hidehide
お名前(ニックネーム可)
メールアドレス
パスワード
性別
すでに会員の場合はログイン
 »  »  » カウンセリングマインドとは?意味や保育、教育現場での事例や活かし方

カウンセリングマインドとは?意味や保育、教育現場での事例や活かし方

更新日 2018年07月07日 |
カテゴリ: カウンセリング
カウンセリングマインドとは?意味や保育、教育現場での事例や活かし方

「カウンセリングマインド 」という言葉を聞いたことはありますか?
プロのカウンセラーがカウンセリングを行う際の態度として知られているカウンセリングマインドですが、現在では、保育者・教師といった、指導する立場にある職業についている人にも求められるスキルとなっています。

今回は、そんなカウンセリングマインドの意味や事例、活かし方について紹介します。

カウンセリングマインドの定義

カウンセリングマインドは、コミュニケーションにおいて、相手の立場に立って理解しようとする態度のことをいいます。この態度は、相手の考えや価値観を尊重し、受け止めようとする意識から成り立っています。

カウンセリングマインドという言葉自体は和製英語であり、明確な概念を持つ専門・学術用語ではありません。プロのカウンセラーだけでなく、教育や保育、福祉など対人援助に携わる人の中でよく用いられます。

参考論文: 若宮邦彦(2007)「カウンセリング・マインドの効果研究 : "解放された純粋性概念"を通じて」『社会関係研究』,p1-p23,熊本学園大学社会関係学会

カウンセリングマインドを学ぶことで得られる効果

相手の自主性を育むことができる

カウンセリングマインドを身につけると、相手の決定権を尊重できるようになります。

例えば、「こうしなさい」などの指示ではなく、「どうすれば良いと思うか」「あなたはどうしたいのか」などの本人に考えさせるような問いかけによって、自ら考えて決定することを促します。そうすることで、他人の意見や環境に流されない「自主性」を育くむことができるでしょう。

相手の自己肯定感を高められる

カウンセリングマインドによって、相手の考えや価値観を受け止め、尊重できるようになります。そうすることで、相手は「自分のことをわかってもらえた、認めてもらえた」と感じ、承認欲求の充足につながります。結果として、「自分は大切で価値ある存在である」と自己肯定感を高められるでしょう。

自己肯定感が高まることによって、成功も失敗も前向きに受け止められるようになり、何事にも積極的に挑戦できるようになります。

保育や生徒指導の場面で役に立つ

文部科学省は、子どもたちの「生きる力」を育てるための教育相談体制を紹介しており、その中で、一般教員もまたカウンセリングマインドを持ち、生徒をサポートすることの重要性を説いています。
また、保育の現場においても、多様なニーズに対応するために幼稚園教員が採用後に身に付けていくべき知識や技術として、カウンセリングマインドが挙げられています。

参考サイト一覧
第3章 スクールカウンセリング|文部科学省
文部科学省「幼稚園教員の資質向上について-自ら学ぶ幼稚園教員のために」

カウンセリングマインドを身につけることで生み出せる「自主性」「自己肯定感」は、特に成長段階にある子どもの発育にとって重要です。そのため、カウンセリングマインドを学ぶことは、特に保育や生徒指導の場面で、子どもの成長と関わる保育者・教師が身につけておきたいスキルであるといえます。

カウンセリングマインドを活かした、保育者・教師の事例

保育現場での事例

年齢の低い子どもと関わる保育者にとって大切なことは、子どもの言動や行動など外に表れる部分だけでなく、内側に秘められた思いや内的プロセスにも目を向けることです。重要なポイントの3点を具体的な事例とともにご紹介します。

「心のつながりを大切にする」
「相手の立場に立って一緒に考える」
「ありのままの姿を受け入れ、見守る」

事例①)保育園児Aちゃんと保育者のやり取り(以下引用)
泣いているA。保育者は他児を抱っこしているため、Aのところに行けない。
Aの方を見ながら、「Aちゃん、眠たいなぁ、おなかもすいたなぁ…」と語りかける。泣き続けるA。
保育者はおもちゃを取り出し、「これする?」とAに見せる。するとそのとき、外を飛行機がブーンと通っていく音が聞こえる。
Aはこの音に反応し,天井を見上げて、外を不思議そうに見渡す。保育者「あ,ブーンいったな,飛行機いったな」と語りかける。Aは泣きやみ、不思議そうな表情をみせる。
出典:中津郁子,新堀友(2013)「保育者の子どもへの関わりについての心理臨床的意味づけ」『鳴門教育大学研究紀要 第28巻』p10-p23,鳴門教育大学

