更新日 2024年08月25日 | カテゴリ: 自分を変えたい
普段人と話すのは何でもないのに、大勢の前で何かしゃべるとなると頭は真っ白。極度に緊張してガタガタふるえてしまう…このような経験はありませんか?
あがったり、緊張する理由もその頻度も人それぞれ。そして「あがる」のは、私たちの日常においてよくある事です。職場、人付き合いの場や何かの催しなどで、なんとか切り抜けないといけない場面もあるでしょう。
でも、こうした「あがる」ことが頻繁にあり、それによって強く苦痛を感じ、悩んではいませんか?
あがり症は、ある特定の状況(人前で発言する、試験を受けるなど)に置かれた時だけに症状が現れます。始終こうした症状は出ないので、生活を送るのに特に支障はありません。また、精神疾患ともみなされていません。
あがり症は、誰にでも起こりうる不安な気持ちであり、そのままにしてしまいがちです。重度なあがり症の場合は、以下のような疾患と診断される場合もあり、その場合には専門家による治療や心理療法が必要になります。
人前で話したり人に見られたりすることに強い恐れを感じ、そのような状況に置かれるとパニックになる。治療が可能な「病気」である。
もしくは、
強い不安を感じるせいで、苦手な状況を回避する傾向が定着してしまう。他人から低く評価されることを極端に恐れるために、人と接する機会を避けようとしてしまう人格障害である。
こうした障害を治療する場合は、薬物療法と心理療法が改善に有効とされています。
社会生活を送れないほどの症状がある場合には、専門家のカウンセリングなどを受けた方がよいでしょう。
一方、病気ではない軽度の「あがり症」の場合には、実際の心理療法で使われる手法をアレンジして、自分で克服していく訓練をすることができます。
「エクスポージャー法」は、認知行動療法で用いられるメジャーな心理療法です。自分が不安を感じている状況にあえて身をさらして克服しようと実践するものです。
エクスポージャー法にはいくつかのステップがあり、それを繰り返しながら、苦手な状況への反応を変化させていきます。
不安や苦痛を感じる場面をたくさん挙げてリストアップします。この作業で自分の問題を明確にしていきます。
不安のリストの項目を不安・恐怖感が強い順に並べます。
リストを元に、難易度の低いことから実践します。
実践でできたことを確認し、次の目標につなげます。少しずつ「できる」を増やして自信をつけていきます。
その後は、③実践と④評価を繰り返します。
エクスポージャー法を実践していく上で大切なことが2つあります。
1つは、最初は強い不安に向き合うので辛いのですが、やがてその不安は和らいでいくものとおぼえておくことです。
2つ目は、エクスポージャー法によってあがり症が急に治るわけではなく、少しずつの変化を積み重ねて改善するものととらえることです。この2点を認識して実践してみましょう。
軽いあがり症であれば、こうした方法を用いて少しずつ自分で克服していくことも可能です。
しかし、なかなか症状が改善されなかったり、不安な気持ちが強くなったりしたら専門家に相談した方がよい場合もあります。
無理せずに、自分の「あがる」原因に向き合ってみてはいかがでしょうか。
クリストフ アンドレ著 他人が怖いーあがり症・内気・社会恐怖の心理学
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