【体験談】言葉の遅れのおかげで、発達障害に気づき適切な対応ができた

更新日 2023年05月18日 | カテゴリ: 子育て・家族関係

きっかけは言葉の遅れに気づいたこと

次男が2歳の時、妹が生まれました。妹の発育が不十分で1か月に1回、保健センターで体重チェックをしてもらっていたついでに、2歳を過ぎても「ママ」「いや」程度の言葉しか発しない次男の発育相談をすることになりました。

市の保健師さんに話を聞いていただいた後、別の日に心理士による発達検査を受けました。当時の結果では発達障害の可能性は否定できないとしながらも「とりあえず様子をみましょう」ということでしたが、結局状況はあまり良くならず、次年度に市が主催する療育に月1~2回通うようになりました。

約1年、市の療育に通ったあと、幼稚園に入園しました。幼稚園児の頃には別の療育に週1回かよいました。小児科を受診し、感覚統合療法という、五感などの感覚の発達を促すアプローチを試みることから、発達を促すというセラピーを受けはじめました。

やがて、年長児になり小学校入学に向けて準備をする時期になりました。発達についてのかかりつけ医より、診断名の宣告を受けました。「広汎性発達障害」とのこと。結局、次男は小学校で特別支援学級に在籍しています。

言葉の遅れがなければ気づかなかったかも

次男は多動というわけではなく、知的障害があるわけでもなく、運動神経が鈍いわけでもありません。むしろ運動神経はいいほうで、体操やかけっこも難なくこなしています。お友達とも特にトラブルなく遊んでいます。

そのため一見、発達障害であるようには見えず、正直、親の私たちから見ても、言葉の遅れがなければ発達障害とは気づかなかったのでは、と思います。

もし、私たちが次男の発達障害に気づかなかったら、次男のこだわりの強さやしつこさ、お菓子に対する異常な執着、状況判断の弱さ、聞き取りや推測が苦手なことを「なんでこんなことがわからないの!」と?りつけ、常に責め立てていただろうと思います。(いや、今も時々あるのですが... )

もしそれがずっと続いていたら、次男は二次障害を併発してしまうかもしれません。実は今も、私自身我慢ならないことがあるとつい、激しく?りつけてしまうので、「こんなことで叱ってしまったら思春期に大変なことになるかも…」と不安になります。

今では、「言葉が遅れていたおかげで、次男の一見わかりにくい問題点に気づくことができ、対処すべき時期に対応することができた」と考えています。

もし、言葉の遅れが気になる方はもちろんですが、こだわりの強さやかんしゃくなど、育児において困ったことや育てにくさを感じているお母さんがいらっしゃれば、まずは身近な保健センターの保健師さんや保育士さん、幼稚園の担任の先生などに相談してみてください。

お子さんについて困っていることが成長過程でよくあることなのか、それとも発達の点で問題があるからなのか、相談しているうちにわかってくることがあると思います。

つらくても障害を受容して適切な対応を

もし、「発達障害かも?」という流れになったならば、たとえ疑いの段階でも必要なこと(発達検査や療育など)できることをしてあげてほしいです。

発達検査でお子さんの得意不得意を明らかにし、それに合った療育(療育施設に通うのでも、おうち療育でもOK)をすることによって、小学校入学までに改善することも少なくないからです。                              

次男と同様、市の療育に参加していたお子さんで、療育に参加していたことを隠したまま幼稚園に入園した子がいました。その子は幼稚園でも障害の可能性を指摘されていたにもかかわらず、「大丈夫」と、特に療育等も行わず小学校も普通学級に入学しました。

その後その子は登校を嫌がるようになり、結局2学期より支援学級で過ごすことになりました。その子は入学後に支援学級で過ごすことになった、という事実をなかなか受け入れることができず、お母さんも説得するのにかなり大変だったとのことでした。今は親子ともども、障害を受容でき、支援学級でみんなと仲良く過ごしているそうです。

次男の幼稚園の担任の先生に言われたことですが「今、目の前のお子さんに何が必要なのか、それを第一に考えてあげてください」と。一番つらいのは本人なんですよね。

親が「お子さんに障害がある」と指摘されることよりも、障害に対して何の対応もされない子どものほうが何倍もつらいのです。子どものうちの「障害児」というレッテルは後で何とでもなります。

放置すること、見て見ぬ振りすることで二次障害を併発することのほうがよけい、子どもの人生を狂わせてしまいます。 私も、障害による困難さでできないことについて、あまり?りつけないよう気をつけなければ…自戒を込めて。

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