてくださいね。
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