更新日 2024年08月25日 | カテゴリ: 自分を変えたい
他人をうらやましく思う、やきもちを焼くことを「嫉妬」といいます。
嫉妬心が強い人は、時に人間関係につまづき、社会生活に支障をきたすことがあります。
その嫉妬心とうまく付き合い、嫉妬しないで人と関係を築くにはどうしたらいいか、考えてみましょう。
他人を見て、「あの人は、お金持ちだ」「あの人、人気がある」「私よりも○○ができる」「素敵なものを持っている」など、うらやましく思ったことはありませんか?
自分よりも他人のほうが優れて見えて、気分が悪くなったり、落ち込んだりすることはありませんか?
または、自分が好意を持っている人が、ほかの人にやさしくしたり、ほかの人と親しくしているのを見て、うらやましく思いませんか?
このような気持ちを「嫉妬心」といいます。そして、この気持ちはだれでも持っているものなのです。
嫉妬心は、普段はあまり外に出てこないかもしれません。しかし、ある条件が重なると、心の中に顔を出してきます。
それでは、どのようなときに嫉妬心は強くなるのでしょうか?
それは、自分と人を比較するときです。
まず、自分よりも優れていると思えない人が、自分よりもたくさんのものを持っていることを知った時。「なぜ、自分のほうが優れているのに、あの人のほうがたくさん持っているのか」という嫉妬心が生じます。
逆に、自分よりも優れている人に対しても、「なぜ自分はあの人のようになれないのか」という、うらやましい気持ちが出てきます。日常生活でも、職場でも、さらに恋愛でも、上に書いたような気持ちが嫉妬心の本体なのです。
その気持ちに加えて、プライドの高さが嫉妬心を強くします。プライドが高ければ高いほど、嫉妬心は強くなるといえます。
今、自分がおかれている環境に満足しているかどうかで、嫉妬心は変わってきます。現在の自分の生活に満足していれば、嫉妬心は生まれてきません。
しかし、現在の自分の生活に満足しておらず、「自分はこんなはずではなかった」「自分はもっとすごいはず」と思っている場合、嫉妬心は生まれます。
また、その思いが強いほど、プライドが高いのに自分に自信がない人ほど、嫉妬心は強くなります。つい人と比較して、自分はもっとできるのに、という思いが強くなるからです。
ある人を好きになって、四六時中その人のことを考えてしまう。 自分を認めてほしい、好きになってほしい、と思う。
両想いになっても、本当に自分のことが好きなのか、ほかの人に目移りしてしまうのではないか、という気持ちが治らない。
恋愛では、このような感情が渦巻いていることが多いです。
そこから生まれるのが「不安」。自分は本当にこの人に好かれているのか、そういった不安がこのような気持ちを生み出しているのです。
この気持ちが嫉妬心になります。
相手がほかの人と親しくしているのを見るだけで、「この人に目移りして、自分なんてどうでもよくなってしまったのではないか」と思ってしまいます。そして「この人は、私の好きな人を横取りする」という嫉妬心が生まれてきます。
しかし、この気持ちは恋愛にはつきもの。お互いに信頼しあい、安定した関係を築くことができるまで、必ずと言っていいほど認められる感情なのです。
まず、自分を信じ、相手も信じることが一番大切です。他の誰よりも、自分はその人のことを愛しているという自信を持つことが重要です。
そして、その人が自分を好きだということを、信じることが必要です。お互いを信じることができれば、他の人が入り込もうとしても、自信をもって関係を継続することができます。
それにより、信頼関係が生まれ、嫉妬心を生じることが減少します。信頼関係を作るためには、お互いに正直でいること、無駄な駆け引きをしないこと、自分の気持ちを素直に相手に伝えることが大切です。
また、自分が充実して毎日を過ごすことができれば、相手を認め、尊重することも容易になり、良好な関係を保ちやすくなります。
うらやましいと思う気持ちは、だれでも持っているものです。むしろ、持っているからこそ、人は自分自身を成長させることができるといえます。
あの人のようになりたいから、あの人を超えたいから頑張る、という気持ちが、人を成長させます。人と自分を比較して、自分が劣っていると思うところを変えようとする気持ちが、その人を成長させます。
ですから、嫉妬心をなくす必要はなく、嫉妬心とうまく付き合うことで、自分を成長させ、自分の人間性を磨くことができるのです。
嫉妬心は、うまく使えば自分を成長させる材料になります。ですから、嫉妬心をなくすよりも、自分でうまくコントロールをすることが必要です。
嫉妬心は、ここまで書いてきたように、人と自分を比べて、自分のほうが劣っているように見える、相手のほうがたくさんのものを持っているように見える、という気持ちから生まれてくる感情です。
この気持ちは、その人のプライドが反映されています。そして、その一方で自信がない状態も反映しているのです。
自分に自信を持ち、自分に満足することで、嫉妬心はコントロールができる、といえます。自分に自信を持つ、ということは難しいと思われがちですが、自分を褒める、自分を大切に思うことで自信を持てるようになっていきます。
自分を好きになることで、嫉妬心は軽減されますし、自分が好きになると、自信もついてきます。嫉妬心が強い、と思われる方は、自分のことを好きになり、自信をもつようにしてみてください。そうすることで、他人に対する見方も変わり、対人関係もスムーズになります。
嫉妬心は、けっして必要のないもの、醜いものではありません。
うまく使うことで、自分をより魅力的に成長させることができ、対人関係のスキルもあげることができるものだと思います。素敵な自分になるために、嫉妬心をうまくコントロールして、さらに自分の魅力を増していきましょう。
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