「謙遜しすぎ」は逆効果?対人関係におよぼすデメリットとその対策

更新日 2024年12月05日 | カテゴリ: 人間関係を良くしたい

へりくだり、控えめにしている「謙遜(けんそん)」は、長年日本文化では美徳とされてきました。
一方で、「謙遜しすぎ」なことは「不幸自慢・自虐自慢」として受け止められることもあります。

今回は謙遜しすぎてしまう人の心理とその対策について紹介していきます。

謙遜しすぎてしまう人の心理とは?

1.賞賛して欲しい

「私ってダメなんですよね」と言ったときのことを想像してみましょう。
もしも「そうですね、本当にあなたはダメですよね。」と肯定されたら、あなたはどう思うでしょうか?
「まったくそのとおりだ」と受け入れられる人はほとんどいないはずです。 つまり、謙遜的な発言をした時点で相手に対して望んでいるのは、「そんなことはないよ」という肯定発言ということになります。


強い謙遜、自虐的な発言が繰り返されると、それを受け止める相手は無意識のうちにこのような「賞賛(他者承認)」を求める心を感じ取るもの。
「強い自慢をする人は敬遠される」というのは周知の事実ではありますが、実は「強い謙遜をする人」も、これと同じように人から距離を取られてしまうことが多いのです。

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2.メディアでの自虐的な発言を模倣している

強い謙遜や自虐をする人の中には、メディアでみられる芸能人などの自虐的な発言を無意識に模倣していることもあります。 例えば「おバカタレント」や「結婚ができないタレント」というのも、自虐的なものです。

タレントや政治家などが弱点をアピールするのは「アンダードッグ効果(負け犬効果)」を狙っているからとも言えます。
これは、劣勢な方や弱いものに対して同情心や共感、興味を持つという人間の心理です。
頑張っているけれど、なかなか成果が出ない相手に同情して好意的な気持ちをもったことはないでしょうか。

タレント・女優・政治家などの場合には、この心理作戦は功を奏します。
ところが、通常の人間関係においては、この『アンダードッグ効果』はあまり良い結果を残しません。
謙遜や自虐発言を行う人に対し、相手は「自分よりも格が下だ」と感じ、優越感を持って対応するようになり、「対等な人間関係」を築くことが難しくなってしまうのです。

謙遜しすぎないためのポイント

では、謙遜しすぎないようにするためにはどうすれば良いでしょうか。 ここでは、2つのポイントを紹介します。

1.否定をしない

まずは、褒められたポイントを否定しないように心がけてみましょう。相手の言葉を素直に受け取ることができれば、スムーズなコミュニケーションがしやすくなります。

2.お礼を伝える

相手の言葉に対してお礼を伝えてみましょう。すると、会話の流れを中断させることなく心地よい会話を続けることができます。



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謙遜しすぎる人を上手に褒める方法

では、周りに謙遜しすぎる人がいる場合、どのようにコミュニケーションを取れば良いでしょうか?

1.具体的に褒める

「○○が良い!」「△△がすごい!」具体的に褒めることで、相手が言葉を素直に受け取りやすくなります。

2.周りからの評価を加える

「○○さんも褒めていたよ」「みんなも評価していた」などと、褒め言葉に他人を登場させると信憑性が増して受け入れられやすくなります。


謙遜ではなく「謙虚」を心がけてみて

強い謙遜(卑下)や不幸自慢・自虐自慢は、自分自身で気付くことが難しい発言でもあります。


しかし、話している相手から「そんなことはないよ」というような発言が出たら、それは直前に自分が「謙遜をしすぎた」可能性大。

自分の価値を素直に認め、謙遜ではなく「謙虚」な姿勢を心がけてみましょう。

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