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心理学で解説する効果的な勉強方法のコツは「ノリ」にあった!?

更新日 2018年10月01日 |
カテゴリ: キャリア・人生・仕事の悩み
心理学で解説する効果的な勉強方法のコツは「ノリ」にあった!?

「勉強方法がわからない。」「何を勉強したらよいのかわからない。」

今この記事をご覧になっている方は、多少なりともそのように感じているのかもしれません。イマイチ効率が悪い…と思っていると、勉強に対するやる気も出ないし、勉強していても何となく無意味に感じてしまいますよね。

では、最も効果的な勉強方法は何でしょうか。

認知心理学の学習の観点をもとに、筆者自身の塾講師経験も交えてみていきましょう。私は英語が得意科目なので、簡単な例文を用いて説明していきます。

勉強において目標とすべき理想の状態

いきなりですが、次の例文を訳してみてください。

This is a pen.

答えは、「これはペンです。」になります。「なーんだ、簡単じゃないか。」と感じたかと思いますが、その感覚が勉強において最も大切なのです。このように感じた方は、ほとんど何も考えずに訳せたかと思います。

実は、その状態が学習のひとつの目標になるのです。

勉強ができる人は、少し難しい問題くらいなら同じようにほとんど考えずに正解できてしまうのです。このようにほとんど何も考えずに問題を解けてしまう状態を、ここでは「ノリ」とします。では、どうやって「ノリ」を目指せばよいのかみていきましょう。

「ノリ」の獲得のための3ステップ

認知心理学の学習の観点からみると、「ノリ」は、反復練習によって身につけることができます。また、「ノリ」は、認知的段階→体制化の段階→自動化の段階の3つのステップを踏まえて獲得できるといわれています。

認知の段階

頭で理解するステップです。上記の例文だと、「主語(S)であるThisがはじめにきて、次に動詞(V)であるisがくる。最後は、補語(C)であるa penという順番になっているんだな。」と型を理解する段階となります。

体制化の段階

頭で理解したものを、一連の流れとしてスムーズに行えるようになってくる段階です。このとき、理解した通りにできているのか注意する必要があります。

"This is a pen."の文で例えると、間違えに気をつけながら、SVCの語順の流れをスムーズに書けるようになっていく段階といえます。

自動化の段階

さらに流れがスムーズになり、ほとんど考えずに遂行できる段階になります。

"This is a pen."を和訳する感覚と同じですね。つまり、自動化の段階まで熟達することとは、「ノリ」を獲得するということになります。

認知心理学の学習の観点から考えると、勉強とは、反復練習を行なっていくうちに、次第に頭で考えることも無くなっていき、「ノリ」が身についていくということです。

「ノリ」でできること

「ノリ」には、いくつかのメリットがあります。

ひとつ目は、正確に素早く問題を解けるようになること。

もうひとつは、別の単元の学習に役立てることができるということです。例えば、be動詞の文の「ノリ」を身につけた人ならば、過去形を習っても、isをwas・areをwereに変えればよいだけだと簡単に理解することができるのです。

最後は、より細かいところまで注意できるようになるということです。例えば、一般動詞の文の「ノリ」が身についている人ならば、次の問題をミスする可能性も低くなります。

He (have) delicious cake last night.
()内を正しい形にせよ。

答えは、"had"になりますね。過去を表す時である"last night"(昨晩)が文末にあるからです。

しかし、英語に全く慣れていない初心者だと、ここまで注意が及ばずhasにしてしまったり、ミスをしやすくなります。逆に、慣れている人ほど、こういった細かいところまで気がつくことができるのです。さらにいうと、実際の試験では、このような細かいところがよく問われます。「ノリ」を身につけていることを前提としているということですね。

「ノリ」を身につけるのに最適な教材

では、具体的に何を用いて勉強すればよいのでしょうか?教材選びのポイントは3つあります。

ひとつ目は、説明や解説がわかり易いこと。「ノリ」を身につけるためには、まず、頭で正しく理解する必要があるからです。さらに、既存の「ノリ」を別の単元に活かし易いというメリットがあります。

次に、問題が簡単であることです。「ノリ」を獲得するには、何度も繰り返し練習する必要があるからです。なので、量をこなしやすい簡単な問題が最適なのです。

最後に、問題の量が多過ぎず少な過ぎず、ちょうどいいことです。2番目と同じように、触れてきた問題の量が大切なので、そこそこのボリュームが必要です。

この3つのポイントを踏まえると、基礎的なテキストを選んでおけば、ほぼ間違いないでしょう。また、筆者の経験だと、どの生徒もテキストを3周したくらいから「ノリ」が身についてくるので、最低でも3周はしておく必要があります。できれば、わからない問題がひとつもないくらいにやり込むのがベストです。

嘗めてはいけない基礎

私もそうだったのですが、「基礎的なテキストのレベルで、本番の試験問題なんて解けるようになるのか?」「自分は、基礎なんてやらないで、いきなり発展をやっても大丈夫なはずだ。」と思う方もいらっしゃるかと思います。要するに、基礎を見下していて、軽んじているということですが、案外、基礎も馬鹿にできないくらい体系的な知識が必要となるのです。以下の例文を訳してみましょう。

When was the cake made to me by him?

直訳だと、「そのケーキは、いつ、彼によって私に作られたのか?」になります。

このレベルの英文になると、英語からすっかり離れていた人や、苦手だった人だと、訳すのに時間がかかったかもしれません。さらに、この英文は、大きく分けて、疑問詞の疑問文・第四文型の受動態の文・第四文型から第三文型への書き換えの文法知識が用いられています。このように書くと、少し難しく感じますが、実は、上記の例文は基礎的な中学英文法の知識のみで作られています。つまり、中学英文法の基礎といえども、複数の文法の項目から成り立っているので、知識としてもかなり体系的なものが必要となるということです。

しかし、英文法の「ノリ」を一つ一つ丁寧に身につけてきた人ならば、現役の中学生であっても、この英文を「ノリ」で素早く訳すことができるのです。案外、基礎であっても高度なことを要求されるのですし、丁寧にやり込めば、「ノリ」でそういったものも出来るようになるのならば、基礎的なテキストも嘗めてはいけませんね。

おわりに

効率的に勉強するためのひとつの方法は、簡単な問題を沢山こなしながら、「ノリ」を覚えていくことです。

問題の難易度については、ある程度楽にしたり、逃げても問題ないです。ただし、量と内容は逃げてはいけません。勉強といっても、頭を動かすより手を動かす方が効果的であるということです。

参考文献

無藤隆ほか 心理学 (New Liberal Arts Selection)

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