人間関係における距離感がわからない…適切な距離の保ち方
更新日 2016年12月19日 |カテゴリ: 人間関係を良くしたい

人間関係において、どんな距離感を持っていればいいのかわからない、あるいは相手の距離感の持ち方困惑することはないでしょうか。 ここでは、適切な距離感とはどんなものか、適切な距離感を保つためにどんなことに気をつけるべきか、ということを考えて行きましょう。
1. 人によって安心感を持てる距離感が違う
最適な距離感というのは、実は人によって異なります。「パーソナルスペース」という概念がありますが、自分のまわりのある一定の範囲内に人が入ってくると、緊張感や不安が高まる距離があるのです。
仲良くない人がその距離に入ってくると、嫌な気持ちになったり、警戒心が高まったりします。
物理的な距離ですらそのように個人差があるので、会話やコミュニケーションなどで、心理的にどの程度の距離感を持って話をすれば良いのか、というのは非常に難しい問題です。当然、相手によって異なってくるのです。
初対面でもぐっと近くまで入り込める人もいれば、警戒してかなりの距離を保つ人もいます。ですから、「どんな距離感を保てばいいんだろう」という問いに対して、まずひとつめの回答は「相手による」ということです。
2. 相手に完全に合わせるのではなく、自然な自分で人と付き合おう
良い人間関係を築いていくには、まずは自分が無理をしないことです。無理をしている感じというのは、相手に五感を通じて伝わるものです。目線や息づかい、ジェスチャーや声など、「あぁ、この人無理してるなぁ」というのはわかってしまうのです。
そしてその緊張感や不自然さは、相手にも伝染します。結果として、「この人と話しているとなんだか落ち着かない」と敬遠されてしまうようなこともあるのです。
快適な距離感は相手によって違うけれど、あまりにも相手に合わせようとして無理をすることは望ましくありません。自分と相手の快適な距離が異なるなら、お互いに少しずつ歩み寄る必要はあるけれど、完全に相手に合わせようという努力を一方的にする必要はないのです。
自分らしくコミュニケーションをとろう、それでうまくいかなければ仕方ない、というくらいに自然体でいるほうが、相手も安心してつきあいができるものです。
3. まわりの人の距離感を参考にしよう
類は友を呼ぶと言われますが、自分の周りに似たような人たちが集まってくるというのはよく言われることですね。価値観や快適な距離感も、お互いに心地いいと感じる人と一緒にいるようになるものです。
自分のまわりにいて、心地いい人とは、どんな距離感を持っているだろうか?と考えると、自分にとって快適な間の取り方がわかってきます。
また自分が距離感を縮めたい、距離をおきたい、あるいはどんな距離感で接したらいいのかわからないという場合には、その人が他の人とどんな接し方をしているのか、と観察するのも参考になります。会社の上司とはどんな感じだろう、同僚とは?など、観察することで見えてくるものがあります。
おわりに
人によって快適な距離感は違いますし、会社なのかバイトなのか学校なのか恋人なのかでも全く変わってくるはずです。
職場やバイトで、どんな距離感で人間関係をつくればいいんだろう?と考えることはとても前向きなことだと思いますが、相手にあわせようとしすぎて自分が不自然な振る舞いをしてしまっては、元も子もありません。自分は自分でいいんだ、でも相手の快適な距離感も大切にしようと考えることが、無理せず良い関係性をつくるために大切なことです。
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