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苦手なことを克服しようーー系統的脱感作法で徐々に耐性を高める

更新日 2016年06月22日 |
カテゴリ: キャリア・人生・仕事の悩み
苦手なことを克服しようーー系統的脱感作法で徐々に耐性を高める

あなたには「これは苦手なんだよなぁ」と感じることはありますか?

人前に出ることが苦手だったり、特定の上司や取引先にどうしても苦手意識を持ったり、この「苦手」という言葉は思いのほかやっかいなものです。

明確に「出来ない」のではなく「苦手」という言葉には、どうしても本人の意思の弱さや努力の足り無さが連想されてしまうので、周囲も真面目には取り合ってくれないでしょう。しかし、この苦手に悩んでいる当人にとっては非常に深刻な事で、時には仕事を辞めたくなるほど思い悩むこともあります。

ここではそんな「苦手なこと」を克服する方法をお伝えします。

そもそも苦手とはどのような状態?

苦手というと曖昧な言葉ですが、一般的には失敗や恐怖、不愉快なことを連想させてしまう感情です。

例えばプレゼンが苦手な人は、過去に人前で叱責され恥をかいた経験が強烈に焼き付いて、プレゼンに苦手意識を持っている人もいるでしょう。また直接プレゼンに関係が無くても、子供の頃などから性格的に人前に立って注目される事に強い恐怖心を抱いている人もいます。このように苦手とは直接的なトラウマや自身の性格などに起因するという事がわかります。

そのため苦手を克服するにはこれらと上手く向き合っていく必要があるのです。

系統的脱感作法とは

精神医学や臨床心理士ではトラウマに対するアプローチ方法が数多く存在します。古くはフロイトの無意識下への働きかけを行う療法や、最近では抗不安薬などの薬物療法も進化してきました。しかし、これらは個人で出来るものではありません。そこで比較的日常に取り入れやすい手法についてお伝えしましょう。

それは系統的脱感作法と呼ばれるもので、実際にカウンセリングの現場でも広く使われているテクニックです。

系統的脱感作法と書くと何やら高度な医療技術のように聞こえますが、仕組みは驚くほど単純です。要は徐々に慣れさせるという手法で、トラウマや苦手意識に対してアプローチします。

系統的脱感作法の進め方

例えば犬に対する強烈な苦手意識を持った方がいるとしましょう。苦手意識と言っても飼わなければいいといったレベルではなく、散歩している犬とすれ違うだけでも動機が激しくなりめまいや吐き気でその場に倒れこんでしまうような重い症状の場合、早急な心理学的アプローチが必要になります。この時系統的脱感作法では、少しずつ犬に慣れさせるという方法を取ります。

初めは犬のイラストなどを持ち運ぶことからスタートします。そうして徐々に写真やぬいぐるみといったものにシフトしていき、ビデオ映像などリアルな媒体でも犬と触れる機会を儲けます。そして同時にそれらの犬のモチーフに触れながら、深呼吸などでリラックス状態を作り出します。そうして徐々に慣れていった後、実際の犬に近づいていくのです。

一見単純なように思えますが、これには古典的条件付けと呼ばれる状態を利用しています。本来は強い緊張状態を強いるはずの不安対象と接しながら、深呼吸などでリラックスした状態を作ることで、不安と弛緩(リラックス)というアンバランスな心理状態が生まれます。こうすることで苦手や不安といったイメージがリラックスという安心作用により置き換えられていくのです。

このように系統的脱感作法は明確な理論の元、古くから実践されている心理療法で、多くの患者が苦手や不安を克服しています。

系統的脱感作法でプレゼンへの苦手意識を克服する

では、この系統的脱感作法を用いたビジネスシーンでの苦手克服について具体例を上げてご説明します。

例えば新入社員が極端にプレゼンに対して苦手意識を持っていたとします。他の能力は申し分ないのに、人前で成果やプランを説明する際に弱気になってしまい、ポテンシャルを全く把握できていません。このような場合での系統的脱感作法はどのようなアプローチが考えられるでしょうか。

そうした場合まずプレゼンの現場の雰囲気に慣れる必要があります。もし悩んでいる当事者なら、可能なら上司や先輩のプレゼンに参加し、アシスタントなどとして同席することが考えられます。もし部下の苦手に悩んでいる上司ならば、簡単にアシスタントとして会議に参加させることは出来るでしょう。そうして少しずつプレゼンの空気といったものに慣れた後は、簡単な役目を担ってもらいます。

プレゼンの資料を渡してもらったり、開始際の簡単な挨拶をしてもらったり小さな成功体験を積み重ねることにより、苦手意識は徐々に薄れていきます。実際にプレゼンという苦手な場にいながらも、自らは当事者ではないというリラックス状態が続きます。これは心理学的には古典的条件付けの苦手とリラックス状態の共存状態で、徐々に苦手意識が薄れていくのです。

おわりに

このように苦手という言葉はどうしても甘えや怠惰だとみなされてしまいますが、真剣に悩んでいる方は大勢いらっしゃいます。闇雲にトライしようとしても失敗すると新たなトラウマや恐怖体験として強く刻みこまれてしまいます。最初から大きな挑戦をして失敗した苦手意識を持つのではなく、一歩ずつ前進していくことが大切なのです。

今回ご紹介したもの以外にも、例えば「ピーマンが苦手」「勉強が苦手」「片付けが苦手」など、様々な「苦手なこと」があるでしょう。考え方としてはどれも同じです。必要以上にそれを避けようとする苦手意識に対し、真っ向から対立するのではなくて、「あ、意外と大丈夫なんだ」と腑に落ちる成功体験を積み重ねることで気がついたら苦手意識が消えていた、という状態を目指して行きましょう。

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