このようなカウンセリングマインドを持つことで、自分の思いをうまく言葉で表現できない子どもに寄り添い、子どもが何かに興味を持ったり、覚えたりすることを「待つこと」ができるようになります。

参考論文一覧
藤井和枝(2011)『「保育カウンセリング」についての一考察』『浦和論叢第45号』,p71-p80,浦和大学・浦和大学短期大学部
中津郁子,新堀友(2013)「保育者の子どもへの関わりについての心理臨床的意味づけ」『鳴門教育大学研究紀要 第28巻』p10-p23,鳴門教育大学

教育現場での事例

教育現場における生徒指導は、教師が一人ひとりの生徒の人格や個性を尊重し、社会性や行動力を身につけられるよう指導・援助することです。したがって、カウンセリングマインドを持って生徒指導をすることも、生徒を「甘やかす」ことではありません。

生徒が反社会的・反倫理的な言動や行動をとったときには、教師はただ注意するのではなく、そのような状況に追い込まれた生徒の心情や状況を理解しようとした上で、指導していくことが求められます。そのことは以下の事例が参考になります。

事例②)不登校を経験した中学生Cさんへの対応(以下引用)
いじめ、両親の離婚などCさんにとって本校転入までは不安定な生活を送っていた。(中略)そこで、心理的なサポートをしながら学習面でもCさんを支援できる対応として、学級担任と指導員の連携を中心に据えた体制をとった。
Cさんの学習室での様子、また家庭での様子、母親の意見など、学級担任と指導員の間で細かに情報の交換・共有をし、指導員は教科学習を通して、学級担任は生活全般を通してCさんと人間関係を築いていった。
Cさんの学習の努力を学級担任が認めたり、また学級担任がCさんに対し生活面で厳しい指導を行わなければならないときには指導員がフォローにまわるなど、両者の連携によってCさんへの対応を進めていった。
出典:奈良県立教育研究所(2008)「学校カウンセリングの進め方-児童生徒の発達段階に応じた効果的なカウンセリングの実践的研究」

参考論文: 宮田徹,水田聖一(2009)「学校教育相談とカウンセリング・マインド-教育とカウンセリングの関係について」『富山国際大学現代社会学部紀要』p59-p70,現代社会学部紀要編集委員会

カウンセリングマインドを身につけるヒント

傾聴の3条件が基本姿勢

カウンセリングマインドの基本姿勢は、米国の臨床心理学者カール・ロジャーズが提唱した、傾聴の3条件です。傾聴の3条件は、「自己一致」「共感的理解」「無条件の受容」から成り立っています。

自己一致

自分自身を否定したり、偽ったりせずにありのままの自分を受け止め、認めることです。相手を受け止め、認めるには、自分自身に対してもそのような態度をとる必要があります。

共感的理解

相手の立場に立って、考えたり、感じたりすることです。自分の主観的な見方や先入観を排除して相手に関心を持つことを意味し、感情移入する同情とは異なります。

無条件の受容

相手を一人の対等な人間として尊重し、どのような考えや価値観を持っていても受容することです。

カウンセリングを受けてみる

プロのカウンセラーのカウンセリングを受けてみることもカウンセリングマインドを身につける方法のひとつです。

カウンセリングマインドを身につけているプロのカウンセラーと対話することで、その態度やコミュニケーションを学ぶことができます。また、カウンセリングマインドの意味や効果も実感できます。たとえばcotreeなら、オンラインカウンセリングで気軽に相談することができます。仕事や職場の人間関係、日常の些細なことを相談して、カウンセリングマインドを実感してみてはいかがでしょうか。

今回は、「カウンセリングマインド」について紹介しました。カウンセリングマインドは、特に、相手に寄り添いながら成長をサポートする保育者や教師には欠かせないものです。ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

質問に答えてマイカウンセラーを見つける

あなたにおすすめのコラム

>>> 同じカテゴリ(カウンセリング)のコラムをもっと見る
このページのトップへ